カテゴリ
タグ
  1. TOP
  2. RIDE
  3. 2020年シードゥ ニューモデル「GTR 230」に乗ってみた  

2020年シードゥ ニューモデル「GTR 230」に乗ってみた

「GTR 230」のアンダーハルが、軽量なポリテックを進化させた新素材「ポリテック ジェネレーション2(以下、ジェネレーション2)」へと変更された。ハルが再設計された外観は、以前より風格を感じるものとなっている。


心躍るエンジンサウンドに、思わずアクセルを握ってしまう

乗った瞬間感じる。ジェネレーション2を採用したアンダーハルは、強度的には従来のFRPと何ら変わった感じがしない。良い意味でカチッとしている。それでいて船体が軽くなっているのだから良いこと尽くめだ。

従来までのGTR 230の印象は、「意外と速い」だった。しかし、新しい「GTR 230」は、実際に乗ってみると前ほど速いとは感じなかった。良い意味で、ハルが安定しているからかもしれない。船体性能が進化すると、スピードが増しても対応能力が高まる。だからこそ、そう感じるのだと思った。

この日の最高気温が12度。水面は、波のない平水面である。シートに座ると、低いライディングポジションが、より一層レーシーな感覚を醸し出してくれる。この「GTR 230」は、乗るとアクセルを握ってしまうマシンだ。ハルが軽くて性能に優れているので、恐怖感が少ない。アクセルレスポンスも良く、軽快に走る。最高速のメーター表示は108kmだった。

ジェネレーション2の影響なのか、エンジンサウンドもイケてる。低速では低く籠ったような音質で、高回転になるほど音は高くなる。スピードが増すと風の音で聞こえにくいが、スピードを落とすと低いエンジン音が何とも言えない良い音を奏でる。このサウンドも、アクセルを握ってしまう要因だ。これは走りが楽しいマシンだ。

このアンダーハルでベタな水面を走ると、本当にオンザレールで走れて、気持ちが良いことこのうえない。恐らく、数あるシードゥ艇のなかで、最もアクセルを握り続けて走ることができるモデルだと感じた。

今回、かなりアグレッシブに走らせ、スラローム走行も何度も繰り返したが、水しぶきが全く顔にかからなかった。以前のモデルなら、もっと水しぶきがかかったのだが、このあたりも再設計され、重心がより低くなったハル形状が関係していると感じた。


新素材「ポリテック ジェネレーション2」

アンダーハルに、従来のSPARKで使われている軽量なポリテック素材を、さらに進化させた新素材「ポリテック ジェネレーション2(以下、ジェネレーション2)」を採用している。

メーカーの発表では、ジェネレーション2自体に色がついており、FRPよりも傷付きにくいという。しかし、下の写真のように、白いチョークで線を引いたようなあとが付くことがある。正確にいえばこれは傷ではなく、桟橋での離着岸時やトレーラーやランチャーに乗せるときに付く擦り跡のようなものだ。触っても、へこんだりしていない。だから厳密にいうと傷ではない。傷ではないが、気になる人は、ジェットショップで有料で消してもらえる。

新素材「ポリテック ジェネレーション2」を採用したアンダーハル。傷は付きにくいが、白いチョークで線を引いたような擦りあとが付くことがある。

2020年シードゥ ニューモデル「GTR 230」に乗ってみた・グラフィック集はコチラをクリック

関連記事
2020 SEA-DOO(シードゥ)ニューモデル 「GTR 230」徹底分析

2020年水上バイク全メーカー、全モデルを公開(全モデルラインナップ一覧)
ジェットスキー(水上バイク)の免許を取ってみた 体験記
今、「初心者」が買うべき水上バイクは?
良いジェットスキーショップの選び方

ジェットスキー中古艇情報

月間アクセスランキング