

昨今、世間的にパワーボート や ジェット乗り に 対するイメージが薄れている。
イメージが 低下した 理由のひとつは、「 男の イメージの 低下 」が影響している。
私は、そう考えている。
◆
「 男の イメージの 低下 」について、私見を述べてみたい。
私の頭の中にある「 男の イメージ 」とは、「 弱きを助け、強きを挫く( よわきをたすけ つよきをくじく ) 」江戸の侠客の姿だ。
「 弱い者を救い、横暴な者を 懲らしめる 」
銭形 平次や 遠山の金さん、一心 太助 などは、その代表格だろう。
そして、侠客が持っていたのが「 任侠の精神 」である。
「 任侠 」と「 侠客 」の 違いを 簡単にいえば、
『 任侠 = 義を貫く「 生き方・精神 」 』
『 侠客 = その任侠精神を 体現する「 人 」 』。
昔から日本では、喧嘩や賭博を 生業にしつつも「 弱きを助け、強きを挫く 」遊び人を“侠客”といい、そういった 義理人情に 厚い侠気の男を「 男伊達 」とも 呼んだ。

私にとっての「 昭和の時代 」の イメージは、「 男の時代 」だ。
令和の今と、最も違うことは、「 男気 」の 評価だろう。
「 ジェット乗り = 男の乗り物 」という イメージがあるが、現代では 男だけに 限定すると“差別”だと 声高に 非難される。
男女平等は、現代において 当然の権利だ。
しかし同時に、“かつては 存在していた”「 男の価値 」というものが希薄化している気がする。
誤解しないでほしいが、男が女より “偉い”とか、“価値がある”と 言いたいわけではない。 あくまで、私のイメージである。
「 昭和の 時代 」に比べ、“現代の 男性イメージ”は「 事なかれ主義 」。
「 弱きを助け、強きを挫く 」の気概が、圧倒的に 欠けている気がする。

ちょっと 話は逸れるが、1960年代~70年代にかけて、極道・任侠を 主題とする映画が 人気を博した。
60年代は、高倉 健 主演の「 日本侠客伝シリーズ 」に代表されるような、「 着流し姿の 主人公が、我慢を重ねて、最後に 義理人情に駆られて 仇討ちに行く 」という“任侠もの”が 人気だった。
健さんが、懐から ドスを抜いて「 渡世の義理だ。死んでもらいます 」と言って殴り込むシーンを見た 観客は、映画館を出た後、皆“高倉 健”になっていた。
判官贔屓の 日本人が、非常に 好むシチュエーションだ。
70年代になると、「 実録シリーズ 」と呼ばれる “ヤクザ映画”が 流行った。
「 実録 」というくらいだから、暴力団の実態がドキュメンタリーに近い質感で 描かれている。
映画館で、手に汗握って「 仁義なき戦い 」を見た“かつての少年”も 多いだろう。

現代の「 Vシネマ 」のようなヤクザ映画は、明らかに フィクションだ。
対して、「 仁義なき戦い 」は 美能 幸三という組長が 獄中で書いた 手記を 基に 作られている。
「 任侠 」よりも「 裏切り 」と「 打算 」が前面に出る 世界観に、勧善懲悪の“ヒーロー”は いなかった。
それでも皆、銀幕の 菅原 文太に 憧れたものだった。
もちろん、当時の 日本男児の全員がヤクザに 憧れたわけではない。
しかし 昭和のある 一時代、「 男の象徴 」みたいな部分が、この頃の“ヤクザ映画”には 確かにあった。

令和の今、こういった ヤクザ映画が作られることは、絶対にない。
しかし、60年代~70年代に ヤクザ映画を見て 育った世代にとっては、「 任侠 」「 侠客 」といった 存在は、特別な意味を 持っていただろう。
今は 社会の一部として、堅気の勤め人をしているお父さんたちも、かつては 目を輝かせて 彼らの男気に 憧れたものだ。
◆
そんな“憧れ”の存在が“社会の鼻つまみ者”に変わったのは、暴対法による 厳しい摘発と、半グレの 台頭だと思う。
お年寄りを“騙して” お金を巻き上げる「 オレオレ詐欺 」のような、社会的弱者から 財産を奪い取る 卑劣な犯罪の裏側に、“ヤクザ”が いると 「 皆 」知っている。
「 漢を売る 稼業 」だったはずが、いつのころからか弱いものを 騙す「 軽蔑 」の 対象へと 変わっていった。

ちなみに 現在の「 ヤクザ 」とは、下記の3つに “該当する者”を 指す。
1 警察庁や 銀行のデータベースに 登録されている者
2 インターネット上に、過去に 暴力団“組員”としての逮捕歴があったり、特殊詐欺などの 前歴がある者
3 暴力団と「 持ちつ 持たれつの 関係がある 」と当局が 認定した者
ヤクザが「 銀行口座が 作れない 」ことは、誰でも 知っていることだ。
銀行口座だけでなく、スマホの契約も できないし、まともな家も 借りられない。
堅気の世界で「 生活基盤 」を 作れないように している。
国は、「 誰一人 取り残さない社会 」を 標榜しているが、そのなかに“ヤクザ”は 入っていないのだろう。
良い悪いは 別にして、昭和の時代には「 ヒーロー的な要素 」があった“ヤクザ”という人たち。
なのに、今や 銀行口座も 作れない「 社会的敗者 」である。
その一面だけでも、“憧れる”要素は どこにもない。

長々と「 任侠 」について書いてきたが、それには理由がある。
少し極論になるが、かつて“昭和の男たち”が憧れた“男気”を、私は「 日本のパワーボート 」という競技に感じている。
もともと、アメリカでの パワーボートの発祥は、「 マイアミの 麻薬 運搬船 」が、由来である。
USコーストガード(アメリカ合衆国 沿岸警備隊 )に追われても、逃げ切れるだけの パワーとスピードを 兼ね備えた「 誰よりも 速いボート 」が 必要だった。
いわば、命がけの 逃走劇である。
それだけに、成功したら 一躍 大金持ちになれる というのが、マイアミの パワーボートだった。
それが、純粋に「 スピード 」を 追求する“競技”へと変わってきて 今に至る。
決して、パワーボート・レースが“マフィア”や“ヤクザ”と いっている わけではないので、誤解しないでいただきたい。
私は ここ数年、年に1~2回は パワーボート・レースの 取材に行っている。
「 海のF1 」とも 呼ばれるこの競技で、最高速は 時速200km以上も 出るボートもある。
そこで、多くの パワーボート・レーサーや、サポートメンバーと 話をする 機会がある。
彼らは皆、気さくで 義理人情に厚い人たち ばかりだ。困っている人を見れば 黙っていられず、「 男はこうあるべき 」という 確固たる 価値観を持っている。
良くも 悪くも、「 古き良き昭和 」が そこに 存在している。
決して スマートとは言えないが、無骨に ただひたすら スピードを追い求める姿は 美しい。
“何か”に負けまいと 意地をはる。
そして、その心の中には「 弱きを助け、強きを挫く 」という精神が 息づいているような気がする。
ここでは、そんな“男気溢れる”「 パワーボート・レース 」を 特集する。

「 海のF1(エフ・ワン)」とも呼ばれる パワーボートのレース「 国土交通大臣杯・2026 日本グランプリ パワーボートレース in 大阪湾/堺 」が、2026年5月9日(土)・10日(日)の2日間、「 海とのふれあい広場・前水面(大阪府堺市堺区匠町 6-1) 」で 開催された。
当日は 好天に恵まれ、絶好の「 レース日和 」と なった。
日本で「 パワーボート 」といえば、モーターボートを使った競技や 船体を指すことが多いが、本来の パワーボートの定義は「 エンジン“のみ”を動力源とする ボート 」の ことをいう。
アメリカやヨーロッパでは レースも盛んに行われ、競技カテゴリーによっては 最高速度230km/hを超えるものもある。
パワーボートのレース艇を 日本の水辺で目にすることは めったにない。
それだけに、今大会は 一般の人が パワーボートを見る 貴重な機会となった。
この記事では「 POWER BOAT RACE JAPAN GRAND PRIX in 大阪湾/堺 (パワーボートレース ジャパン グランプリ オオサカワン/サカイ)」を報告する。
開会式の様子。
パワーボートは、水辺にボートを降ろすところも迫力がある。
関係者の皆様。一番手前が、日本パワーボート協会会長・小嶋 松久氏。
モンスターパワーのエンジンの最終チェック。
大きさが半端ないので、移動はクレーンで空中浮遊。デカいのにライトウエイト。速く走るため“だけ”に造られたボートなのだ。日本で認知されている「 パワーボート 」のレースは、自動車レースのように、「 フォーミュラークラス 」「 ハイドロクラス 」「Vクラス 」「 オフショアクラス 」といったように、いくつものカテゴリーに分かれている。
さらにこのカテゴリーの中で、排気量やレギュレーションによって、クラスが細分化されている。
本大会では、「 V250 」「 400V 」「 V-850 」 「 F550 」「 F-4 」「 V3000 」「 OFF-4 」「 OFF-2 」「 OFF-1 」「 OFF-OPEN 」の各クラスが行われた。
1周1.3kmのコースを回るサーキットコースと、1周4kmのコースを周回するオフショアコースに分かれており、それぞれのクラスで迫力のある走りを見せてくれた。
1周1.3km
6周耐久レース
1周1.3km
13周耐久レース
1周4km
50分間
以下に、今大会のレース結果を紹介する。

総合1位は 村田 光陽 選手。
総合2位は下鍋 厚志 選手。
総合3位は塚田 将平 選手。
総合4位は佐藤 巌 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 村田 光陽(チームベック) |
| 2位 | 下鍋 厚志(チームベック) |
| 3位 | 塚田 将平(チームベック) |
| 4位 | 佐藤 巌(チームベック) |

総合1位は矢須 寛斎 選手。
総合2位は下里 淳 選手。
総合3位は礒田 秀雄 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 矢須 寛斎(TOKYO KIDS RACING) |
| 2位 | 下里 淳(TOKYO KIDS RACING) |
| 3位 | 礒田 秀雄(スパイラルレーシング) |
総合1位は松倉 康彦 選手。
総合2位は松村 洋平 選手。
総合3位は後藤 将太 選手。
総合4位は松尾 浩貴 選手。
総合5位は枝廣 理 選手。
総合6位は矢羽野 晶太 選手。
総合7位 は 山崎 蒼依 選手。
総合8位は杉本 隆治 選手。
総合9位は山下 晋豪 選手。
総合10位は山崎 古都 選手。
総合11位は徳山 貴彌日登 選手。
総合12位は米田 文彦 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 松倉 康彦(チーム1) |
| 2位 | 松村 洋平(チームコルト) |
| 3位 | 後藤 将太(KE RACING) |
| 4位 | 松尾 浩貴(Art Racing) |
| 5位 | 枝廣 理(Art Racing) |
| 6位 | 矢羽野 晶太(KE RACING) |
| 7位 | 山崎 蒼依(TEAM誠) |
| 8位 | 杉本 隆治(チームコルト) |
| 9位 | 山下 晋豪(KE RACING) |
| 10位 | 山崎 古都(TEAM誠) |
| 11位 | 徳山 貴彌日登(チームベック) |
| 12位 | 米田 文彦(チームベック) |

総合1位は小峯 宏一 選手。
総合2位は大槻 照彦 選手。
総合3位は岡本 大幸 選手。
総合4位は千葉 啓登 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 小峯 宏一(チーム1) |
| 2位 | 大槻 照彦(チームコルト) |
| 3位 | 岡本 大幸(TEAM APEX) |
| 4位 | 千葉 啓登(チーム1) |

総合1位は本宮 賢 選手。
総合2位は伊豆 尚久 選手。
総合3位は石井 康隆 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 本宮 賢(チーム1) |
| 2位 | 伊豆 尚久(チームアルカディア) |
| 3位 | 石井 康隆(東海マリンクラブ) |

総合1位は横山 達也/山田 弘和 選手。
総合2位は徳山 貴彌日登/御門 利行 選手。
総合3位は下鍋 拓人/下鍋 厚志 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 横山 達也/山田 弘和(KE RACING) |
| 2位 | 徳山 貴彌日登/御門 利行(チームベック) |
| 3位 | 下鍋 拓人/下鍋 厚志(チームベック) |

総合1位は宮野 雅明/藤田 哲也 選手。
総合2位は春日 洋輔/森下 武 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 宮野 雅明/藤田 哲也(アサヒレーシング) |
| 2位 | 春日 洋輔/森下 武(アサヒレーシング) |

総合1位は藤原 章正/萱野 康昌/荒尾 大輔 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 藤原 章正/萱野 康昌/荒尾 大輔 (ブルーマリンクラブ) |

総合1位は飯塚 詩博/Wayne Valder 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) |
|---|---|
| 1位 | 飯塚 詩博/Wayne Valder(KE RACING) |

総合1位は飯塚詩博/Wayne Valder 選手。
総合2位は宮野雅明/藤田哲也 選手。
総合3位は横山達也/山田弘和 選手。
総合4位は藤原章正/萱野康昌/荒尾大輔 選手。
総合5位は本宮 賢 選手。
| 順位 | ライダー名(チーム名) | 周回数 |
|---|---|---|
| 1位 | 飯塚詩博/Wayne Valder (KE RACING) |
26 |
| 2位 | 宮野雅明/藤田哲也 (アサヒレーシング) |
26 |
| 3位 | 横山達也/山田弘和 (KE RACING) |
23 |
| 4位 | 藤原章正/萱野康昌/荒尾大輔 (ブルーマリンクラブ) |
23 |
| 5位 | 本宮 賢 (チーム1) |
23 |
| 6位 | 伊豆尚久 (チームアルカディア) |
22 |
| 7位 | 徳山貴彌日登/御門利行 (チームベック) |
21 |
| 8位 | 石井康隆 (東海マリンクラブ) |
21 |
| 9位 | 春日洋輔/森下武 (アサヒレーシング) |
19 |
| 10位 | 下鍋拓人/下鍋厚志 (チームベック) |
17 |

宮野 雅明/藤田 哲也選手。

飯塚 詩博/Wayne Valder選手。

松倉 康彦選手。

宮野 雅明/藤田 哲也選手。

山崎 蒼依選手。
斉藤 勉選手。
小田 良志一選手。
迫力のある走りは、ついつい見入ってしまう。
スタッフミーティング。
今大会のパンフレット。本誌も協賛している。
格好いいボートには、格好いいクルマとオーナーが揃っている。
スタート前の一コマ。
今大会、「水上のレスキューチーム」として活躍したジェットチームの皆様。
全日本チャンピオンの奥 挙太選手も、水上レスキューチームとして参加。
小嶋会長(写真中央)と、政治家の皆様。
会場には、贅を尽くしたVIPブースが設置された。
小嶋会長(写真左)は、大会中、ずっと場内を走り回っている。
Wayne Valder選手(写真左)と、小嶋会長(右)。
クエーキーセンスのブースも並ぶ。
暑い中、お疲れ様です。
前夜祭風景。翌日の本戦を前に盛り上がる。
クエーキーセンス・紅矢 俊栄氏。
ジェットチームも前夜祭は盛り上がる。
当日は、濱中 直也 選手(写真左)、岡本 輝正 選手(中央)、萬山 良一 選手(右)の3 人によるフリースタイル エキシビションも 行われた。
白波を立てて走るパワーボートの迫力は必見だ。
水辺では、降ろされたパワーボートが出番を待つ。
華やかな場所には、華やかなブースが不可欠だ。
今年も、素晴らしい大会をありがとうございました!
【関連記事】
2022年・日本の RACE 開幕「aquabike」と「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES」 開幕戦・銚子大会
2022年 全メーカー 国内ニューモデルラインナップ
2022年 BRP SEA-DOO(シードゥ)ニューモデル国内全モデルラインナップ
2022年 ヤマハ Wave Runner(マリンジェット) ニューモデル国内全モデルラインナップ
2022年 カワサキ ジェットスキー ニューモデル国内全モデルラインナップ
他では聞けない、ジェットを長持ちさせるワンポイントアドバイス
良いジェットショップの選び方