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2022年 元旦 みんなで初日の出を見に行った 【コラム】ジェットスキー(水上バイク)

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新年あけましておめでとうございます

海の向こうには輝く富士山。目の前には美しい太陽。今年は良いことがありますように

一昨年から続く新型コロナの影響で、昨年も人類史上に残る辛い年となりました。
本年は、希望に溢れる年になることを、心から祈っております。

烏帽子岩から、太陽に照らされて輝く富士山が見えた。その姿は、神々しいまでに美しい。地球上の全てのものに感謝したくなる瞬間である。

全ての人の「2022年」が、幸せでありますように!

2022年1月1日、毎年恒例の元旦ツーリングに今年も行って来た。日の出(神奈川県の日の出は6時50分)を待ってマリーナを出港し、愛艇SX-Rで烏帽子岩に向かって走り出した。

今年は、いつもの年よりも寒かった。早朝の気温はマイナス3度。幸いにして海はベタ凪である。烏帽子岩の向こうに、「昇りたての朝日」が見えるので、それに向かって走る。

実は今年、初めて烏帽子を見失った。つまり、迷子である。長年、このゲレンデで遊んでいる身としては、新年早々、とんだ不覚だ。
原因はいくつか考えられる。いつものヘルメットではなく、ニットの目だし帽子を被っていたので、風圧で帽子がズレて視界を見失ったこと。マリーナを出港してからしばらくの間、ぬくぬくキットのお湯があまり出なかったので、意識がそっちに向いていたことである。
ぬくぬくキットからお湯が出なかった原因は、冷却ラインの塩噛みによるものだ。しばらく走っていると解決するのだが、マイナス3度の海上では、手が痛くてたまらず、スピードが出せなかった。

他の仲間はドンドン先に行くので焦ったが、ちょうど30メートルくらい前方を、世界チャンピオンの久米由紀子プロが、私と同じようなゆっくりのペースで走っていた。彼女は地元のライダーだ。そこで、久米プロに付いていくことにしたのである。

マリーナからも、富士山が見える。

左手に「見えるはずのない江の島」が見えたときの、私の心中たるや……

しばらく走り続けて、なんだか様子がおかしいことに気が付いた。いつもならとっくに烏帽子岩に着いていて良いころなのに、まだ着かない。景色もいつもと違う。
久米プロは、一体どこに向かっているのだろう? 不思議に思って久米プロが『目指して』いるものの「先」を見た。なんと彼女が目指していたのは、烏帽子岩ではなく、『烏帽子岩のように見えなくもない漁船』だった。

そのころにはぬくぬくキットから出るお湯の量も増え、快適に走ることができていた。「久米プロに頼っていてはダメだ!」と判断した私は、彼女を追い抜いて前に出た。

改めて周囲を見渡すと、左側に江ノ島が見えた。「えっ どういうこと?」。マリーナと江ノ島の中間地点にあるのが烏帽子岩だ。完全に通り過ぎている。

久米プロに「間違っている」ことを伝えようと後ろを振り返ったが、そこには誰もいなかった。
とりあえず、皆と合流しよう。アクセル全開で、陸沿いにマリーナの方向へ戻る途中、勝手知ったる烏帽子岩が見えた。

朝日を見ている皆のところに行き、まずは遅れて心配をかけたことを謝った。しかしそのなかに、久米プロはいなかった。
ランナバウトに乗っていた石川公昭プロに状況を説明して、最悪の場合、捜索してほしいとお願いした。いくら世界チャンピオンでも、冬の海でスタンドアップでガス欠になったら、命の危険に晒されるからだ。

とても、初日の出を楽しむような心境になれなかった。何かあったら、世界チャンピオンをほったらかしにしてきたことになる。
そのとき、遠くのほうから小さな波しぶきを上げながら、烏帽子岩に向かって走ってくるジェットがあった。久米プロだった。

彼女は、スマホのケースを落としてしまい、スマホばかり見て走っていたら、場所が分からなくなったという。途中で「おかしいな」とは思ったが、後ろを私が走っていたので「大丈夫」と思っていたのだそうだ。

私が追い抜いて行ったとき、あきらかに変だと感じて、スマホの位置情報を確認し、自分が「トンデモナイ場所にいることに気が付いた」と言った。それで、スマホを頼りに烏帽子岩を目指したそうだが、ここに来るまでに、また迷ったのだと言う。
何はともあれ、久米プロも無事でよかった。
笑顔の久米プロを見ながら、「海は恐いな。絶対にナメてはイケない」と、心底思った2022年元旦だった。

私の1月1日は、生きとし生ける全てのものに感謝することから始まった。
「皆様の2022年が、この光のように美しく輝きますように」。

皆様の2022年が良い年でありますように!。


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