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国内ヘルメットペイントの第一人者・ナガイデザイン代表 長井 崇氏 「ナガイデザイン」という名前に込めた想い  ジェットスキー(水上バイク)

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「Nagai Design(ナガイデザイン)」、名前に込めた強い覚悟

「ヘルメットは被るもの」。だけど、「飾りたい」と思われるペイントアートを描きたい

目の前に、華やかなペイントが施されたヘルメットが差し出された。そこには、西洋の貴族が身につけていそうな、華やかなペイントが施されていた。それを手掛けたのは、Nagai Design代表、長井 崇氏である。



現役のレーサー時代から、憧れていた「ブラッシュファクトリーのヘルメット

少し前のことだが、私は彼に失礼な質問をしてしまった。それは「Nagai Design(ナガイデザイン)」という屋号についてだ。
最近、本誌(2020年11月号)で、ヘルメットペイント界のレジェンド、「ブラッシュファクトリー」の特集記事を掲載した。
長井氏もブラッシュファクトリーについてはよく知っており、『自分が現役のレーサーだったころ「格好いいヘルメットを被りたい。だけど、ブラッシュファクトリーに依頼するお金がない」。それなら、自分で塗ってしまおう』と始めたのが、ナガイデザインだという。



「名前」が格好いいのではない

そのときに、失礼なことを質問してしまった。『「ブラッシュファクトリー」という社名は格好いいですよね。代表は平井宏児さんですが、“ヒライデザイン”とは付けていません。長井さんも、何か他の名前を考えないのですか?』と。そのときの、長井氏の返事がとても印象的だった。



“ナガイデザイン”なんて格好悪いと、仲間にも言われた

「それは、最初のころから言われていました。仲間にも“ナガイデザイン”なんてカッコ悪い」って。そのとき、僕は言ったんです。『格好良くなるかもしれないよ』って。ショップの名前が格好良いか悪いかは、全て自分の作品次第だと言う。

「ブラッシュファクトリー」という名前が素敵だと思うのは、平井さんの作品が素晴らしいからである。



なすべきことを自分がすれば、名前は後から付いてくる

「僕が素晴らしいペインターなら、その名前は必ず受け入れられる。ペイントの世界で、皆が一目置く、アメリカのトロイリーデザインだって、個人名。クルマのフェラーリ、バッグのルイ・ヴィトン、全て個人の名前です。それをダサいという人はいません」と、諭すように話してくれた。

「ナガイデザインは僕一人。全ての責任は、自分が取らなければならない。名前はその“覚悟”です」と言い切る長井氏に、ヘルメットペインターとしての矜持を強く感じたのである。

Nagai Design代表、長井 崇氏



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