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全国の良いジェットショップだけを紹介するコーナー「サクセススピード&グラフィックス/マリンメカニック相模原」No2 ジェットスキー(水上バイク)

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クルマ業界から参入してきたから、「もっと格好良くなる」という部分が見えていました

WJS 佐瀬さんは、FRPの加工もされていたのですか?
佐瀬 FRPは、当時から僕の得意分野です。実際、ジェットのレースの世界に入るきっかけも、全日本チャンピオンの砂盃 肇選手のレーシングカウルを製作したことが始まりです。
当時、砂盃プロはカワサキのウルトラに乗っていました。レース中にマシンを大破させてしまい、「誰か直せないか」、「佐瀬さんなら直せるだろう」と、そこから始まりました。それから、世界中のレースに同行するようになって、今に至るという感じです。

WJS 佐瀬さんが同行するようになって、砂盃プロもずいぶんと助かったのではないですか?
佐瀬 レース中にマシンが破損したら、それまでは全部、外注に出していたのを僕がその場で直せるので、とても喜んでくれました。最初、みんな僕のことを、レーシングカウルやシートを作る人。「39STARSの人」と認識していました。

WJS 39STARSとは何ですか?
佐瀬 39STARSは、レース用の一体カウルやFRPによる超軽量パーツ、超軽量シート、ワンオフパーツなどを製作する、サクセスのカスタムパーツ部門です。

WJS 他の業種にいたからこそ、ジェットの改良点などが見えていたわけですね?
佐瀬 はい。僕はクルマの世界からきたので、ジェットのカウルや後部の造形を見て、単純に「ここをこういう形にすれば、もっとカッコ良くなる」っていうのを作りました。自信があるモノができたら世の中に見せたいし、使いたい。それで、その当時、ランナバウトチャンピオンの砂盃プロを紹介してもらって、レーシングフードを使ってもらったんです。

WJS そのとき、砂盃プロからは何かリクエストはあったのですか?
佐瀬 最初、砂盃プロに見せたら、全部ダメ出しされました。全体的なデザインは文句なかったようですが、機能面に関わる部分の形状は徹底的にやり直しました。
膝が当たるとか、足が当たるとか、この部分の型がジャマとか……。いろいろ言われて全部やり直してできたのが、あのカウルです。

WJS ここを削ってシェイプしてくれとか、もっと膨らませてと言うのは簡単ですが、実際には、すぐにできないですよね?
佐瀬 ちょっとだろうと大きくだろうと、「形状を変える」っていうのは、型のカタチを変えるわけです。莫大な費用と時間が必要になります。だけど、言い出しっぺは自分なんだから、やるしかなかった。

WJS 砂盃プロとは、それからの付き合いですか?
佐瀬 そうですね。それで、大阪の最終戦のとき、「来月、アメリカの大会に行くんだけれど、装着しに来てくれない?」って。僕も、ワールドファイナルには興味もあったんで、「行ってみたいです」って言ったことからことが始まりました。そこから「チーム砂盃」です。今も彼には、強い感謝の気持ちがあります。

2010年のワールドファイナル。ライダーは砂盃 肇選手。このころのカウルは佐瀬氏が製作したものだ。

2018年のJET SKI WORLD CUPで、世界タイトルを獲得した砂盃選手(写真左から2番目)とチームマリンメカニック。写真中央が佐瀬氏である。

あくまでウチは普通のジェットショップ。お客様に喜んでもらえることを常に考えています

WJS 佐瀬さんといえば、レース艇のグラフィックデザインやFRPの修理といった、特殊な技能を持ったスペシャリストのイメージがありますが、ショップはレース系ではないのですか?
佐瀬 違います。純正ノーマルの市販艇を販売している普通のジェットショップです。そのうちの30%くらいが、お店の武器として特殊なカラーリングなどのサービスを提供できるようにしています。

WJS 失礼ですが、佐瀬さんから「普通のジェットショップ」と言われても、正直、ピンきません。
佐瀬 それは、レース会場で会うからじゃないですか? 取材のときでも、レーシングマシンのフード製作や、カラーリングなど、特殊な部分ばっかりがクローズアップされてきましたからね。
でも、ウチのお客様からすれば、昔も今も、いつもマシンを修理している、タダのジェット屋のオヤジですよ。僕がショップで修理している姿しか知らないですから。やっぱり、お客さんがあってのお店ですから。

フルグラフィックデカールキットでドレスアップされたシードゥRXT-X 300。一般ユーザーでも、普通にフルグラフィックデカールキットによるカラーリング変更を行っている。

レース会場というのは、ジェットの最新トレンドの発信源。最先端のトレンドをお客様に提供したい

WJS どうして今のようなグラフィックデザインを手掛けることになったのですか?
佐瀬 レーシングマシンのカラーリングを手掛ける、アメリカのIPD Jet Ski Graphics(以下、IPD)のフルグラフィックデカールの日本代理店をやるようになったからです。そのうち、自分でデザインしたものがIPDに正式採用されて、世界中に販売されるようになりました。それで、「これ、自分でやればいいんじゃないか」って考えるようになったんです。

WJS そのころは、もうジェットショップをやっていたのですか?
佐瀬 もちろんです。普通のジェット屋さんです。デカールも、自分のお客様に喜んでもらうために扱っていました。

WJS 佐瀬さんは、海外のレースもよく行かれますが、やはりあれもお客さんのためということですか?
佐瀬 はい。レース関係、特に世界の主要なレース会場というのは、ジェットの最新トレンドの発信源です。その最先端のセンスを、自分のお客様に提供したい。お客様のためになるという部分でレース会場にいるという気持ちがあるし、そう考えています。全部、お客様ありきです。

WJS レーシングマシンのトレンドは、分かりやすいですよね。
佐瀬 世界チャンピオンのマシンは、世界で1台。そのカラーリングは、当然、覚えてもらいやすい。世界のトップカテゴリーのスターティンググリッドに並んでいるマシンのカラーリングを手掛けていれば、それは目立ちます。僕もそういう部分から、いろいろなレーシングチームからデザインの依頼を受けるようになりました。レースが、僕を世の中に知ってもらえるようにしてくれたんです。

WJS もし、2台のマシンがあって、1台は町のペイントショップ、もう1台は世界大会に参戦しているマシンと同じデザインだと言われたら、本物のレース艇のデザインを選ぶ人が多いはずです。
佐瀬 さすがにウチのお客様も砂盃 肇艇と同じカラーリングにしてくれっていう人はいませんが、何らかのテイストは入れています。レーシングマシンのカラーリングはスポンサーアピールがメインなのですが、それを際立たせるためにも世の中のトレンドに忠実ですよね。F1でもモトGPでも、デザインが垢抜けているのは旬なトレンドが散りばめられているからです。

世界戦略仕様の砂盃 肇艇。

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