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ジェットスキー フリースタイラーが語る「フリースタイルの楽しさ」とは? 「野口雅生選手」「矢野秀一選手」

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フリースタイラーが語る「フリースタイルの楽しさ」とは?

「フリースタイルの楽しさは何ですか?」。「フリースタイルに人生を懸けている」ような、フリースタイラーたちに問いかけた。正直な答えの中に、それぞれの考え方が明確に表れていた。

ジェットスキーには、これほどまでに人生を変える力があります。魅力に満ち溢れた、フリースタイラーの「生の考え」をお楽しみください。

プロフリースタイラー「野口雅生」選手(M2 RACING)

TECHNICAL全日本選手権大会参戦中の野口雅生選手。

練習すれば、必ずできるようになる。
そう思うからこそ、その「過程が」楽しい。

WJS 野口選手にとって、「フリースタイルの楽しさ」とは何ですか?
野口 うーん……。「難しさ」です。何であれ、簡単にはできない。それが楽しさかな? できない技ができるようになるより、「できないことを、やろうとしている」プロセスが楽しい。

WJS 野口さんは、何歳からフリースタイルを始めて、今、おいくつですか?
野口 30歳から始めて、今、42歳です。

WJS 技が上手くなるには、どうすれば良いですか?
野口 「上手い人と一緒に練習する」ことです。

WJS 1人より、大勢で練習したほうがいいのですか?
野口 はい。分からない部分はすぐに聞いて、言われたことをすぐにやってみる。「できる、できない」ではなく、「とにかくやってみる」。やってみてから、自分に合うか合わないかを決めればいいだけですから。

WJS それで、新しい技ができるようになれば楽しいのですね?
野口 「何で? どうして?」と、もがいている「過程が」楽しい。

WJS 「できなかったら楽しくない」と言われるより、そう言われると嬉しいです。
野口 諦めずに練習すれば、必ずできるようになる。そう思うからこそ、「過程」が楽しいんです。それで、できるようになった技を見て皆が喜んでくれたら、なお楽しいですね。




プロフリースタイラー「矢野秀一」選手(M2 RACING)


TECHNICAL全日本選手権大会参戦中の矢野秀一選手。

他の誰にも真似できない、僕だけの技がやりたい
皆と一緒は、イヤなんです。

WJS 矢野選手にとって、「フリースタイルの楽しさ」とは何ですか?
矢野 「人前で目立てる」ことです。

WJS ビーチに女の子たちがいたら、「必殺技のバックライドバックフリップ」を披露するのですか?
矢野 はい。やります(笑)。

WJS トリックを見た女の子の反響はどうですか?
矢野 ハートを鷲掴み! っていうか、飛ぶ前に、後ろを向いて乗った(バックライド)時点で、完全にハートを鷲掴みでしょうね。自意識過剰なナルシストなもんで……。自分でそう思えなければ、人前ではできませんよ。

WJS 矢野選手の演技は、俗にいう「飛び技(エアリアルトリック)」重視ではありません。後ろ向きで走ったり、寝技であったりと、どちらかといえば、今の大会では、見ることが少ない技が多いですよね?
矢野 大会だから順位も大事だけれど、それよりも「ギャラリーの記憶に残る演技」をしたい。多くの人の記憶に残れば、当然、評価も上がります。それが、僕にとって「1位を取ることよりも、重要なこと」だと思っています。そのための演技構成が、たまたま「バックライド」であったり、今は皆がやらない技だったというだけです。どれだけ、ギャラリーを沸かせられるかが重要なんです。

WJS フリースタイル始めたころから、そういう考えだったのですか?
矢野 僕は、今、27歳で、フリースタイルを始めて4年目なのですが、最初にフリースタイル大会のDVDを見たとき、皆が、流行りのトリックばかりしていることに驚きました。そのなかで、異彩を放っていたのが、大塚裕之選手の「バックぴょんぴょん」という技です。技が、輝いて見えました。Kawasaki X-2に後ろ向きで乗りながら、後部上空に向かって、「ぴょんぴょん」と飛び跳ねる動きを見たとき「うわ、コレや!」と、思わず叫んでいました。

WJS 確かに、大塚選手の「バックぴょんぴょん」という技は、オリジナリティがあり、難易度も高い技です。でも、矢野選手のような若い選手なら、リー・ストーン選手のような、エアリアルトリックに惹かれると思っていました。
矢野 それは、他の皆が目指しているところですよね。リー選手と同じことをしても、高さで勝てないし、連続技でも勝てない。僕は「僕だけにしかできない、誰にも真似のできない技」を目指したい。今のフリースタイルの主流が「ビックエアーの連続コンボ」というなかで、違うことをする人間が絶対に必要だと思っています。そういうポジションを、自分は目指したいです。

WJS 最初に、「フリースタイルの楽しさは、目立てること」と仰っていましたが、矢野選手のお話を伺っていると、「フリースタイルの楽しさ」は、見ている人を喜ばせることのように思えますが?
矢野 はい、そうです。もし、登場シーンから「バックぴょんぴょん」で出てくれと言われたら、僕は喜んでやります。「ギャラリーを喜ばせるトリック」がしたい。それが僕にとってのフリースタイルの楽しさであり、根幹なのです。

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