アメリカ人フリースタイラー、ジェフ・カーンツをご存じだろうか? 彼のトレードマークと言えば、「神風」と書かれたハチマキ姿。
X-2を駆り、世界タイトルを何度も獲得しているトップフリースタイラーである。1959年7月、ペンシルバニア州生まれで、“カミカゼ”と名乗るだけあってかなりの日本通。
好きな食べ物は「寿司」だという。アメリカンジョークか本心か、座右の銘は「Safety First(安全第一)」というから、かなり洒落の効いたフリースタイラーである。
1980年代後半~1990年代初頭のフリースタイルといえば、レースの合間の昼休みにトップライダーが行う「ファンサービス」的な要素が大きかった。
現に、1980年代のフリースタイルチャンピオンには、ラリー・リッペンクローガーやデヴィッド・ゴードンといった、当時のトップライダーが名を連ねていた。
1990年代に入ると、スコット“ハリウッド”ワトキンスやロイド・バリュー、クリス“クラッシュ”ウイリアムズ、そしてジェフ“カミカゼ”カーンツを始めとする、フリースタイル競技のみに出場するフリースタイラーが現れる。
彼らのような「専門職(と当時の雑誌には書かれていた)」の登場により、フリースタイル技は飛躍的に進化していった。
カーンツは、X-2で行うバックライドやバイシクルといった、今でもX-2フリースタイラーが行う技も得意としていた。
1993年のワールドファイナルでは、会場を横切るモーターボートの曳き波をジャンプ台にして、空中で1回転するエアリアルトリックをやってのけ、ワールドチャンピオンを手中に収めている。
とにかく彼は、ギャラリーを喜ばせる「プロ」だったのだ。
1990年代中ごろになると、フリースタイルの神様と呼ばれたリック・ロイが登場。一世を風靡した「バレルロール」を競技会で初めて成功させた。フリースタイルはレースの片手間で出場できるレベルを超えていた。
ヤマハのスーパージェットで華麗に空中を舞うエアリアルトリックが主流となり、リック・ロイをはじめ、エリック・マローン、リー・ストーンといった錚々たる面々がフリースタイル界を牽引していった。
しかし、X-2で行うフリースタイルは、“カミカゼ”カーンツで時が止まっている。カーンツ以降、X-2でフリースタイルをする選手が減ったこともあるが、彼を超えるスーパースターがいないのだ。
日本では、進藤邦裕、大塚裕之、植木將夫など、X-2で時代を作ったフリースタイラーもいるが、それはあくまで日本限定。カーンツのように、世界的なライダーの域には達していない。
今でも、カーンツを目標にしているフリースタイラーが多いのも事実である。
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