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2020年SEA-DOO(シードゥ)ニューモデル「GTI SE 130」登場

2020年のシードゥニューモデル「GTI SE 130」に試乗してきた。当初のイメージは、130馬力の「非力な廉価版」である。私と同じように、馬力だけで判断しているユーザーも多いだろう。しかし、その考えは間違っていた。実際に「GTI SE 130」に乗った感想を正直に書こうと思う。

「GTI SE 130」試乗インプレッション

新しい「GTI SE 130」のアンダーハルは、FRP製ではなく、従来のSPARKで使われている軽量なポリテック素材を、さらに進化させた新素材「ポリテック ジェネレーション2(以下、ジェネレーション2)」を採用している。ジェネレーション2に変更したことで、乗り味もずいぶん変わるのではないかと想像していた。

この日の最高気温は12度、水面はベタな平水である。シートにまたがると、レーシーなフロントノーズとメーターが視界に入る。いかにもガンガン走りそうな雰囲気である。

乗った瞬間に感じたのは、「FRPと遜色ない硬さと安定感」だ。良い意味でカチッとしている。それでいて船体が軽い。良いことずくめだ。

2017年ごろに乗った、「GTI 90」のポリテック船体とは全然違う。GTI 90の船体は非常に柔らかく、波を飛んで着水しても、しなやかに衝撃を吸収してくれた。「こんなに船体がシナるんだ」と感じたことを思い出した。

GTI SE 130のエンジンをかけてスタート。それでも最初は、「それでも130馬力。フラッグシップが300馬力の時代に、いかにも非力すぎるのでは」と思いながらアクセルを握る。走り出すと、意外と速くて驚いた。メーターを見ると、最高速は85kmと表示されていた。感想は「悪くない」だ。思っていたより全然速い。軽い船体は、ファントゥライドを増幅させる。スポーツモードで走ると、より好感触だ。

GTIハルは、RXP-Xのようにオンザレールで走れる。エンジンとハルが良く合っていると思った。乗っていて楽しい。不規則な波が出てくると、船体が軽くて硬い分、少しライディングに気を使う。重い船体なら小さな波を潰して走るが、GTI SE 130は小さく跳ねる。

しかし、ベタな水面なら思い通りだ。「130」という名前以外は、全てスポーティ良くできたモデルで驚いた。燃費も良いし、乗っていて楽しい、装備も十分だ。これで十分だと思えた。

軽い船体は、ストレスなく思った通りの軌跡で走ってくれる。

新素材「ポリテック ジェネレーション2」を採用したアンダーハル。傷は付きにくいが、白いチョークで線を引いたような擦りあとが付くことがある。

新素材「ポリテック ジェネレーション2」

アンダーハルに、従来のSPARKで使われている軽量なポリテック素材を、さらに進化させた新素材「ポリテック ジェネレーション2(以下、ジェネレーション2)」を採用している。メーカーの発表では、ジェネレーション2自体に色がついており、FRPよりも傷付きにくいという。しかし、上の写真のように、白いチョークで線を引いたようなあとが付くことがある。正確にいえばこれは傷ではなく、桟橋での離着岸時やトレーラーやランチャーに乗せるときに付く擦り跡のようなものだ。触っても、へこんだりしていない。だから厳密にいうと傷ではない。傷ではないが、気になる人は、ジェットショップで有料で消してもらえる。

2020年シードゥ ニューモデル「GTI 130」に乗ってみた・グラフィック集はコチラをクリック

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