８月の悪ふざけ、12月に書類送検！　「嫌われ者は忘れたころに裁かれる！」　ジェットスキー（水上バイク）　コラム

気をつけて、ただのナンパで犯罪者！

今年の夏のことだ。4台のジェットがビーチに近づき、海水浴客のすぐ近くを通過したり、彼らにジェット噴流を吹きかけられて、はしゃいで、楽し気な歓声をあげている子供たちの映像が流れた。
その行為が「危険走行」とテレビで繰り返し放映され、問題になった。コロナ禍で海水浴場が開設されていないため、いつもなら近づけない砂浜までジェットが入って来ていたのだ。

ニュースでは『千葉県勝浦市の海岸で、水上バイク（以下、ジェット）に乗った40代～50代の男4人が、「女性に声をかけるため海水浴客に近づき、危険な航行をした」』と報道していた。

「視聴者投稿映像」というテロップが入っていたので、わざわざ録画して、テレビ局に提供した人がいたのだ。映像には、水をかけられた子供たちが黄色い声を上げ、はしゃぐ様子が映っていた。

そのシーンを見たときは背筋が凍った。

その同じ事件のニュースが、12月3日に再び流れた。
4カ月前は、「８月は、こんなにひどいヤツらがいた！」だったが、今回は「書類送検された」という内容であった。前回も今回も「視聴者投稿映像」の動画が流された。

「ジェットでナンパ」が、洒落にはならない！

知らない人なので何とも言えないが、書類送検された4人は、もしかしたら普段は普通の社会人で、キチンと仕事をする、評判も悪くない人かもしれない。
しかし、迷惑防止条例違反の疑いで書類送検されたと聞くと、「半グレの人」みたいな悪いイメージしか浮かばない。

ジェット乗りにとっての大問題は、こういう内容が「テレビで報道される」という事実だ。

女の子をナンパする目的で海水浴場に近寄っても、それだけで「危険な航行」とはならないはずだ。実際に映像でも、ナンパのシーンは映っていない。

恐らく、海水浴エリアに入ったことが悪いのではなく、「人に近づいて、危険な走行をした」ということが『問題』とみなされ、裁かれることになるのだと思う。

ジェットで水をかける行いは、絶対にNG！

ニュースで流れた、子供たちの近くでジェットが旋回し、噴流を浴びせるシーンに思わず凍りつく。大抵は、自分の大切な人、女性や子供に向かってやっている。水をかけられて大はしゃぎする子供たちだが、もし少しでも体の一部に接触したら、骨折や大ケガするか、最悪な場合は死ぬかもしれない。あのシーンだけを見て、殺人未遂と言われても仕方がない。

近年、夏になると、悪ふざけでスピンをしながら、人に近づいて、ジェットの噴流をかけている場面を、本当に良く見る。
本当に恐ろしいのは、「やっている操縦者が、”絶対にぶつからない”と思っている」からだ。

上級者ほど、ほんの一瞬のミスで取り返しのつかないような、悲惨な事故が起こりうることを知っている。だから、浮いている人の近くを走ることなど絶対にしない。

それを見ているビーチの人たちが感じているのは、強烈な不快感であろう。見ていて危険だと、本能で感じるからで、それを行う理由も、「くだらない虚栄と過信」でしかないということを理解しているからなのだ。「ア・イ・ツ・ラ」と、苦々しい顔で見ている。

そして、１番の大問題が、憎悪の対象である「ア・イ・ツ・ラ」のなかに、マナーを守る優良ライダーも含めた「ジェット乗り全員」が入っているという事実だ。

この事件では、海上保安署に何本もの通報があったという。それが「ア・イ・ツ・ラ」と嫌われた、何よりの証拠である。

裁かれるとすれば「危険運転」についてだと思うが、報道のタイトルでは「女性に声をかけるため、ジェットで近づいた男性4人」だ。
これは、本当にヤバい！　イメージの崩壊じゃないが、社会的悪人のレッテルがないと、ここまでは叩かれない！

くれぐれも、不用意にビーチのそばを走ったり、水をかけたりする行為はやめましょう！

ナンパをするなら「徒手空拳」。ジェットはナシでお願いします。他の海水浴客と同じように、アドバンテージなしで頑張りましょう！

書類送検されて、この後に判明！

何度もテレビで放映された「水上バイク４台の危険走行」。なんと、彼らは「無実で無罪」でした。叩かれるトキは、テレビのゴールデンタイムで…。無罪と確定しても、ほとんどのマスコミは取り上げず…・

覚えていますか？　去年、何度もテレビで放映された「水上バイク４台の危険走行」。なんと、彼らは「無実で無罪」でした