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プロライダーの「基本の走行ライン」を公開

ずっとプロライダーの「走行ライン」が知りたかった。一体、どういうラインでコースを曲がっているの? チャンピオンの「企業秘密」を公開します。
「誰よりも格好良くランナバウトに乗る方法」の次は、「どうしたら、もっと効率よく走れるか」です。「格好良くて速い」なんて、無敵だと思いませんか⁉
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下図(図A)のコースなら、どのラインで走りますか?

このようにブイが並んでいたら、どうやって走れば効率がいいの?

砂盃プロの答えは、「状況とシチュエーションによる」だ。私は、単純に「直角に曲がるのには、どういう走行ラインがベストですか?」と聞きたかっただけなのだが、わざわざ紙にどこを走るか、絵で説明してくれた。「これが、タイムアタックなど、ただラップタイムを上げれば良いという場合」、「これが、レースで12周、走行時間15分以上走る場合」と、シチュエーションによって全く違う走行ラインを描いていく。

もうお分かりだと思うが、私の質問自体がナンセンスだったのだ。プロライダーにとって、単純に「90度曲がる」なんて、どうでも良いことだった。

「ひとつのブイを曲がる」とは、次のブイに向かうための行為のひとつだ。だから、「正しいライン」とは、スラロームなら最速ラップタイムが出るライン。レースなら、そのときの状況に適したライン。後方から追い抜く場合と、先頭で逃げ切る場合では、当然ながら走るラインは違う。

どこを走ればいいかは、瞬間ごとに違う。

プロの走行ラインに、決まりはない

一見、図Bの「仮想ブイ(薄いブルーのブイ)」をまわるほうが大回りに感じるかもしれないが、スピードを落とさずに走れるので、結果的にこちらのほうが速い場合もある。

砂盃プロの教えてくれた走行ラインも、あくまで「大体、こんな感じ」というもので、「このラインで決まり!」というものではない。波が出て水面がひどく荒れたら、図Aのように走る場合もある。コースが広くフラットな水面なら、図Bのように「1のブイと2のブイの間に、もうひとつブイがある」という想定で走ることもあるという。

1のブイではなく仮想ブイを曲がるほうが、トップスピードを殺さずにタイムが上がると思うときだ。その場合、練習走行で実際にコースを走り、タイムを計測して確認するという。

「予想」して、「テスト走行で検証」し、最も速く走れるラインでレースを戦う。だから、プロの走行ラインは「ケースバイケース」。ただひとつだけ、「普遍の走行ライン」がある。それは、下の写真のようにブイをかすめて走ることである。

ブイにぶつかるかぶつからないかのギリギリで走るのが最短距離だ。

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