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コロナ感染者は悪い人!? 感染者を追い込む「不寛容」 (水上バイク)ジェットスキーコラム

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同調圧力は、日本を救うのか!?

「コロナウイルスに感染するのは本人が悪い」と思う人が、外国に比べて日本はダントツに高いそうだ。
調査対象は、日本、欧米、中国で、「感染は、自業自得だと思うか?」という質問に対して、「思う」と答えた人が、欧米で1~2%台、中国で4.8%だが、日本は11.5%だった。感染を打ち明けにくい社会の空気感を裏付ける。

日本人は、リスクを嫌う国民性だと言われている。 緊急事態宣言発令中に、県をまたいできた自動車に石を投げたりする「他県ナンバー狩り」や、営業している店舗に嫌がらせをしたりすることが問題となった。コロナウイルスが爆発的に広がらなかったのは、「日本人は同調圧力が強いから、それが良い方に作用した」と言った官邸幹部もいた。
しかし、「コロナの収束に成功したのは、ルールを守る日本人のマジメさのお陰」という考え方が定着してしまうと、もしこれから第2波がやってきた場合、営業自粛やステイホームに従わない人たちへの嫌がらせやいじめが、ヒートアップする恐れがある。

「自粛」は、あくまで自らの意思で行うものであるにもかかわらず、今の状況は、「戦時中の隣組のようだ」といわれている。他人を密告したり噂話を広めたりする行為が、国民精神総動員下における国民同士の相互監視社会や、第二次世界大戦時当時の日本におけるキャッチフレーズの「欲しがりません、勝つまでは」を連想させるといわれている。



2020年のジェットスキーのレースが開幕について

7月11日(土)、12日(日)に、JJSF(全日本選手権シリーズ)の開幕戦が行われる。選手のエントリー数を聞くと、例年の半分にも満たない。今年は新型コロナの影響で、全てが異例だ。

この社会情勢のなか、選手をサポートしている「スポンサー」の考え方も、選手に多大な影響を与える。レースは、1人ではできないからだ。
こんな社会情勢の中でレースに行って、「もしコロナに感染でもしたら、そちらのほうがイメージダウンになる」と言われて、出場できる選手はいない。
感染者が1人もいない地方のライダーがレースに参戦して、万が一、コロナに感染して帰郷したら、間違いなく「コロナを持って帰ってきたヤツ」というレッテルを貼られる。商売をしていたら廃業することになるだろうし、そこに住み続けるのも難しくなるはずだ。

誰がいいとか悪いとかではなく、それが今の社会の風潮なのだ。
感染経路に関係なく「コロナ感染者=悪い人」という扱いを受けることになる。
良い人であっても、「よからぬ場所に出入りしていた」と言われる原因になるのだ。亡くなられた志村けんさんのコロナ感染経路は不明だと言われている。志村さん自身はすごく良い人だけれど、「夜の街」に行ったせいで感染したと思われている。「いい人が、悪い行いをした」と思われているような気がしないだろうか?

風邪をひいただけで、こんなに叩かれることはない。得体が知れない「コロナウイルス」というモノに対する恐怖が、そう感じさせるのだと思う。 「あそこのコンビニのお客さんが、コロナに感染した」と聞くと、何日も経過していても「行きたくない」と感じてしまうのは事実なのだ。

コロナは「ウイルス」である。どこで感染するかも分からない。
この話は、「感染者は悪い」「感染者は悪くない」という話ではない。しかし、現状の日本は、「感染者は悪」だと思われてしまうことを肝に銘じて欲しい。そして、そのことを認識することが重要なのだと言いたい。
レースのエントリーも同じだ。「スポンサーがいるから走らなければならない」「スポンサーが嫌がるから走らない」どちらの意見も正しい。誰しも、被害者にも、加害者にもなる可能性がある。理不尽な世の中である。



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