カテゴリ
タグ
  1. TOP
  2. BEGINNER
  3. ジェットスキー(水上バイク)は、夏バテしてる!

ジェットスキー(水上バイク)は、夏バテしてる!

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

夏に活躍してくれたジェットスキーは、確実に「夏バテ」しています

「春先よりもスピードが出ない」「吹け上がりがイマイチ」「エンジンがかかりにくい」と感じることはありませんか? 夏の間、大活躍してくれたジェットスキーも、そろそろ疲労のピークにさしかかる時期です。

これからがジェットスキーのベストシーズンです。秋からの快適に過ごすために、愛艇を完全リフレッシュして、元気を取り戻してあげましょう。
協力/スズキマリン

消耗品のチェックと交換

「オイル」「プラグ」「バッテリー」は、乗れば乗るほど消耗します。
パワー不足や始動不良を感じたら、まずはここを疑いましょう。

放っておけば、どんどん疲弊していく消耗品は、こまめにチェックして、早めに交換することをオススメします。オイルは、量だけでなく色も忘れずに確認してください。プラグの電極部分が汚れていたら、研磨や洗浄で何とかしようとせず、即交換。バッテリーは定期的に補充電してください。

オイル量のチェック

オイルの量をチェックするときは、必ず「船体を水平にする」こと。水平器を使って、前後だけでなく、左右の水平も出す。

オイルが乳化して白くなっていたり、灰色に汚れていたらトラブルの前兆。すぐにショップに相談に行きましょう。

スパークプラグの点検

プラグが塩などで固着していたら、無理に自分で外そうとせず、専門店で見てもらおう。

プラグの電極部分が錆びていたり、カーボンのカスが堆積して黒くなっていたら、全気筒、すぐに新品に交換。

プラグホール周辺の古いグリスには、ゴミや汚れが付着しているので、パーツクリーナーできれいに拭き取る。

プラグを締めこむ際は、塩分による固着を防ぐために、ネジ山にはグリスを塗って薄く伸ばしておくこと。

プラグキャップに損傷がないかチェックしたら、上部に耐水グリスを塗る。内部への水の混入と固着を防ぎます。

バッテリーの点検

バッテリーのケースを触ってみて、わずかでも膨らんでいるように感じたら、すぐに新品と交換する。

端子の汚れを金属ヤスリやワイヤーブラシで磨いてキレイに落とす。ケーブルの端子も忘れずに磨いておきましょう。

端子とボルトに耐水グリスを塗り、錆の発生を防ぐ。これで消耗品のチェック&メンテナンスは終了。

バッテリーのトラブルを防ぐ定期メンテナンス

ゲレンデで最も多いのが、「バッテリーのトラブル」。これは充電不足や端子の汚れによる通電不良によるもの。定期的なメンテナンスで防ぐことができます。ただし、バッテリーは取り扱い方法を間違えると、最悪の場合、爆発する危険もあります。「おかしいな?」と思ったら、絶対にそのまま使わないこと!


端子は必ずマイナスから外す。この手順を間違えると、ショートしたり、感電する場合もあるので要注意です。

バッテリーの寿命を延ばす3工程

1 磨く

端子の汚れは通電不良に繋がるので、金属ヤスリなどを使って、常にキレイに保つこと。

2 グリスアップ

バッテリー端子に耐水グリスを塗るときは、「ボルト」と「極小ナット受け」を失くさないように注意。

3 拭く

濡らして、固く絞ったウエスで、バッテリーケースを拭く。乾いた布は、静電気を発生するので使わない。

エンジンルームの洗浄と点検

エンジンルーム内を水洗いし、金属部分の錆や腐食を防止するために、潤滑・防錆スプレーを吹きかけます。海で乗っている人は、塩害腐食防止剤を使って、各部に付着した塩の結晶を取り除き、エンジンルーム全体をコーティングしましょう。過給器付きのジェットスキーは、吸気経路も防錆・潤滑します。

※船体の水洗いについては、「水上バイク(ジェットスキー)水洗い・基本編」で詳しく紹介しています。

ジェットスキーの大敵、「水分」と「塩分」を徹底的に取り除く

作業しやすいように、グラブバーを取り外す。これは、ボルトで締めているだけなので簡単に外れる。

スプレータイプの塩害腐食防止剤を、エンジンルーム全体にまんべんなく吹き付ける。これで塩の結晶を溶かす。

エンジンルームの水洗い。水圧を上げずに「さら~っ」と流す。電装系やプラグ周辺には強く水をかけないこと。

インタークーラーの水洗い

ホースの取り付け部分は、塩分が固着しやすい。塩害腐食防止剤を吹いておく。

インタークーラー上部から、ホースで、水を直接流し、冷却ラインを洗う。海で乗ったあとは、毎回、必ず行うこと。

ドレンチューブの確認

もし、エンジンルーム前方のドレンチューブに水が大量に溜まっていたら、吸気経路に塩分が混入している可能性大。

吸気経路(吸気ダクト)に、直接、防錆・潤滑剤をスプレーして、内側の錆の発生と固着を防ぐ。

スロットルドラムに耐水グリスを塗る。このとき、アクセルを何度か動かして、「遊び」の調整もしておく。

コネクターがきちんと嵌っているか確認する。内部が錆びると、エンジンがかからなくなることもあるので注意。

ホースが劣化していないか、クランプが緩んでいないかなどをチェック。ボルトが緩んでいたら、増し締めする。

エンジンルーム全体に、防錆・潤滑剤スプレーを多めに吹きかけておく。乗る前にも行えば、さらに効果的だ。

吹き付けた潤滑剤をウエスで薄く延ばす。こうすることで、溶液が金属部分になじんで、流れ落ちにくくなる。

各部のチェック&防錆・潤滑

エンジンルームを水洗いした後、もう一度、船体各部を隅々まで点検する。特に、ドレンプラグのOリングとガスキャップ裏側のゴム製パッキンが傷んでいると、船体内部に水が浸入して、重大なトラブルを引き起こす原因になります。こまめにチェックをしておくこと。可動部と金属部分には、潤滑剤を塗布しましょう。

船体をくまなく点検し、可動部を防錆・潤滑する

足まわりの点検。懐中電灯を当てて、ポンプの奥に異常がないか調べる。インテーク側からも覗いてみる。

ポンプケース内側に、防錆・潤滑剤をスプレーする。円を描くように吹き付けて、潤滑剤をムラなく行き渡らせる。

ステアリングノズル、リバースゲートのボールジョイント部分を防錆・潤滑し、錆つきによる動作不良を防止する。

ドレンプラグを取り外し、小さなOリングがなくなっていないか、表面が傷んでいないかチェックする。

ハンドルまわりの点検。実際にハンドルを左右に切ってみて、動きに引っかかりがないかを調べる。

アクセルワイヤーの防錆。レバーの裏側から耐水グリスを塗り、ワイヤーケーブル内部の固着と錆の発生を防ぐ。

リバース系統の防錆・潤滑。レバーの動き具合を確認してから、内部のケーブルに向かって防錆・潤滑剤を吹きかける。

フロントハッチの開閉ダンパー部分の潤滑。可動部分に潤滑剤を噴霧する。蛇腹のゴムホースにかからないように注意。

フューエルキャップの点検。表面の傷つき、ヒビ割れ、裏側のゴムパッキンが傷んでいないかを、忘れずに確認する。

ジェットスキー中古艇情報

月間アクセスランキング