
ニューモデルが発表されるたび、「あったらいいな」を“形”にしてくれる。
シードゥは、我々ユーザーに本気で寄り添ってくれている。
釣りに特化した装備の「FISH PRO Trophy(以下、トロフィー)」にも、今回新しく「スイベルシート」が標準装備された。
スイベル式のシートは、フィッシングボートでは お馴染みだ。「クルクル回る背の高いシート」といえば分かるだろう。
椅子に座ると目線が高くなり、さらにシートが360度回転するため、どの方向でも 釣り糸を垂らすことができるスグレモノである。
実は、海外仕様の「FISH PRO Trophy」では、2022年モデルからスイベルシートが装備されていた。日本での導入が遅れていたが、ようやく標準装備されることになった。
このおかげで、ジェットのシートに座ったまま、座席を360度回転して釣り糸を垂らすことができるようになったのだ。

1. 支柱は、クーラーボックスに装着できるようになっている。
2. パッセンジャーシートを外すと、下から支柱の差込口が出てくる。
3. 差込口の中にセンサーがある。支柱を立てるとセンサーが反応して、時速30km以上スピードが出なくなる仕組み。
4. 差込口に支柱を差し込むだけ。支柱を立てたところ。
5. パッセンジャーシートの裏側にも差込口がある。
6. パッセンジャーシートの差込口に支柱を差し込む。これで、シート側の作業は終了。
7. スイベルシートの“背もたれ”は、フロントハッチの中に専用の収納場所がある。
8. “背もたれ”を外したフロントストレージ内。
9. 背もたれをシートに差し込んで完了!
10. 所要時間はわずか数分。水上で簡単に作業ができる。スイベルシートを取り付けた場合、安全のため最高時速は30kmに制限される。
ポイントまでは通常のフラットシートでカッ飛んで、着いたらスイベルシートに変更してゆったりフィッシング。
スイベルシート最大のメリットは、座面が回転することによる“糸ヨレ防止”だ。
魚のファイトをいなし、バレ(魚に逃げられる)にくくなる効果もある。
半面、スイベルシートがないほうがいい場面もある。
FISH PRO Trophyのように、簡単にシートの取り外しができるなら、釣り場によって変えるのも簡単だ。
BRPの提案する、新しいジェットフィッシングの形だ。

このスイベルシートの素晴らしさは、パッセンジャーシートを流用することだ。
これが オプションだったら、購入するかどうか非常に悩む。
いくら便利とはいえ、釣りに行くために、わざわざ 別の椅子を買い足すのか?
さらに、あんなに大きなものを、ジェットのどこに積み込むのか?
結局、無駄遣いになる気がする。
パッセンジャーシートを流用することにより、他に必要になるのは、支柱と背もたれだけである。
FISH PRO Trophyには、それらを収納する専用機能が用意されている。
使うも使わないもユーザーの自由。
この柔軟性こそが“SEA-DOO”なのだ。
「からくりジェット」を作りだす柔軟性は、BRPならではのもの。関連記事
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