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”チョット立ち読み” 「汚された、PRIDE」ワールドジェットスポーツマガジン「 2023年 11 月号 」 ただ今、まるごと1冊”無料公開中”  ジェットスキー(水上バイク)

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ワールドジェットスポーツマガジン「2023年 11月号・CONTENTS」

最新号の目次&内容

【※タイトル隣の"ページ数"をクリックすると本紙に…】


Opening Column Get Rid of The Bad ImageP6~P15】 
     
―オープニング コラム・嫌に なるくらい「ジェット」の 評判が 悪いわけ


特集1 “INTERCEPTOR JP-1” built by CRAZY-HOUSE
P40~P85】
   汚されたPRIDE ―山本 陽平 物語―

特集2 YAMAHA Sport Boat 275SDX Test RideP86~P103】
       ―ヤマハのスポーツボート「275 SDX」試乗

特集3 Jet Shop Exploration -SUZUKI MARINE-P104~P113】
       ジェットショップ探訪 ―スズキマリン


特集4 MASTERPIECE -Nagai Designs WorksP114~P127】
       ―本邦初公開! 巨匠のペイント・メイキング

特集5 Team PAL-UP's Seto Inland Sea TouringP128~P159】
       ―チーム・パルアップ・瀬戸内400kmツーリング

特集6 HIROKIX DESIGN HELMET STORYP160~P179】
       ―「ヒロキックスデザイン」渾身のヘルメットペイント


CONTENTS・WORLD JET SPORTS MAGAZINE


ワールドジェットスポーツマガジン「2023年 11月号」まるごと1冊・無料公開中! 


【※タイトル隣の"ページ数"をクリックすると本紙に…】

Opening Column Get Rid of The Bad ImageP6~P15】  
     ―オープニング コラム・
嫌に なるくらい「ジェット」の 評判が 悪いわけ



【※タイトル隣の"ページ数"をクリックすると本紙に…】

Opening Column Get Rid of The Bad ImageP6~P15】    
     
―オープニング コラム・嫌に なるくらい「ジェット」の 評判が 悪いわけ

Get Rid of The Bad Image

今年の夏、ジェットは 多くのシーンで 悪口を 言われ 続けた。

「無免許で 飲酒運転の男が、ジェットで 小学生を 轢いた」とか、「天草でイルカを 追いかける ジェット」など、さまざまだ。

最近のニュースでは、宮島で「大鳥居をくぐるジェット」は何度も 放映されているが、見ていて 嫌になった。

「爆走」とナレーションされていたが、たかだか 時速40km弱だ。

ただ、見ていて 格好いいものでも、気分が いいものでもなかった。

多分それは、ジェットに 乗っている人の“心根”が見えるからだ。

少し暗くなった 夕刻、あたりに 人がいなくなった ころに現れて、「今のうちに 通っちゃえ」という 雰囲気がありありと 感じられた。

そこに、神様を 敬う 気持ちは 全く 見えなかった。

法律に 違反していないのに これほど 世間から叩かれたのは、ひとえに「絵面の悪さ」だけだ。

他人から見て、「不快」なのだ。


他人から「"後ろ指"を"刺されない"」立振る舞いを

海の中に 鳥居があれば、多くの日本人なら 近づいて 手を合わせる。

海から 厳島神社の 大鳥居を見ると“鳥居の向こう側”に 神々しい 本殿が見える。

鳥居を 含めて、荘厳な社殿の ように 映るのだ。

「一礼・二拝・二拍手・一拝・一礼」が、厳島神社の 正式な 参拝方法だという。

私が 宮島に行ったときは、静かに 大鳥居に近寄り 手を合わせた。

心静かに 徐行しながら 大鳥居をくぐり、本殿に近づき、もう一度、社に向かって 手を合わせて 帰って来た。

もし、悪意のあるマスコミが、この姿を 撮影していたとしても、テレビには 映して もらえない。

叩きようが ないからだ。



オトナの「水上バイク」、ちゃんと しましょう!
Let's use water bikes properly for adults!

今、ジェットの 評判が 悪いのは、マスコミの 悪意ある ニュース報道にも 原因がある。

その理由は「ジェット乗りが 最低に見える 映像を流せば、視聴率が 稼げる」からだ。

逆に言えば、大人として 毅然とした態度で ジェットに乗っていれば、テレビは 見向きも してくれない。

これ以上、ジェット乗りの 評判を 落としたくない。

それには「ちゃんと するだけ」で良い。

みんなが そう 思えば、簡単なことなのだ。



「コピー」に 未来は あるのか?
Is there a future for “copying”?

今月号の 40ページからの 特集のなかで、プロライダー・山本 陽平 選手の 造ったマシンが、「世界的な コンプリートマシンを コピーした」と非難を浴びた という内容がある。

確かに、日本の 一部の アフターパーツ・メーカーの なかには、アメリカ製品や、国内でも 細々と作っていた 零細企業の パーツを、「コピーして売る」メーカーがある。

オリジナル製品が「レースで勝つこと」を 目的にしている のに対し、コピーパーツ屋は「商売」を 優先している。

困ったことに 売るために 作られた コピー商品は、オリジナルと 全く “同じ形”だが、本物より 仕上がりが 美しい。




レースパーツを パクる人の 心理とは?
Feeling of Plagiarism

自分で作っても「勝てないから 真似しちゃえ」である。

コピーの形を 少し変えても 本家には 絶対に 敵わない。

勝つために 試行錯誤して、テストを繰り返してきた「莫大な時間」という 開発の歴史が ないからだ。

この時間が 惜しいから パクる。

なぜなら、多大な 費用と時間を 犠牲にしても 良い製品が 出来る保障など どこにもないから。

コピーには 開発費用も時間も 要らない。

しかし、真似は みんなに バレている。

それは 歴史が 証明している。

コピーでは「最高峰クラスの チャンピオン」には、なれないのだ。

2018年に マリンメカニックのマシンが 世界ナンバーワンを獲るまで、日本のアフターパーツ・メーカーで 世界一に なった者は いない。




ジェットスポーツ界で、最高の日本人ライダー !?
Who is the best Japanese rider?

こう 聞かれると、いろいろな 名前が 浮かんでくる。

本誌の考え方では、結果よりも その過程や 努力してきた内容を 重要視する。

世界タイトルを獲得しても、その勝利の 中身が重要なのだ。

スポーツとは、「感動と勇気を与えるもの」だから。

優勝候補の筆頭と目され、マシンも最速、万全のチーム体制で 戦いに挑んだ選手より、すべてが劣る 状況下で 徒手空拳で、勝利を掴みとった者が 見ている人々の 心を熱くさせてくれる。

「世界タイトル獲得」という偉業で、他の日本人に対し、最も影響力が 強かった人が 最高のライダーだと考える。



多くの日本人に"夢と希望""与えて"くれた「藤澤 正雄」
Who is the best Japanese rider?

本誌は、その「先駆者」としての 敬意を表し「藤澤 正雄」と答える。

藤澤選手は、2003年の世界大会・プロ フリースタイルクラスで、日本人で 初めて「世界チャンピオン」を 獲得した 選手である。



藤澤 選手は、完全な プライベーターで、後ろ盾もなかった。

それでも、世界チャンピオンに なるためだけに、何年も 何年も チャレンジを 続けていた。

しかも 当時は「アメリカ・ファースト」の 時代である。

レースでも フリースタイルでも、マシンは アメリカが 上手だった。

2003年の世界大会で、藤澤選手の 前に 立ちはだかったのは、アメリカ人のスーパースター、常勝チャンピオンの エリック・マローン選手である。

決勝では、あきらかに 藤澤選手の演技のほうが 観客の 拍手喝采を 受けていたが、結果はマローン選手と 同点だった。

この瞬間、アメリカにいる限り、「日本人は 勝たせてもらえない」と 誰もが 感じていた。

優勝をかけた プレーオフの前、藤澤選手は「勝つまで 何度だって 飛んでやる」と 思ったそうだ。

再戦で見せた 渾身の演技は、アメリカのジャッジたちが「フジサワ」だと 判定せざるを得ない内容だった。

ここでマローン選手を 優勝させたら、それこそ 世界大会の 公平性が 疑われる。

恵まれない 環境下でも、ただ 勝つことだけを 純粋に 追い求めてきた「藤澤 正雄」という 選手が、「アメリカの権威」に 勝った 瞬間だった。

多くの人に「希望」を与えてくれる人は 素晴らしい。

世界チャンピオンに 序列をつけることは、編集部には 出来ない。

どの選手も 素晴らしい。

しかし、日本のジェットスポーツ史において、「誰の獲得したタイトル」が、多くの日本人に「 夢や 感動を与えたのか」と いうことが 重要な要素なのだ。



整った態勢のなか、勝つべくして 勝った 勝利よりも、努力して 這い上がり、 何度叩き のめされても トライした末に 勝ち取った、藤澤選手の 泥臭い 勝利には、多くのフリースタイラーたちに 「自分もやれる」という 希望を与えた。

言い方は 失礼だが、順風満帆で戦える 恵まれた選手より「貧乏プライベーター・藤澤 正雄 選手」の 勝利が、人の心に響いたのだ。




USチーム・カワサキに所属しながら、ヤマハで走った竹野下 正治、「汚れた英雄」 と 筋違いの 非難を浴びた
Who is the best Japanese rider?

1996年、全日本チャンピオンを獲得した 竹野下 正治 選手は 満を持して、12月に開催の アメリカ・世界選手権大会に 参戦した。

当時は、全日本タイトルを獲得すれば、メーカーのサポートで 世界戦に出場することが 出来た。

国内戦をカワサキの750SXで勝った 竹野下選手は、アメリカではUSチーム・カワサキと共に行動していた。

ところが、さまざまなアクシデントが重なり レースに出るマシンを 用意して もらえなかった。

ギリギリまで マシンが来るのを待ったが “無理だった”という。

「いよいよ 時間切れ」という状況で、自分でも「探してこい」と 言われたそうだ。

レース会場中を 走り回って、貸してくれるマシンを探した。

勝てそうなマシンは、ライバルたちの 持ち物で、唯一、借りられたのは 下のクラスの 「ストックマシンに 毛が生えた」ようなスーパージェットだった。

わざわざ アメリカまで来たのに、出場せずに 帰国するより スーパージェットでも 走りたかったという。

竹野下選手は、チーム・カワサキに所属しながら、ヤマハのスーパージェットで レースに参戦したのだ。

「アメリカのスーパースター」と呼ばれるトップライダーが 在籍していたUSチーム・カワサキの選手に「敵うはずがないと、思われていた」と語ってくれた。

レースの成績は、伝説の世界チャンピオン、ジェフ・ジェイコブス選手に次ぐ、世界第2位であった。

この年、カワサキから ヤマハに 移籍していた ジェフ選手が スーパージェットで 復活の勝利を 見せた。

さらに竹野下選手の活躍により、ヤマハの「ワン・ツー・フィニュッシュ」が実現したのだ。

しかし、この「世界第2位」の代償は、あまりにも大きかった。

帰国後、竹野下選手は メーカーからの サポートを 打ち切られ、「裏切り者」のレッテルを張られた。

彼に レーシングシートを 与えてくれる スポンサーが 激減した。

カワサキの援助で、アメリカに行ったのに、ヤマハのマシンで2位になったからだ。

しかし、竹野下選手に 他の選択肢はなかった。

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのチーム・カワサキに 意見できるものは、誰もいなかった。

竹野下選手には、自分の“走り”しか、拠りどころがなかった。




記録より 記憶に残る ―竹野下正治―
Who is the best Japanese Rider?

全日本チャンピオンとして渡米したのに 乗るマシンがない。

それくらいアメリカでは、日本人ライダーに 期待を していなかった 時代である。

誰にも期待されていない 逆境の中で 自分のライディングを信じ ストックマシンで 世界チャンピオンを 追い詰めた 竹野下選手の走りは、今でも 多くの ジェット乗りの 記憶の中にある。

1996年、日本人ライダーが世界で初めて、スキークラスの 世界チャンピオンに なれるかもしれない という 夢を 見せてくれた。

あれから27年経ったが 未だに その夢を 叶えてくれる選手はいない。




サイレント・マジョリティー」の 時代は終わった
The era of the silent majority is over

「本物」の 時代

今は、「本物」を 求める 時代だ。

他社のパーツを 盗用して、自社の 製品だと 偽って 売っている 場合ではない。

メーカーと 懇意になり、地方の ショップと 絆を 深めた 商売を発展させてきた「昭和・平成」は、もう「終わり」。

世は「インターネットの時代」である。

今まで 声を上げる 術を 知らなかった 人々、泣き寝入りを 強いられた人々が、声を上げる 時代が来た。

ジャニー喜多川氏の 性加害問題のように、悪事は、どんどん明るみに出る。

メーカーもジェットショップの 皆様も、そういったパーツメーカーには「もう、止めろよ」と 言う 時代なのだ。



自分に恥じない」行動"こそ"未来を作る
``Don't be ashamed of yourself'' behavior

イカサマ師や、自分の 有利になることだけを 考える人とホンモノを 分ける 必要がある。

要するに ジェットに 関わる 全ての 人たちが、「ちゃんと する」ことだけが「悪質な 水上バイク問題」の 根本的な 解決方法 だと 確信している。

人は、自分自身に正直な「生き方や 戦い方」を するべきだ。

そうでなければ、自分のことを 好きには なれない。

「自分」が好きではない 人を、他人が 好きになるわけが ないし、応援しようとも 思わない。

自分の 利益だけを 追う人々に 未来はない。




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特集1 “INTERCEPTOR JP-1” built by CRAZY-HOUSEP40~P85】
   汚されたPRIDE ―山本 陽平 物語―



【※タイトル隣の"ページ数"をクリックすると本紙に…】

特集1 “INTERCEPTOR JP-1” built by CRAZY-HOUSEP40~P85】

   汚されたPRIDE ―山本 陽平 物語―

「コピー野郎」と“後ろ指”を指されて・元 全日本チャンピオンを 襲った悲劇 

「コピー」といわれた オリジナルマシン

今回の特集は、山本 陽平 選手のNEWマシン「INTERCEPTOR(インターセプター)」である。

その前に「なぜ山本選手が、取材の依頼をしてきたのか」が、この記事の重要なポイントとなっている。

きっかけは 昨年のシーズン半ば、当時A SKI SLTDクラスだった「佐藤 舞旺 選手を取材してくれませんか?」と、編集部に打診があったことに始まる。

山本選手が 代表を務める アフターパーツメーカー「CRAZY-HOUSE(クレイジーハウス)」のコンプリートマシンに乗り換えた 佐藤選手は、2022年に、JJSA・A SKI SLTDクラスのシリーズチャンピオンに輝いている。

しかしこのとき、佐藤選手の 乗る 船体形状が「KOMMANDER(コマンダー)GP1」に酷似しており、「コピーではないか?」と周囲から非難されていた。

そのため、自分が作ったマシンが「コマンダーをパクった」「イミテーション」「コピー」と批判されていることに 強く憤り、本誌に「インターセプター JP1」の取材を 依頼したのだと思っていた。

だが、話を聞くうちに そうではない ことに気が付いたのだ。



INTERCEPTOR(インターセプター)JP1」を作った理由

山本選手は、2013年にヤマハのスーパージェットに乗り、プロスキークラスの 全日本チャンピオンを 獲得している 今でも 現役バリバリの トップレーサーだ。

さらに「クレイジーハウス」という アフターパーツメーカーの代表でもあり、自らマシンの製作を行う マシンビルダーでもある。

本誌は、長年にわたって「山本 陽平」という人物を見てきた。

確固たる考えを持っており、非常に誠実で 真面目な青年という印象だ。

本誌は、今年の4月号で、「コマンダーのコピー」といわれた“黒いマシン”と、まだプロトタイプだった「インターセプター JP1」の2台のマシンを取材している。

そのときに、「コピーと言われている」ことについて、心境を語ってくれている。

取材時に、佐藤選手の父親で、サトーエンジニアリング代表の 佐藤 裕司氏も 同席していたが、「メイド・イン・ジャパンで、外国製のマシンに 勝てるものが欲しい」と 我々に 言っていた。




「佐藤 舞旺 選手」のために作ったマシンが「パクリ」といわれた

本誌は、常日ごろから レースは『本物でなくては 勝てない』と確信している。

ここでいう“本物”の定義は、結果より「過程」である。

「コピー」と非難された この“黒いマシン”は、開発期間が短く、「本当の意味で 煮詰められていない」と 山本選手は語っていた。



なぜ、完璧でない状態で“黒いマシン”を佐藤選手に渡したのか?

父親の裕司氏は、息子の舞旺選手に「コマンダーGP1」か、それ以上のマシンで 「戦わせてあげたい」と考えていたと思う。

本誌が理解したのは、山本選手は サトーエンジニアリングの 強い要望もあり、一刻も早く 佐藤選手に「コマンダーGP1」に 比肩する マシンを 提供したかったのだろう。

サトーエンジニアリングからの 依頼を受けて マシンの開発を始めた当初、山本選手自身は「コマンダーGP1」でレースに参戦していた。

レースで戦うマシンとして 最もメジャーな「コマンダーGP1」を、開発の参考にしたのも 頷ける話だ。

山本選手が開発した“黒いマシン”に乗った 佐藤選手は、2022年のシリーズ戦で4勝を挙げて ダントツの成績でチャンピオンとなった。

しかし、佐藤選手が 活躍すれば するほど、山本選手には「コマンダーのパクリ」と 言われ、非難されることが増えた。

出来たマシンは、想像以上に「オリジナリティ」が 認められなかったのだ。

彼にとって、それが何よりも 耐え難い“屈辱”であったことは 間違いない。


「コマンダーGP1」もコピーから生まれたのか!?

問題となった「コマンダーGP1」とは、一体 どのようなマシンなのか 少し説明をしておく。

このマシンを製作したのは、現役の世界的トップライダー、ダスティン・モツリス選手だ。

彼は、2000年代初頭にアメリカのワークスチーム「USチーム・カワサキ」の契約ライダーだった。

当時は、アメリカの有名なアフターパーツメーカー「ブレット・レーシング」の協力のもとで、レース活動を行っていた。

彼を勝たせるために、ブレット・レーシングが 心血を注いで マシンを作っていたのだ。



モツリス選手が、チーム・カワサキを抜けたあと「コマンダー」というマシンを開発した。

その際、「ブレットのマシンを盗用した!」と ブレットレーシングが主張し、一触即発の事態となった話は 有名である。

私はこの話を聞いたとき、「どれほど マシンの形が違っても、きっと ブレット・レーシングとモツリス選手は 揉めたんだろうな」と思った。

どちらが悪いとか、コピーうんぬんの問題ではなく、人間関係が破綻したことが 原因ではないかと感じた。

それくらい、 「コピー」はナーバスな話なのである。



忌み嫌うべき“軽蔑の対象”である「コピー」に明日はない

『コピーに明日はない』。

これは、“マシンビルダー”としての 山本選手自身から よく聞く言葉である。

「日本人の“猿”真似」。

かつての日本は、欧米諸国から そう揶揄されていた。

「日本が作るものは、欧米で生まれたものを アレンジしているだけで、オリジナリティがない」と 言われてきたのだ。

それは、ジェットの世界でも同じであった。



真似から始まった、日本のジェットスポーツ

1980年代から、ジェットスポーツの 本場はアメリカだった。

パーツはもちろん、レース艇の開発も アメリカの方が 各段に進んでいた。

後発である日本が それに追い付こうと思ったら、途方もなく時間も労力もかかる。

ライダーのスキルも、アメリカ人が 飛び抜けて高く 他国の選手とは、「危険だから 走りたくない」と、真顔で言われる時代だった。

人のスキルも、マシンの性能も負けている。

それなら、アメリカで次々と開発される新製品を 片っ端からコピーしたほうが、効率の良いビジネスになる。

マシンが優れていても 勝てる保証はないからだ。

しかし、いくら 効率よく 金儲けが出来ても 「世界一」には 絶対になれない。

もともと本気で「世界一」を目指していない 口先だけの アフターパーツメーカーなら そんなことは関係ない。



先人たちの「心意気」を忘れてはならない


 日本人の優れた部分は、オリジナル商品を 凌駕しようという「心意気」にあった。

自動車もテレビもパソコンも、もともとは 欧米で生まれたもの。

日本人は それを踏み台にして、さらに優れたものを 作ろうと 懸命に努力を積み重ねてきた。

だからこそ、ジャパン・イズ・ナンバーワンや メイド・イン・ジャパンが “誉め言葉”として昇華したのだ。

努力もせずに、ただ“真似した”だけのモノは 他人が考えて作り上げたモノを 自分が考えたのだと、嘘をついている ことと同じなのである。

それは、商売以前に“正義に劣る”卑劣な行為なのだ。

「コピー」や「パクリ」と言われ 非難されても 当然の 行いなのである。



苦い 思い出。日本人に コピーされたのか、すぐに 知りたい!
アメリカの某 有名パーツメーカーは言った

コピーに関して、思い出したことがある。

本誌がまだ、「紙の雑誌」を作っていた頃、アメリカの某 有名パーツメーカーが 定期購読を していた。

当時、海外からの 購読も 多かったので 1番送料の安い 船便で 送っていた。

しかし、そのパーツメーカーだけは、「送料が高くても良いので、航空便で 送ってくれ」と 言ってきたのだ。

本体価格よりも高くなるので、「送料が安くなるから」と 話しても 拒否され こういう 説明を された。

「何度、クレームを言っても、ウチのパーツを そっくりコピーする パーツ屋が 日本に居る」

そいつは、自分が 日本を代表する パーツメーカーであると 豪語している。

だけど、アメリカの 多種多様な 製品を 寸分たがわず コピーして 商品にしている。

常に進化を望む 我々にしたら、「どのパーツも 開発半ばの製品で 完成品ではない」。

しかし、我々のコピーを 生業にしている 日本のメーカーは、アメリカのオリジナル製品よりも “キレイ”に仕上がっていたり キャッチコピーや 包装が上手かった。

だから、一刻も早く「アナタの雑誌を見て、“被害状況”を確認したいのだ」と本気で言われた。

そのときに、何とも言えない、切ない気持ちに なったことを 今でも 覚えている。




「開発と コピー」違いは「進化」

オリジナルを 超えようと 努力を重ねて、それを 凌駕する ものが できたら、それは「パクリ」ではない。

そうでなければ「作る意味」がない。

そうでなければ「恥ずかしい」。

そう思うのが日本人だ。

「パクリ」とは、人のアイディアを 安易に 横取りして、楽して 儲けよう という“卑しい精神”から 生まれる 恥ずべき 行為だと思う。



NEWマシンの“違い”が 理解されなかった ことに対し、自分の 力不足を 恥じている

話を戻すが、山本選手が「インターセプター・JP1」を 開発した理由は、「コマンダーGP1をコピーした」と 批難された ことでは“ない”のだ。

佐藤選手に渡した“コピーと呼ばれたマシン”と並行して、山本選手は「インターセプター・JP1」の 開発を進めていた。

これは、彼の 強い “矜持の表れ”だと 編集部は思った。

彼は「コマンダーGP1のコピー」と言われたことに対して 忸怩たる 思いを 抱いていた のではない。

自分のマシンと コマンダーの“違い”を 理解して もらえなかった ことに対し、マシンビルダーとしての 力不足を 恥じていた という。



「コピー」してもいいが、オリジナルより “いいもの”でないと 許さない

山本選手の考えでは、「コピーや真似」をすることは、開発において タブーではない と思っている。

しかし、ただ真似るだけでは 本家の盗作で終わってしまい、素人は騙せても、レースで勝つことはできない。

そうではなく、真似て作ることで、その製品の「どこが優れているのか」、「なぜそうなるのか」を分析する。

テストを繰り返し、その良い部分を、自分の 理想とする 新たな 船体の中に取り入れていく。

真似をしたうえで、さらに 進化させていくのが「マシン開発」だと 考えているのだ。

だから、「インターセプター・JP1を 真似しても 構いません」と 山本選手は言い切る。

しかし、真似をする限りは「オリジナルを 超える モノで なければ 許さない」と強く語った。



「開発」に「模倣」は必要だが、“そのまま”では 犯罪

世の中で生まれる 新製品の大半は「コピー」から始まる。

今、世界のレースシーンを 席巻している【マリンメカニック代表・今﨑 真幸 氏】は、PWCメーカーが ニューモデルを 発表するたびに、その船体と 全く同じ形の、素材だけ変えた コピーハルを 作る。

現在、彼が “世界ナンバー1”の レーシングマシン・ビルダーだ。

その話を聞いて、「世界で トップのビルダーが、市販艇を コピーする必要が あるのですか?」と 聞いたことがある。

「世界的なメーカーが、時間をかけて テストを繰り返して 開発した製品が 悪いはずがない。

素材を変えてコピーすることで、“良い部分”が見えてくる。

その部分を マシンに取り入れるんです」と今﨑氏。

それを聞いて “進化に 貪欲な人” だと 感心した。

常に進化を 続けているからこそ、彼が “世界ナンバー1”の マシン・ビルダーなのだ。

今﨑氏が メーカーのハルを 完全に コピーしても、誰一人として、彼を 非難する 人はいない。

それは、最終的に 製品化されたときには “全く違うモノ”に 進化させているからだ。

他と同じでは、マシンの アドバンテージは ない に等しい。



同じ「コピー」でも、「開発と泥棒」の違い

「世界一」のマシンを 作る 経過での「コピー」と、単に 他人の手柄を 横取りして 儲けようとした「コピー」では、全く 意味合いが違う。

本誌が 海外のパーツメーカーから、「日本人はパクる」と 言われて 嫌な気分に なる理由は、今﨑氏のように“勝つため”に やっている のではなく、“金儲け”のため にしか 見えないからだ。

レースで 勝つために 作っている オリジナル製品は、見栄えや プロモーションが “後回し”に される ことが多い。

しかし“金儲け”は 売る ことが目的だから 鮮やかなカラーリングで ピカピカに輝いている。

オリジナルよりも 見栄えが 良いし、購買意欲を そそるような キャッチコピーが 付いている。



勝利への 正当な 公式

しかし、“コピー製品”が 業界の真ん中にいると、その業界は 衰退する。

日本の場合、もともとアメリカの後ろを走り、「追い付き追い越せ」でやって来た。

ランナバウトクラスでは、やっと マリンメカニックのマシンが アメリカを追い抜いて、世界一になった。

長年、今﨑氏が 努力している姿を 見てきた 本誌としては、山本選手のように 純粋に“勝つため”の マシンビルダーがいる限り、スタンドアップ クラスでも、いつか“同じ夢”が 見られると 確信している。



「スーパージェット」のDNAを組み込んだインターセプター・JP1

山本選手が 練習をしている 中部のゲレンデでは 誰に聞いても「山本選手ほどテストを重ねるレーサーはいない」と 口を揃えて言う。

彼は、マシンの開発に 労力と時間を厭わない のだ。

もともと山本選手の 頭の中には 明確に「理想のマシン」のイメージがあった。



メーカーによる「乗り味」の違い

『カワサキのマシンに 乗っている人は「前付き」を好む 傾向が あります。

市販艇の作りがそうですから、「フロントが付いている 感じの方が良い」って言います。

でも僕は、「ヤマハ 乗り」。

ヤマハの マシンは最初から 上に上がっていて、僕は それが好き。

良い部分を 取り入れて 作りたい』と山本選手が語るように、スーパージェットの ような 動きをする マシンを 好んでいる という。

事実、2013年に 山本選手は ヤマハのスーパージェットで 全日本チャンピオンに なっている。

当時 彼は、“スーパージェット”を追求する「SJ職人」とも 言われていた。

だから、カワサキに 乗り慣れた人は、山本選手の マシンには 乗りにくいという。



「インターセプター・JP1」のこれから

「インターセプター・JP1」を 実戦投入した 今シーズン、開幕戦は9位と振るわず、第2戦の 走りも 印象が薄い。

第4戦の 千里浜大会で 5位に入賞した ころから 頭角を現してきた。

そして最終戦では 見事に優勝。

最終戦では 全ヒートで3位以内に入っており、トータルで 戦闘能力が 高まっている ことが 感じられた。

「インターセプター・JP1」はレース艇なので、「レース結果=マシンの進化」と 考えて良いだろう。

まだ、「インターセプター・JP1」には 改良の余地が あるという。

山本選手の 目指すマシンが 完成の域に到達したとき、どのような 走りを 見せてくれるのか 非常に楽しみだ。

●山本陽平選手の今季の戦績

第1戦・山口大会   9位

第2戦・琵琶湖大会   12位

第3戦・猪苗代湖大会 不参加

第4戦・千里浜大会   5位

第5戦・蒲郡大会   優勝


「自分が求めるマシン」を 追い続ける 山本選手


「レースの 結果よりも、理想の ライディングを 追求したい」。

20年以上 前に 出会った ときから、山本選手は 一貫してそう 言い続けている。

「良いものは 取り入れたい」と、マシン開発に 貪欲な山本選手は、スーパージェットは もちろん、カワサキSX-Rにも、コマンダーGP1など、その時代ごとに「最新」と 言われるマシンに 乗って来た。

「理想のマシン」ではなく、「理想の ライディングができる マシン」が、彼の求めるものである。

そのひとつの 到達点が「インターセプター JP-1」だ。


 

優れたレーシングマシンは、市販艇より簡単

「インターセプター JP-1」というマシンは、「乗り手」を 選ばない。

「山本理論」によって作られた 船体は、予想通りの 動きをする。

その「船体の 特性」が 理解できれば、楽に 速く走れる というのは、JJSA最終戦で 実証された。

来月号では、「まだまだ 開発する 余地は いろいろ とある」と 語る「インターセプター JP-1」の現在の 姿を 徹底解剖する。

本誌の 試乗レポートも 併せて 紹介したい。

聞けば 聞くほど、よく 考えられた マシンなのである。







特集2 YAMAHA Sport Boat 275SDX Test RideP86~P103】
       ―ヤマハのスポーツボート「275 SDX」試乗

 

特集2 YAMAHA Sport Boat 275SDX Test RideP86~P103】
       ―ヤマハのスポーツボート「275 SDX」試乗

ヤマハ スポーツボートの フラッグシップ「275 SDX」試乗!

操船が より簡単になった 技術革新 で ジェットボート新時代へ

ボード の 概念を変える新機能

【ついに ボタン ひとつで「横移動」できる 時代になった】

初体験の「ボートの “横”移動」

一般的にボートは「横移動」ができない。

だから、桟橋への 着岸を見るだけで、初心者と 分かった ものだ。

しかし、新システム「DRiVE X」が 登場したおかげで、誰でも「横移動」と「その場での旋回」が 可能となった。

同乗していた ベテランの ボート乗りは、「その場で 船の旋回が できない うちは 素人」と 言っていたが、「DRiVE X」が 登場したせいで、その説が 当てはまらなく なって しまった。

もちろん、ボートの 着岸に 不慣れな 私は、「DRiVE X」の 恩恵を 存分に 享受したわけだ。

ハンドルから 手を離さずに 手元の パドル を 押すだけで「横移動」する船に、思わず にんまり してしまった。

「これでもう、着岸で 何度も やり直さなくて すむ」と。

ボートが 真横に 動かせる時代が 来るとは、とても 予想 できなかった。

フラッグシップらしい ラグジュアリーな 居住空間と、さまざまな マリンプレイに 応えた 機能性

全長8.21メートルの 広い 船体には、バウ(船首)からスターン(船尾)に 至るまで 一体感のある 広々としたデッキレイアウトとなっている。

シートアレンジが いろいろとでき、スターンシートはバックレストを前方に 移動させれば、サンベッドとしても 使える。

ドライバーズシートと ナビシートを 回転させれば、デッキ中央全体が ゲストと 顔を 見合わす ことが できる。

さらに、ギャレーや収納スペースを確保するなど 居住性も高く、「水の上で停泊しているとき」を 想定した 設計も さすが ヤマハだ。

プレジャーボートに求められる 要素が、全てこの1艇に揃っている。

この「275 SDX」は、現在、北米で生産が間に合わないほどの、ベストセラーモデルである。

今回試乗してみて、「アメリカではどこも品薄」というのも 納得できる。

軽快な走りと ラグジュアリーを 両立した 新しいボートであった。


特集3 Jet Shop Exploration -SUZUKI MARINE-P104~P113】
       ジェットショップ探訪 ―スズキマリン

特集3 Jet Shop Exploration -SUZUKI MARINE-P104~P113】       ジェットショップ探訪 ―スズキマリン

外装を 一新した「スズキマリン」。

「スズキマリン」が ショップのリニューアルを 行ったというので、今回お邪魔をした。

スズキマリン」は、千葉県富津市に構えるジェットショップである。

カワサキと シードゥの正規ディーラーで、11年連続、カワサキの テクニカルマイスター「優秀賞」を 受賞している。

店長である 鈴木 雄生氏は、地元の「新富津漁業協同組合」と 連携して、「漁港で行う ジェットの 免許講習」も 行うなど、地元との繋がりも強い。

さらに、10年以上 前から「悪質 水上バイク問題」に 取り組み、「富津岬を 守る会」などを 通じて、ボランティアで 安全・啓蒙活動を 行っており「富津の守護神」とも 呼ばれている。

ジェットの販売だけでなく、多方面に 渡って「ジェットの健全な 発展」に 貢献している ショップなのだ。

今回、じっくり話を聞くことで、なぜ優良ショップなのか? が 理解できた。

まともな「店」という以前に、経営者が「人」として素敵なのだ。


特集4 MASTERPIECE -Nagai Designs WorksP114~P127】
       ―本邦初公開! 巨匠のペイント・メイキング


特集4 MASTERPIECE -Nagai Designs WorksP114~P127】
       ―本邦初公開! 巨匠のペイント・メイキング

Nagai designs Helmet Painting

ナガイデザインの長井 崇氏は、世界的なスタンドアッパー、ケヴィン・レイテラーを はじめ 国内外の トップライダーの ヘルメット デザインを 手掛けている ジェット界の ヘルメット・ペイントの 第一人者である。

長井氏は現在、数十万人に 1人の 指定難病に 罹患し、完治は できないと 言われている。

その理由と状況は、本誌 今年の3月号で 掲載しているが、末梢神経障害で リハビリに 励んでいる。

「手が震えながらも、好きな絵を 描くことは やめられない!」と、精力的に 今も、描き続けている。

本誌に贈られた プラスチック板に 描かれたイラストは、退院後、最初に 塗った一枚 だという。


「上手くなりたい!」と 常に願い、それを 求めている

今回の作品は、ジェットショップ「SAMURAI 1(サムライワン)」のために 描き起こした 新作である。

サムライワンの小野代表は、ジェット用オイル・TOTAL製 エルフ ブランド製品の PWC業界 販売総括である「EMJ (イーエムジェイ)」の 代表でもある。

これでもか、と 言わんばかりの 熟練の技巧が 施された 作品に 胸が躍る。

退院直後で 手が 麻痺して 思うように 動かない 状態である とは とても 思えない ような 精緻な 出来栄えだ。



『命ある限り 上手く なりたい! 時間は 限られている!』というのは、長井氏のFacebookに投稿されている 一文だ。

そして、氏の心の叫び である。

創作への情熱が、全く衰える 気配はない。

常に新しい 技法に 挑戦し、自身を 進化させている 長井氏に 驚きを 隠せない。


特集5 Team PAL-UP's Seto Inland Sea TouringP128~P159】
       ―チーム・パルアップ・瀬戸内400kmツーリング


特集5 Team PAL-UP's Seto Inland Sea TouringP128~P159】       ―チーム・パルアップ・瀬戸内400kmツーリング

TEAM PAL-UP ダーさんレポート [西宮‐瀬戸内一周ツーリング]

お彼岸も過ぎ、暑い日が続きますが、少しだけ秋の空気も感じられる今日この頃です。

今回、西宮市のパルアップから、香川県までの片道200km、往復約400kmのジェットツーリングに 行ってきましたので報告します。

西宮市のパルアップを出発して、1泊2日のロングツーリング。

往復400kmの 超ロングツーリングが“不安”です。

1日目の予定は、西宮市のパルアップを出発。

神戸港を通り、明石海峡経由で 淡路島に渡り、ネオ・ビーチデポで昼食と給油。

出発後、小鳴門海峡を 通過して 香川のマリーナで給油。

宿泊地のマリーナまで走って、終了の予定です。

今回のツーリングは 長丁場なので、燃料の準備は 怠りません。

ガソリン満タンはもちろん、各自20L以上の燃料を積みます。

私(ダーさん)は、38L積み込みました。

参加した11台中5台が、今年“進水式”を行った2023年モデルです。

この日のために、“慣らし運転”も終わらせています。

往路は11台、復路は10台で戻ってくる予定です。

斉藤鉄人は、「合体ボート」で水先案内をしてくれます。

私自身は、1日200kmを走ったことがありますが、今回はその倍の 2日間で400kmを 走ります。

これほどの長距離は、鉄人以外に 誰も 走ったことが ありません。

果たして、みんな無事に 帰って 来られる のでしょうか???

という 書き出しで 始まった「ダーさんレポート」が届きました。

しっかりと、往復400kmの 超ロングツーリングを 成功させ 無事に戻って来られました。

楽しい レポートを 掲載しております。



特集6 HIROKIX DESIGN HELMET STORYP160~P179】
       ―「ヒロキックスデザイン」渾身のヘルメットペイント


特集6 HIROKIX DESIGN HELMET STORYP160~P179】
       ―「ヒロキックスデザイン」渾身のヘルメットペイント

「ヒロキックスデザイン」渾身のヘルメットペイント

今年の本誌5月号で、ヒロキックスデザイン代表・佐々木 宏樹 氏がペイントした「ダスティン・モツリス選手」のヘルメットペイントを紹介した。

そのヘルメットは、ダスティン・モツリス選手の 奥様からの依頼だった。

「モツリスへのサプライズのバースデープレゼントとして、ヒロキの塗ったヘルメットを贈りたい」という、非常に 心温まる エピソードも 披露してくれた。



あれから半年。

またもや「カツアゲ」のような 突然の電話が、佐々木氏からかかってきた。

「モツ(モツリス選手)への誕生日プレゼント用に ヘルメットを ペイントをしたので、撮影をしてほしいんです。

急で 申し訳ないのですが、4日後に そのヘルメットを 持って アメリカに 行かなきゃ なんです。

もっと 早く お願いすれば 良かったのですが、すっかり忘れていました」と言う。



4月の 撮影も モツリス選手へ 贈るヘルメットだったが、「今回も 贈り物 ですか?」と聞いてみた。

「4月のときは 奥様からの プレゼントで、僕にしたら それは“仕事”です。

でも今回は、僕からの 誕生日プレゼントです」と 答えが返って来た。

その話を聞いて、がぜん やる気になった。


「最高」の ヘルメット・ペイント とは「あなたの“作品の中”で、一番 満足 している モノは“どれ”?」

今、佐々木氏が 最も 大切に思っている人物が「ダスティン・モツリス選手」である。

本誌では、以前から 佐々木氏が ペイントした ヘルメットを 数多く 撮影してきた。

私の 個人的な 感想だが、正直、好きなデザインと、それほどでもない デザインがあった。

そのなかで、いつも 知りたかったのは「一流のペインターである 佐々木氏自身が “一番”の作品」だと 思うのは どれか ということ だった。



今回の ヘルメットは、佐々木氏が「今、最も大切な人」と公言する モツリス選手に 贈る ものである。

彼の“一番の力作”に決まっている。

それを 撮影しに行くと思ったら、時間的な 無茶ブリは どうでもよくなり、まだ見ぬ “ヘルメット・ペイント”に 期待が 膨らむのだった。


「最高のヘルメットとは?」 ペインター・佐々木氏の 考え方

佐々木氏 作品の ごく一部を 掲載した。

あなたは、どれが一番好きですか?

佐々木氏は、「貰った人が 一番喜ぶ ペイント」を常に 考えている という。

依頼人が 喜ぶデザインは難しい。

そのためには、ヘルメットを 被る 相手のことを 出来るだけ 詳しく 知る 必要がある。

相手を知れば、本人が「何を、大切に しているか」が よく分かる。

大切な人や モノと 常に 一緒にいられたり、それらを 感じることが 出来る作品が 最も良い デザイン となるからだ。

そして、「そのヘルメットを被ったとき、その人なりの 雰囲気が にじみ出て、しかも その人の 魅力が 上る デザインに したい」とも語ってくれた。



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