水上バイクの特徴は、「ジェットポンプを装着し、ウォータージェット推進システムで水の上を走る」と、最初に言いました。では、「ウォータージェット推進システム」とは何でしょうか？ これは、エンジンによりインペラーを回転させ、船底の吸入口（ジェットインテークやスコープゲートと呼ばれる）部分から水を取り入れて、後方のジェットノズルから勢いよく水を噴出することで推進力を得るというシステムのことです。
推進効率は、船外機のようなスクリューに劣りますが、高速での走行には適しています。ポンプの中にスクリュー（インペラー）が収まっているので、人を巻き込む危険性が少ないのも特徴のひとつです。
ジェットスキーは、スコープゲートから取り入れた水を、ポンプから後方に噴射することで前に進みます。ハンドルを動かし、連動するジェットノズルの方向を変えて旋回するので、アクセルをオフにすると、ハンドルを切っても方向を変えることができないという特殊な特性も持っています。
「ウォータージェット推進システム」は、水上バイク以外にも、高速船や高速巡視船など、高速走行が求められる船に装着されています。
・船体が小さいため、停船場所を選ばない。停泊しても邪魔にならない。
・船と比べて、船体価格が比較的安い。
・燃費が良い。
・保険料や税金、検査料金など、維持費が比較的安い。
・浅瀬や狭い水路でも走ることができる。
・旋回の際、小回りが利く。
・トレーラーに載せて自動車で牽引できる。
・体が露出しているため、事故のときに衝撃を直接受ける。
・操作を誤ると落水する。
・スピードが速いので、周囲の者に不安や恐怖を感じさせる。
・天候や波の有無に左右されやすい。
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