「フリースタイルの楽しさは何ですか?」。「フリースタイルに人生を懸けている」ような、フリースタイラーたちに問いかけた。正直な答えの中に、それぞれの考え方が明確に表れていた。
ジェットスキーには、これほどまでに人生を変える力があります。魅力に満ち溢れた、フリースタイラーの「生の考え」をお楽しみください。
WJS 岡本選手にとって、「フリースタイルの楽しさ」とは何ですか?
岡本 本気で取り組んで、勝つことです。
WJS 今年の目標は何ですか?
岡本 世界です。
WJS この大会でもそうでしたが、勝てなかったときは、かなり落ち込んでいますよね。
岡本 それが嫌なので、余計に頑張ります。
WJS 林選手にとって、「フリースタイルの楽しさ」とは何ですか?
林 向上心を持って練習を続けることで、日々、成長を感じられるところです。
WJS フリースタイルを始めたのはいつからですか?
林 31歳で始めて、今、34歳ですから、約3年ですね。
WJS たった3年で、これだけ進化をするのはすごいです。失礼ですが、初めて大会で林選手を見たとき、何も技ができませんでしたよね。
林 ハハハ。ぴょんぴょんと、跳ねていただけです。今は、世界の主要な選手を常に視野に入れて、新しいトリックを考案中です。ダブル技も当然ですが、フリップバーを使った技など、ぜひモノにしたいです。
WJS 昨年、アメリカで行われたワールドファイナルに出場されましたが、今年も、行かれるのですか?
林 今年は行かないですが、来年はガッチリと世界を狙いに行きたいと思っています。
WJS 今、練習はどのくらいされているのですか?
林 週に1~2回、大阪の二色の浜ゲレンデか、紀ノ川でやっています。真冬でも、必ず丸1日練習しています。
WJS フリースタイルが、生活の中心なのですね?
林 昨年のワールドファイナルから帰ってきて、独立して起業しました。来年は、それも込みでガッチリ稼いで世界を狙いたいですね。
WJS 西村選手にとって、「フリースタイルの楽しさ」とは何ですか?
西村 「頑張れば、頑張っただけ成長できる」ことです。
WJS フリースタイルは、いつから始められたのですか?
西村 45歳で始めて、今、47歳になるので約2年です。
WJS 2年間で、どのような技ができるようになったのですか?
西村 バックフリップ、バレルロール、縦回転、横回転ができます。BUNアカデミーで、基本から教えてもらいました。
WJS 教わると、それほど変わるのですか?
西村 はい。2日連続の講習を2回受けましたが、中途半端な感じしかできなかったバックフリップとバレルロールが、連続までできるように教えていただきました。すごかったです。自信を与えてもらえる。何もできないままだったのが、アカデミーに来たら、短時間ですぐにできるようになりました。
WJS 良い師匠から教わると、上達も早いのですね?
西村 1人でやっていても、練習にならないような感じになります。ここに来ると、「次はこれを教えてもらおう」とか、教わるとできるようになるので、ワクワクします。「本気の練習」という感じです。さらに、成長できるので楽しいです。
WJS 松永選手にとって、「フリースタイルの楽しさ」とは何ですか?
松永 技ができたときの達成感じゃないですかね。
WJS 松永選手は、いつからフリースタイルを始めたのですか?
松永 今、42歳で、フリースタイルを始めて20年くらいになります。
WJS 技ができるようになるまでに、苦労をすればするほど、「達成感」は大きいのですか?
松永 怪我をすることも含めて、できなかった技が、できたときの喜びは大きいです。
WJS 坂井田選手にとって、「フリースタイルの楽しさ」とは何ですか?
坂井田 「終わり」がないところです。
WJS 坂井田選手は2011年の世界チャンピオンです。衝撃的なマシンガンエアリアルで、世界を獲りました。それでも、満足していないのですか?
坂井田 僕の中で、「自分が目指すもの」、「想像する技の領域」には到達していません。
WJS もう1度、世界を狙っているのですか?
坂井田 はい。獲りたいです。今も、頭の中で、こんな技、あんな技、というようなことばかり考えています。
WJS 失礼ですが、今、おいくつですか?
坂井田 37歳です。40歳までには、世界に勝負したいですね。