ウェットスーツに使われている素材(ネオプレンゴム)は、非常にデリケートです。濡れたまま放置していると雑菌の繁殖や劣化の原因となりますので、使った後は、すぐにでも水洗いしたいところです。
タライや、ホームセンターで売っているプラスチックの収納ケースのような大きめの容器に、ウェットスーツが浸るまで真水を入れ、その中でウェットスーツをやさしく手洗いします。洗濯機、乾燥機、漂白剤は厳禁です。生地を傷め、変色や型くずれの原因になります。
ゆっくり、軽~く押すようなイメージでやさしく洗うことがポイント。タライの底まで強く押し付けるのではなく、軽く沈む程度にやさしく押すイメージです。強くこすったり、足で踏むと生地が傷む可能性があります。
海水で乗ったときや、汚れていたら、2、3回程度、水を換えながら優しく押し洗いします。1晩、真水に浸けてから洗うのもいいでしょう。
熱いお湯を使うと、生地の劣化や接着面のはがれを招く場合があるので絶対にやめてください。水か、ぬるま湯で、表・裏の両面を手でもみ洗いします。水が冷たい冬でも、せめてぬるま湯で洗ってください。
汚れた水を捨て、キレイな水に入れ替え、しっかりすすぎをしてください。すすぎは1~2回ほどやるといいでしょう。
ウェットスーツ専用のシャンプーやソフナーを使って洗うと、しっかり潮抜きでき、除菌、消臭、柔軟、劣化・硬化防止等の効果もあります。
シャンプーを使って洗う場合、洗剤を入れて優しく押し洗いします。水を入れ換え、タライに真水だけ入れてシャンプー剤をしっかり洗い流します。
すすぎ終わったら、ウェットスーツが浸るくらいの水にソフナーを適量入れて混ぜ、5~10分ほど浸しておけばOK。ソフナーのすすぎは不要です。
手洗い後は、裏返しにしたままハンガーに吊るし、風通しの良い日陰で干します。早く乾かしたいからといって、日が当たる場所で干すのは厳禁。ウェットスーツの生地を傷めます。
洗ったばかりのウェットスーツは、水分をたっぷり含んで重くなっています。ハンガーにかけると、肩に重みが全てかかるので、型崩れや劣化、肩抜けの原因となります。
ウェットスーツ専用の肩部が幅広のハンガーが販売されていますので、これを使うと便利です。太めのハンガーを使うと、ウェットスーツの内側に空気の流れができるので、早く乾きます。
くれぐれも、クリーニング店でもらうようなワイヤーハンガーで干さないでください。
ウェットスーツの表面は短時間で乾くので、一見、乾いたようにみえますが、生地の中は完全に乾いていません。乾いたら裏返して干し直しましょう。半乾きで収納すると、臭いやカビの原因となります。劣化はもちろん、臭いも取れなくなりますので、しっかりと乾かしてください。
肩に負担が掛からないような幅広のハンガーで、できるだけ着用時と同じ状態での保管するのが望ましいです。型崩れするので、ファスナーはしっかりと閉めてください。
折りたたんで収納するのはNG! 長期間、折りたたんで収納したウェットスーツは、シワや折り目が付いてペチャンコになります。一度付いたシワは、その部分の気泡がつぶれているので元に戻りません。
ウェットスーツに使われているネオプレン素材と衣類が反応して、衣類が変色する場合があります。だからといって、衣類カバーなどでウェットスーツを完全に覆ってしまうと、水分が残っていたり、梅雨時期などには水滴がついてしまうので注意が必要です。できれば、気温変化の少ない冷暗所で保管してください。
ウェットスーツは寿命があります。でも、ていねいに扱っていれば、長期間快適に使うことができます。高価で高品質のウェットスーツであれば、もともとの保温性やパフォーマンスが高いです。
でも、間違った洗い方や保管をすると、本来のパフォーマンスを十分に発揮できなくなります。少しでもいい状態を保って、安全・快適にジェットスキーに乗りたいものです。
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