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カラーリングでジェットは変わる!! ジェットスキー(水上バイク)

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レーシングマシンは、カラーリングひとつで全然変わる!

全日チャンピオン艇のカラーリング

このマシンは、「フルグラフィックデカールキット」を製作した、サクセス スピード&グラフィックス(代表・佐瀬 崇氏)」のデザインである。イエローのフロントバンパーがアクセントになっており、鳥のくちばしにも見えることから、「GA-CO(ガーコ)」と呼ばれている。

世界最高峰のクラスで戦うレーシングマシンの名前にしては可愛らしい愛称だ。速そうな名前ではないが、このマシンに乗るライダーは、現全日本チャンピオンであり、2018年には世界チャンピオンに輝いている砂盃肇プロである。のどかな愛称とうらはらに、超攻撃的なカラーに仕上がっている。

「フルグラフィックデカールキット」で船体をラッピングした、2019年の世界戦モデル。ブラックを基調としたボディにイエローのラインがレーシーさを醸し出す。ラインだけのシンプルなデザインほど、センスが問われる。

「GA-CO(ガーコ)3」の下の反転させたロゴマークなど、書体選びも秀逸だ。

2台並ぶとファクトリーマシン感が増す。

先月(2019年12月)に、タイで行われた国際レースでの砂盃プロの走行シーン。F1マシンと同じように「走る広告」である。

迫力のスタートシーン。「GA-CO」は、手前から2台目。

手軽にジェットスキーのカラーリングを変えたいなら、「フルグラフィックデカールキット」という手がある。簡単に貼れて、貼り直しも楽にできるこのグラフィックキットは、国内で製造・販売されている。
■取扱先
SUCCESS speed&graphics(サクセス スピード&グラフィックス)
神奈川県相模原市中央区田名塩田2-16-18
TEL.042-777-8006
URL.http://www.success-speed.com/

世界のレーシングマシンのカラーリング

タイ・JET SKI WORLD CUP編

2019年12月7日 決勝ヒート前の朝8時。練習走行をするダスティン・ファージング艇には、ステッカーすら1枚も貼っていない。真っ黒な船体のままだ。

上の写真のわずか3時間後。決勝ヒートを走るダスティン・ファージング艇のグラフィックは、完璧に仕上げられていた。

決勝ヒート直前の午前11時現在。ダスティン・ファージング選手の息子、デヴン・ファージング選手のマシンだ。このマシンも、朝8時には真っ白のままだった。

早わざグラフィック師、参上!

彼こそ、フリーダムレーシングの「優秀な雑用係」である

本誌にて大好評連載中のちゅうた先生曰く、彼はプロのデカールグラフィックを貼る専門の人ではなく、「チーム(フリーダムレーシング)の優秀な雑用係」と言う。レース本番では、マシンのカラーリングより「速く走るための作業」を優先する。そうなると、デカールを貼る作業は一番最後になる。そこで彼は、チームの全マシンの「カラーリングデカールシート」をロールで用意し、レース直前、その場で貼っていくことになる。彼から、「グラフィック職人」の風格が漂っている。

実は、デカールシールは彼だけでなく、チームオーナーも貼れるそうだ。ちゅうた生も「貼れ」と言われれば貼るそうだが、それよりも先にやることがいっぱいあるので、「絶対に貼らない」と言っていた。タイでは、こういったステッカーチューンが大変ポピュラーだ。

T5ことエカチョン(デューク)選手のマシン。これも必殺・グラフィック職人の仕事。

クリス・マックルゲージ艇。これも彼が貼った。

彼は、たった3時間足らずで、一体、何艇のマシンのグラフィックを貼ってまわっているのだろうか……? もはや、彼自身に加速装置が付いているとしか思えない。

神出鬼没 振り向けば「彼」がいる

その緑色のケースには、何が入っているの?

オカモチのような派手なボックスを持って、レーサーの間をすり抜けていく。その目は、獲物を見つけた鷹のように鋭い。「次は、あのマシンを貼ってやる!!」

T52セッツーラ艇が、次のターゲットだ。

グラフィック職人の目が光る。後部のデカールに何か問題があるのか?。

たった今までいたはずなのに、仕事を終えると風のように消えていた。

貼ってすぐにレースで走っても大丈夫らしい。老婆心ながら、レース中に水圧で剥がれないか心配だったが、そんなことはなかった。

彼の仕事「グラフィック三連星」。チームで揃えると、こんなに素敵。

タイのカッティングシートショップ。若者で賑わっている。

こんなデザインも、注文すれば作ってもらえます。

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