

WJS 今年のJJSAレースでは、新しく「Neoclassic Ski Lite s(ネオクラシックスキーライツ)クラス」というのを村尾さんが先頭に立って立ち上げたと伺いました。
なぜ、新しいカテゴリーを作ろうと思ったのですか?
村尾 一番は、今、アメリカのレースではカワサキ800SX-Rと ヤマハ・スーパージェットが出場する「 Pro Am Ski Lites 」というクラスが盛り上がり始めていることです。
それと、今でも800SX-Rとスーパージェットを持っているユーザーって、意外と多いんですよ。
WJS 確かに、2003年ごろまではジェットの国内在籍船数が10万台を 越えていたので、スタンドアップを持っている人も多いですよね。
村尾 乗れない人は、「 練習不足 」とされていた最後の時代ですね。
ただ、新しい機種が発売されると、古いモデルは一気に “廃れて”しまう。
特にレースでは、その傾向が強い。
WJS 確かに、2017年にカワサキから4ストロークの1500SX-Rが発売されたら、2ストロークモデルは一気に姿を消しました。
村尾 そうなんです。
それと、環境問題で琵琶湖で2ストローク艇が乗り入れ禁止になるなど、2ストローク離れが加速しました。
でも、カワサキ800SX-Rと ヤマハ・スーパージェットって、「2ストロークの立ち乗りの“完成形” 」だと思います。
素晴らしいジェットなのに、今はその大半が文字通り倉庫で“冬眠”しています。
もったいないですよね。

WJS それで新しいカテゴリーに挑戦しようと思ったのですか?
村尾 問題は “お金”です。
レースは、マシンカテゴリーによって かかる金額が全然違う。
JJSAのスキークラス最高峰のプロクラスなんて、数百万円かかるのが 当たり前です。
WJS 確かに、勝てるマシンを作ろうと思ったら、若いライダーではとても手が出せなくなっています。
村尾 そうなんです。
それを解消するために6年ほど前にヴィンテージクラスを作りました。
他のカテゴリーに比べてマシンにお金がからなかったからです。
だけど最近、少し状況が 変わってきました。
マシンに お金がかからなかったのは、少し前までの話で、今、アメリカで 44/55の コンプリート艇を 買うと、30,000ドル( 約470万円 )です。
僕が「 ヴィンテージマシンを流行らせたい 」と言ってた 6年ほど前までは、本体と送料を足しても70万円ぐらいで買えたし、レースマシンでも150万円あれば 作れたんです。
WJS なぜ、そんなに 値段が 上がってしまったのですか?
村尾 「 ヴィンテージ・ブーム 」のせいです。
JS550が 1998年を最後に販売を終了しているので、質の良い 44/55 のパーツが市場になくなった。
最悪なのが、レーシングパーツ自体の入手が 難しくなったことです。
ヴィンテージ・レースが 盛り上がったことで、マシンがどんどん高性能化してきた。
それに伴って「 速いマシンを 作ってくれ 」という要望も多くなってきた。
僕も、あらゆる伝手を使って1990年代初頭までに開発された44/55の レーシングパーツを入手してきましたが、さすがに アメリカでもパーツが なくなってきています。
WJS だから、現在のアメリカでは2ストロークの800SX-Rとスーパージェットが 注目されているわけですね。
村尾 はい。タマ数が豊富にあるし、マシンとしての完成度も高い。
レース艇として 一世風靡した モデルだから、アフターパーツも研究し尽くされています。
「 レースに 勝てるモデルを 作れ 」と言われても、今ならまだ100万円前後で 十分作れます。

WJS Neo Classic ski Litesクラスでは、カワサキの800SX-Rとヤマハのスーパージェットが混走ということですが、エンジン排気量的に800SX-Rの方が有利ではないのですか?
村尾 それが、一概にはそう言えません。
800SX-Rに対抗するために、2008年からヤマハは船底を変更した「レーシング向けのスーパージェット」を販売しています。
レギュレーションで、スーパージェットは760ccまで 排気量を上げられることになっているので、800SX-Rとも互角に 戦えます。
むしろ、最高速に 到達するまでの加速なら、船体の軽い旧型のスーパージェットが 一番ですよ。
WJS このクラスが流行ることで、リターンライダーが増えるといいですね。
村尾 はい。それに、レースは、「上達する」ための “理由”になる。
「 ジェットに乗る 」という 動機付けにもなります。
僕が考えるレースクラスは、「お金かかり過ぎないで、新人からベテランまで楽しめるレース」です。
新人、現役、復活組、女子、金持ち、貧乏人、若手からベテランまで、誰もがイコールコンディションで戦える。
マシンじゃなくて、ライダースキルで勝負出来るのが1番楽しいでしょ?
それに、今の情勢を考えると、燃費が悪くて高額なマシンでレースをするのは、厳しいですよね。
WJS 村尾さんは、今後、このクラスをどう盛り上げていきたいですか?
村尾 そもそもこのカテゴリーを作った1番の理由は、「俺ら世代の復活」です。
これをきっかけに、青春時代に熱中したマシンに「また乗ってみよう!」「レースに出てみよう!」って人を増やしたい。
そんなライダーが増えてくれたら、ウェットスーツも買うだろうし、ジェットランチャーも買うだろうし、パーツも買う。
ジェット業界全体の“経済がまわる”わけです。
そうなれば、みんながハッピーでしょ?
別に、僕が儲けたい、僕が勝ちたいなんて“貧乏くさいこと”は、全く考えていません。
これをやっても、儲からないし、勝てないですから(笑)。
WJS 確かに、“あの時代”を戦っていたライダーは、実力者が多いですからね。
村尾 ぶっちゃけて 言わせてもらうと、歴代の「 立乗り 」の 最高モデルは「 800SX-R 」や2ストロークの「 スーパージェット 」だと僕は 思っています。
4ストロークのスタンドアップは、進化しすぎて「 人 」の 入り込む余地が少ない。
でも、2ストロークのスタンドアップは、練習すればするほど人間のパフォーマンスが上がる。
倉庫に眠ったままにしておくのはもったいないほど面白いマシンなんです。
もしかしたら、今から2、3年後には、全く違う乗り味の800SX-Rやスーパージェットが、世の中に溢れ出すかも しれませんよ。
WJS そうなったら、とても楽しみです。
村尾 今回も、僕の役目は“カルチャー作り”です。
このクラスに協力してくれている企業やライダーはもちろんですが、みんなで価値あるカテゴリーにしていきましょう!


総合1位は佐藤 保宏 選手。
総合1位は佐藤 保宏 選手。
総合2位は伊東 憲太郎 選手。
総合2位は伊東 憲太郎 選手。
総合3位は芳賀 毅 選手。
総合3位は芳賀 毅 選手。
総合4位は鈴木 壮馬 選手。
総合4位は鈴木 壮馬 選手。
総合5位は氏家 光葉 選手。
総合5位は氏家 光葉 選手。
総合6位は千田 泰宏 選手。
総合6位は千田 泰宏 選手。
総合7位は村尾 高明 選手。
総合7位は村尾 高明 選手。
総合8位は横山 健太 選手。
総合8位は横山 健太 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 佐藤 保宏(Force Racing) |
| 2位 | 伊東 憲太郎(G-RACING) |
| 3位 | 芳賀 毅(55HEAVEN) |
| 4位 | 鈴木 壮馬(55HEAVEN) |
| 5位 | 氏家 光葉 |
| 6位 | 千田 泰宏(TEAM EAST JAPAN) |
| 7位 | 村尾 高明 |
| 8位 | 横山 健太(G-RACING) |

総合1位は新谷 和久 選手。
総合1位は新谷 和久 選手 選手。
総合2位は加藤 豪 選手。
総合2位は加藤 豪 選手。
総合3位は安達 俊一 選手。
安達 俊一 選手(左)、 奥様で Vintage 550(B)クラス参戦、今大会1位の 安達 珠栄 選手(右)。
総合4位は家中 克弥 選手。
総合4位は家中 克弥 選手。
総合5位は久米 由紀子 選手。
総合6位は石田 仁彦 選手。
総合7位は芳賀 毅 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 新谷 和久(KHK Racing) |
| 2位 | 加藤 豪(55HEAVEN) |
| 3位 | 安達 俊一(Makita Re.) |
| 4位 | 家中 克弥(KHK Racing) |
| 5位 | 久米 由紀子(AUTO SWAP F.R.) |
| 6位 | 石田 仁彦 |
| 7位 | 芳賀 毅(55HEAVEN) |

総合1位は安達 珠栄 選手。
総合2位は見崎 努 選手。
総合3位は岡田 俊 選手。
総合4位は中嶋 誠 選手。
総合5位は阪部 寛仁 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 安達 珠栄(Makita Re.) |
| 2位 | 見崎 努 |
| 3位 | 岡田 俊 |
| 4位 | 中嶋 誠 |
| 5位 | 阪部 寛仁(ACTION HORIZONS) |

総合1位は大畑 梨菜 選手。
総合2位は陣川 道子 選手。
総合3位は大中原 凪 選手。
総合4位は川上 和紗 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 大畑 梨菜(AUTO SWAP F.R.) |
| 2位 | 陣川 道子(55HEAVEN) |
| 3位 | 大中原 凪(55HEAVEN) |
| 4位 | 川上 和紗(ACTION HORIZONS) |

総合1位は陣川 由生子 選手。
総合2位は黒田 賢 選手。
総合3位は下坂 泰弘 選手。
総合4位は阿部 花音 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 陣川 由生子(RACING TEAM JSPT) |
| 2位 | 黒田 賢(AG-Racing) |
| 3位 | 下坂 泰弘(55HEAVEN) |
| 4位 | 阿部 花音(TEAM EAST JAPAN) |
総合1位は 山下 一夫 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 山下 一夫(KZUORacIng) |
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