兵庫県明石市の泉房穂市長が、今月25日、危険な走行をする水上バイクの運転者に対し、「懲役刑」を含む罰則を盛り込んだ明石市の市条例の制定を目指す意向を明らかにしました。
新条例では市内の大蔵海岸や林崎松江海岸などに「遊泳者安全区域」を設け、水上バイクの乗り入れを禁止。違反者には3~6カ月を上限とする懲役刑のほか、罰金を科すことも検討しているそうです。
「懲役刑」というショッキングな条例を加えることで、悪質水上バイクの走行に対し、抑止効果を高めることが狙い。今後、海上保安庁や県警などと協議し、来年3月の市議会に条例案を提出する方針です。
明石市は、過去に「明石花火大会歩道橋事故」と、「大蔵海岸砂浜陥没事故」という2つの死亡事故を経験しています。この事故での教訓は、「危ないと思ったら、ベストを尽くし危険に対処する」ということだと、泉市長は過去にも述べています。
今回の新条例についても、「海水浴場で遊んでいる子どもたちや市民を、危険から守りたい」という強い意志によるもの。「悪質水上バイクにより、明石市民に事故が起きる可能性を看過することは絶対にできない」という気持ちから、このような「強い」姿勢を見せました。
泉市長は、「水上バイクの初歩的なことも知らないで、危険度を語るのも危ない。それも分からずに危険行為を重たく処分するのも行き過ぎ」だと、両方向の目線を知るために、今年10月、水上バイク専用免許(特殊小型船舶免許)を取得しました。その上で、今回の「悪質水上バイク」に対する方針を打ち立てたのです。
現在の条例では、罰則規定は「20万円の罰金」。しかし、200万円を超える高額な水上バイクを持っている人に、20万円の罰金を科しても、「危険運転の抑止効果は小さい」と判断したと、「懲役刑」を科す狙いを語っています。
泉市長、最大の懸念は「水上バイクによる危険走行」です。はしゃいだり、浮かれたりして海水浴客の近くを走ることを意味しています。浮いている子供の横を走るなどは論外です。
毎年夏になると、2人乗りをしたカップルが、後部座席の女の子をわざと落として、落ちた彼女のすぐ近くで旋回し、ジェット噴流をかける“遊び”を良く見ます。
しかし、この行為を“上級者”ほど絶対にしません。理由は、避けきれずに“ぶつかる”可能性があることと、接触したら大ケガをさせてしまうことを知っているからです。
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