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趣味の流儀 ”スーパーカー”と”水上バイク”のある日常 「趣味の文化を知らないと”痛い”」 (ジェットスキー)

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自宅のガレージに並ぶ、ランボルギーニ・アヴェンタドールと、シードゥ「SPYDER(スパイダー)」。

趣味の流儀 Logic of Style

趣味の世界には「文化」がある

長い年月を経て、培われてきたものには、必ず「文化」が存在する。

趣味の「文化」とは、そのジャンルやカテゴリーの中で獲得する「価値観」、それに基づく「立ち振る舞い」のことである。

今回のアメリカ大統領選挙でも、「投票で負けた候補が先に敗北宣言を行い、その後で勝者の勝利宣言をする」という「文化」が、見事に無視された。唐突な例えだが、アメリカ政治の文化が無視されたと言っているのである。

「文化」とは、どんな専門書を見ても載っていない「暗黙の了解」である。明確な文書で残されているわけでないし、わざわざ教えてくれることでもない。恐ろしい話だが、長い間、影で馬鹿にされた挙句、ようやく気が付くのだ。

今回は、愛知県尾張旭市のジェットショップ「Sea Gets」代表・西本茂隆氏に、「趣味の文化」に基づく理論や、「モノに対する確固たる考え方」を紹介していただいた。



誰だって、人から後ろ指を指されたくない

「趣味の文化」は、特定の誰かが作ったものではない。しかし、確実に存在する連綿と受け継がれてきた価値観。

今回、「趣味の文化」や「こだわるべき部分と考え方」を、本誌で紹介させて欲しいと西本氏に依頼したところ丁重に断られた。「自慢していると思われるのが嫌だから」という理由だ。

確かにランボルギーニ・アベンタドールの写真が出るだけで、自慢と思われる可能性は高い。さらに、「趣味の文化」は、特定の誰かが作ったものではなく、過去から連綿と受け継がれてきた価値観である。なのに、それを自分が作ったみたいに誤解されるのも嫌だと言う。

しかし、私は、どうしても氏に聞いてみたかった。「趣味の文化」は、実際に身銭を切って所有し、愛用している人の話でなければ信用できないし、聞く意味がないと思っていたからだ。以前、西本氏に話を聞いて、彼が「趣味の文化」を完全に会得していると確信していた。
 
だからこそ、無理を言ってお願いしたのだ。

TOYOTA FJ Cruiser ジェットで使うトランスポーターには、 このFJ Cruiserが一番だという。柔らかな水辺の砂地に強烈な威力を発揮する

TOYOTA FJ Cruiser
過去にも様々なクルマに乗ってきたが、自分のゲレンデで最も最適だったのが、このTOYOTA FJ Cruiser だった。
ジェットで使うトランスポーターに、最も必要なモノは水辺での牽引能力だという。柔らかな水辺の砂地で、ジェットを積載した、トレーラーをスタックさせないで”引き上げられる”クルマって、意外と選択が難しいのだ。パワーがあっても自重が重ければ、水際の砂が崩れて、簡単にクルマごと水没する。

純正品 カスタム
トヨタでも、ランボルギーニでも、ハーレーであっても、西本氏は、純正オプションしか選択しない。「水辺で使うトランスポーター専用」として、改造すれば良いのでは、と考える人がいるであろうが、氏にはメーカーオプションという部分に強いこだわりがある。ヤマハ、カワサキ、シードゥの正規販売店という経歴にも関係がある。大手メーカーの商品開発が、いかに耐久力や性能を上げるテストを繰り返し行ってきているかを知っているからだ。改造にはリスクが伴う。

そういう意味において、純粋に”水辺で使うトランスポーター”として、数ある市販艇のクルマの中から選択したのがTOYOTA FJ Cruiserだ。


ランボルギーニ・アヴェンタドール  西本氏は、子供のころからスーパーカーに憧れていたという。人に自慢するためのクルマではなく、自分が好きだから所有しているのだ。

ランボルギーニ・アヴェンタドール  ランボルギーニ・アヴェンタドールには、様々なメーカ・オプションが用意されているという。このクルマには、1千万円を超えるオプションパーツが、装着されているというが、氏のこだわりは「純正品」しか装着しないこと。

ジェットショップのオーナーでもある彼自身の趣味がジェットだ。毎週のように、自分のジェットに乗る。自分が楽しむからこそ、本当の楽しさを伝えられると考えている。

ジェットには「改造しない」というこだわり

ジェットについて西本氏は、「改造しない」ことを決めているという。それは、メーカーがテストを重ねて作り上げてきた段階で、すでにスタイルや外観は完璧だと思っているから。それを、あえて崩すことはしない。

アクセルを握れば、アッという間に100㎞/h以上出てしまう乗り物に、物足りなさを感じることはない。ジェットは、陸上の乗り物と違って、「水上」という、大変過酷な環境で使うことが前提だ。下手に改造して、壊れるリスクを増やす必要はない。だから、ノーマルのまま大切に乗る。 「改造すると遊べる幅が狭くなりますから」。自分が常に乗っているからこその言葉である。

BRP CAN-AM SPYDER(スパイダー)バイクでもクルマでもない。SPYDER(スパイダー)は、BRPから発売されている3輪モーターサイクルである。いわゆる「トライク」の一種だが、前2輪、後ろ1輪の通称「リバース型トライク」と呼ばれるタイプである。国内の場合、普通自動車の免許で運転できる。発表されていないが、スパイダーの最高速は200km/h弱は出るそうだ。

Muffler OVERDRIVE & Sea Gets Special このマシンは西本氏のスパイダーだ。SPYDERのオプションパーツも、、基本的にメーカー純正品しか装着しない。しかし、唯一、このマシンのマフラーだけは、オーバードライブ社と共同開発した、シーゲッツスペシャルモデルを装着している。”うるさく”なく、性能が上がって、サウンドが綺麗なことが装着理由。

BRP CAN-AM SPYDER スパイダーで、風を切って走ると、身近な街が、サーキットに変わる
 スパイダーの、スーパーカーテイストな乗り味に心が躍ると言う。スパイダーの乗り味やライディングのフィーリングは、とてもスーパーカーに似ているという。西本氏のまわりにいる、ランボルギーニやフェラーリのオーナーに、スパイダーを勧めたら、皆が夢中で乗っている。

贅沢なランボルギーニの弱点
スーパーカーは、高性能であるが故に、楽しめる場所が限られる。誰もが、しょっちゅうサーキットに行ける時間はない。しかし、スパイダーなら場所を選ぶことはない。スリリングで、ファントゥライドが手軽に楽しむことができるのだ。
 本音を言えば、「見るのはランボルギーニ」、「乗るならスパイダー」と西本氏。

本音を言えば、「見るのはランボルギーニ」、「乗るならスパイダー」と西本氏。

趣味の文化における考え方
西本氏の話を聞いて、理解できたのは、明確に理論付けされた機能美。ジェットをノーマルで乗ることもそうであるが、改造して速くなるという数値は説明できても、耐久時間の証明はできない。「〇時間で確実に壊れます」などと記載すれば、売れるパーツも売れなくなる。メーカーによっては信頼できない商品もある。

クルマを引っ張るトランスポーターにしても、パワーも当然必要なのだが、それ以上に信頼性が大切だという考え方だ。肝心なときに、壊れないという信頼性の中で、機能、デザインを考慮して選ぶということを行っている。

そして、それこそが趣味の世界において”目利き”いわゆる、「審美眼」がある、ということだと編集部は思っております。「審美眼」とは、字の通り、「美を識別する能力」、「美しいものと醜いものを見分けたり、美しさを測ったりする能力」をて表しております。この「審美眼という言葉」の中には、費用対効果も含まれていると考えます。誰だって、ぼったくられるのは嫌です。だからこそ、簡単には身に着けることが、難しいのだと思います。





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