限界です！　「水上バイク」イメージ、悪すぎ！　世間から嫌悪の対象に！　ジェットは、無法者。意味不明な目立ちたがり屋さん…… 　ジェットスキー（水上バイク）

夏に「無謀、無知、野蛮なジェットユーザー」のニュースが激増する理由

マスメディアが必ず掲載する「無法者の蛮行」

つい先日のインターネットのニュースで、日本三景のひとつ、京都の「天橋立」で起きている水上バイクの問題が掲載されていた。「天橋立」で昨年7月から自主規制ルールが定められたにもかかわらず、「それを守らずに暴走するジェット乗りがこんなにいる」というものだった。この記事が公開されたのが昼どきの時間帯だったこともあるのだろう。非常に多くの人々に読まれていた。

記事の内容を要約すると、「水上バイクに乗っているヤツは、いつまでもルールを守れない“お馬鹿さん”」「どうしようもないヤツら」的な内容だった。
実際に ”そういうユーザー” は存在しているし、世間からジェットが ”そういう目” で見られていることも知っている。

しかし、そろそろ「嫌悪感の限界」に近づいている。これ以上、イメージの悪化が広まれば、日本中でジェットに乗れる場所はなくなる。

「ジェットの悪いニュース」が流れると、一般の人たちが諸手を挙げて歓迎するのは、常日頃からジェットユーザーを「嫌なヤツ」と思っていても、同時に「恐い人たち」とも感じているからだ。怖くて面と向かって注意ができない。意見しても、聞く耳を持ってもらえないような人たちが相手だからなのだろう。

世間の人たちは、こういった馬鹿なジェット乗りに対して、”マナーを守るジェット乗り” が感じている何倍ものストレスや不満を抱いている。だからこそ、ニュースで「アイツらの行為は酷すぎる」といった記事が出たら、すぐに「そうだ！」「酷い！」「消えろ！」と反応する。

ニーズがあるから、ジェット関連の記事は人気がある

先日、この天橋立の取材を受けたジェットショップの店長から相談を受けた。「来月初旬にも、別の大手メディアから取材の申し込みが来ている。どのような対応がベストなのだろうか。ジェット専門誌として対応を教えてほしい」ということだった。
私は、「彼らがなぜ今回、ジェットの記事を取り上げるのか聞いてください」と答えた。恐らく、世間からのニーズが多い「水上バイクが最低!!」という記事を作るための取材のはずだと予測できる。

記事が読まれるということは、世の中の多くの人々がそれを望んでいるということ。それは、「ジェットはこんなに素晴らしい乗り物で、ジェットユーザーはステキな人たちだ」というものではない。多くの読者のニーズを満たすための「信憑性」や「客観的な事実」を揃えるために取材に来るはずだ。

「もし、取材の目的が、“水上バイクは悪” という内容のための材料集めなら、協力はしますが、“これだけは掲載して欲しい” とお願いしてください」と頼んだ。
それは、マナーを守ってキチンとした立ち振る舞いをしている、常識的なジェット乗りも存在していることだ。

「愚かなジェット乗り」は確かに存在する。しかし、”そんな人”ばかりでないことは知られていない

昔から、少しづつジェットのイメージは落ち続けている。ここ数年は、” 本当にヤバイ” レベルにまできている。原因は、「本当にどうしょうもないジェットユーザーがいる」からだ。

ここで言いたいのは、一般の人から見たらジェットユーザーの95％以上は「馬鹿なユーザー」だと思われていることだ。だからこそ、環境を壊すジェットをおおやけにして、「社会的に抹殺したい」という考え方が支持されている。

これは、我々「”マナーを遵守する”ジェット乗り」にとって危機的状況だ。
解決方法は、「問題の本質を認識する」ことから始まる。それは「イメージの悪化」だ。
ひと握りの困ったユーザーではなく、ジェット乗り全員が悪いヤツと思われているイメージを払拭していく必要がある。

今、ジェットユーザーが出来ることは「悪く見られない」ことだ。「”悪そう”に見えるけど、話しをしたら”良い人”だよね」ではダメなのである。知らない人からも、「見た目だけで”良い人”」と判断されることが重要なのだ。

すごく ”恐そうに見える人” が、ビーチにいる自分たちに近づいてきたら、例えその人が悪い人でなくても、「脅された」と言われてしまう時代なのだ。以前、本サイトでも記事にもしているが、「悪く見える」だけで、無実の罪で書類送検される事態が実際に起こっている。世間のイメージの崖っぷちに立たされていることを、肝に銘じておくべき状況だと思うからだ。