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真のクルマ好きは 「自分の好きなクルマに乗る」。2000年以後のクルマには要注意! 古い“コペン”に首ったけ! ジェットスキー(水上バイク)

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ステアリングに「MOMO」をチョイスしたところも、こだわりのひとつ。

真のクルマ好きは「自分の好きなクルマに乗る」

今の世の中、「他人からの評価が高いクルマ」や、「人に自慢したい」という目的でクルマを選んでいる人が多い気がする。
真のクルマ好きは 「自分の好きなクルマに乗る」はずだが、どうも怪しい限りである。特に、一般受けしなかったり、他人から羨ましがられない不人気な車種は、その傾向が顕著だ。

カーボンニュートラルが叫ばれ、電気自動車やハイブリットカーのような日常使いに便利なクルマがスタンダードになりつつある。確かにクルマは、「移動の手段・足」である。しかしそれと同時に「趣味の文化」の役割も担っている。 金額や燃費だけで価値が決まるものではない。

私の知り合いに、2002年にダイハツ工業から発売されたオープンスポーツカー「コペン(Copen)」に乗っている人がいる。発売から20年経っているクルマだがでも、「今でも乗って楽しい」と気に入っている。 角度によっては古い空冷式ポルシェのようにも見える「初代コペンの形が好きだ」という根強いファンも多い。

当時の新車価格は、軽自動車としては破格の160万円オーバーだが、「軽自動車」という概念、価格や走行性能を一新させた革新的なクルマでもある。
(※本稿での「コペン」は、トヨタ自動車にOEM供給されている「コペン GR SPORT」ではなく、ダイハツから発売されているものである)

「この形が好き」という熱烈なファンは多い。

同じクルマに長く乗り続けたい人は、「2000年以降に発売されたクルマ」には要注意

現代のクルマの多くは、なかばコンピュータで動いているようなものだ。
そのため、修理を頼むと「コンピュータの補修部品が製造廃止なので直せません」と、買って数年なのにパーツが入手できずに直せなかったケースや、「プログラムをアップデートできないと動かせない」といったクルマが増えている。 車種にもよるが、「バッテリーを交換しただけでエンジンがかからなくなる」こともある。

ガス欠で止まってしまったハイブリッド車にガソリンを入れても、エンジンがかからなかったという経験がある人もいるだろう。最新鋭のコンピュータが搭載されたクルマほど、その傾向が強い。

完全2シーター。軽自動車とは思えないほど、軽快に走る。

修理できない理由は「古いコンピュータだから」と言われる

修理に持って行ったとき、「古いコンピュータなので、廃番でなくなりました」と言われたら、いくら走行距離数が少なくても廃車にするしかない。修理部品がなくなれば買い替えるしかない。 現代のハイブリッドカーやEVモデルなどは、専用のテスターを持つメーカー系のディーラーでないと、基本的に修理も出来ない。

機能的なコックピット。シフトレバーが「モンスターボール」なのは、オーナーの遊び心だ。

「パーツがあるかないか」が分かれ目となる

このコペンのように、古いが味のあるクルマを購入する場合、「中古部品の付け替えで走らせられるか」が、長く乗り続けられる目安となる。
クラシックカーをみれば分かるように、1990年代前半までに製造された自動車なら、未来永劫とまではいわないが、かなり長い期間、乗り続けることができる。コンピュータ制御の割合が少ないからだ。

例え制御されていても、単純な仕組みなのでその部分だけ制御を外すこともできる。その機能が使えなくなっても、クルマは問題なく走ってくれるからだ。
クルマのパーツなら、根気よく探せばいつまでも入手できるが、コンピュータの部品は型落ちになったらすぐに廃盤になってしまう。洗濯機や冷蔵庫と同じように、クルマも家電化してきているのだ。

コンピュータ制御のクルマは、新車で購入して5年間ぐらいはものすごく快適だが、それ以降は最新のクルマに比べてかなり劣る。 自分のパソコンで考えれば分かるように、買ってから5年も経ったパソコンと最新のパソコンでは、処理能力や機能の差は歴然だ。



電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」。発売当初、軽自動車としては初の機能であった。

バッテリー交換に260万円といわれたら払います?

5年落ちのハイブリッドカーをいくら安く購入できても、電池の交換が必要となれば、すぐに20万~30万円が必要になる。
日本車ならこのくらいの金額ですむが、テスラの場合、バッテリー交換の金額が260万円と言われる。昨年、この金額に激怒したオーナーが、およそ30kgのダイナマイトで愛車を爆破したというニュースもあった。

EVを販売している各メーカーは独自の基準で保証をつけているが、電池の寿命は「5年または10万km以内」を目安にしている。

テスラは「8年の走行無制限の保証」、BMWも「8年または10万kmで、バッテリー交換が必要な場合は無償で対応」といった保証があるが、裏を返せば保証期間が過ぎたら、いつなんどき、電池に不具合が起きてもおかしくないということだ。

最新鋭のクルマは、「部品がなくなる」ことが一番恐ろしい。

20年前の「コペン」が好きな理由・実は「走り」も評価されていた

『スモールカーは“新しい時代”へ、スポーツカーは「コペン」から』と、売り出された初代のコペン。

「ACTIVE TOP COMPACT OPEN」をコンセプトにしたこのクルマは、エンジンは専用チューニングを施した64馬力/11.2kgmの直列4気筒ICターボ付 DOHC 660ccエンジン。最高出力こそ64馬力だが、840kgという軽量ボディのおかげで気持ち良い加速をしてくれる。

2002年に発売された当時、電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を見て、「軽なのに、電動で屋根が開いちゃうの?」と驚いた人も多いだろう。丸みを帯びて愛らしいスタイルは女性からの支持も高かったが、男性からは「そんなことより走りがイケてる」と注目されていた。

初代・コペンは、丸みを帯びたフォルムが特徴的。

好きなクルマに乗る人はステキだ

ガソリン価格が高騰している現代において、大排気量のスポーツカーで走り回るのは、かなり気が引ける。
「コペン」は、軽自動車でありながらスポーツカー。初代の燃費は15.2km/L~18.0km/L。現行型モデルは22.2km/L~25.2km/Lと、軽自動車としてはあまり良いとはいえないが、スポーツカーとしては、桁違いの燃費である。

ターボエンジンを搭載した車体には、オーバースペックともいえるほど優れた足まわりを持つ。現行モデルは、普通のスポーツカーと言われても納得してしまうほどのスタイルだ。 高額な外車なら、「他人に自慢」が出来るかもしれないが、「コペン」は自分で「自分に自慢」が出来る。

いつの時代でもそちらの方が、真の意味で「リッチマン」だと思っている。 だからといって、「古いクルマに乗ろう」という気はさらさらない。
ハイブリッドカーもEVカーも素晴らしいと思っている。 ただ、自分の好きなクルマを、好きなように乗る。趣味の乗り物として、そんな人が一番ステキだ。

コペンオーナーの藤江功一氏。本職は、片野丈一郎選手を世界チャンピオンに導いた、世界的マシンコンストラクターだ。

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