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アメリカ人の自由でワイルドなカー事情 SKI×3 ジェットスキージェットスキー(水上バイク)

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ジェットスキーとトランスポーターのステキな関係

アメリカ人がピックアップトラックでジェットスキー(以下、ジェット)を積んで走っている姿を見ると、その自由さにいつも驚かされる。特にスタンドアップを積んでいる姿は、「見られること」を意識しているとしか思えない。

写真のような雰囲気で、路上にクルマを停め、スタバでコーヒーを飲んでいるかもしれないと想像すると、何だかうらやましい。さぞかし、コーヒーも美味しく感じるんだろうな、なんて思うのだ

アメリカ人の驚くべき自由な積み方

このジェット、どうやって水面に降ろすの?

この積み方、すごくクールでカッコイイと思うのだが、2~3人の少人数でやってきて、どうやってこのスタンドアップを水に降ろしたり、荷台に積み直すしているのか気になった。「大丈夫だよ! 1人でも上げ下ろしが出来るんだ」と、このクルマの持ち主であるタナー・トーマス選手が言うが……。

前から見たタナー・トーマス選手のタンドラ。

スタンドアップが3艇も積まれている。

ここからがアメリカ人の真骨頂。ジェットを水面に降ろすまで

運転席の真後ろに小型の電動ウインチが装着されている。このウインチを使って、水に降ろすそうだ。

後ろに積まれていたジェットランチャーの先には、変な形のフックが付いている。

ジェットの後ろに、このようにランチャーのフックを引っ掛ける。ものすごく簡単にスロープができた。

ジェットのバウアイに電動ウインチを引っ掛ける。ウインチを操作しながらジェットを降ろし、ランチャーに載せていく。ウインチのワイヤーが効いているので、ジェットは滑り落ちない。

自動でジェットが降りてくる。

ウインチは、各ジェットの前方に装着されている。

このようにロープが延びて、ジェットが降ろせる。

ジェットを荷台に積み直すまで

自動車に付いている電動ウインチのロープを延ばす。

ジェットのフロントフック(バウアイ)にロープを繋ぐ。

あとは勝手に荷台まで引き上げてくれる。

気楽に来て、気楽に帰っていく。これがアメリカ人のジェット遊びだ。

アメリカ人は、仕事も遊びも合理的に!

この車を見ていて、友人の話を思い出した。
私の友人は、外資系企業でアメリカ人と働いている。
アメリカ人は、アタマに「超」がつくほど合理主義である。彼らは理想主義が嫌い。だから現実的な目標を重要視する。

さらに定時退社を基本とし、よほどのことがないと残業はしない。どれだけ忙しくても、定時には仕事を終えて上がってしまう。
彼らにとって、「限られた時間の中で最善を尽くすことが重要」であり、日本のような「皆で力を合わせて」とか、「目標に向かって根性で乗り切る」といった精神論は通用しない。むしろ、そういう考え方は敬遠される。
もっと具体的に、「目標を達成したら、いくらもらえる」というものがないと動かない。何かを得ようとするなら、それと同等の対価が必要ということだ。

逆に日本人は、「ご褒美をエサに頑張る」という考え方は、いやらしく思えてしまう。
自分の損得を考えずに頑張ることが「美徳」されている風潮がある。

我々、日本人は、常に向上心を持って真面目に働く民族といわれている。目標を達成するための労力を惜しまず、理想に近づこうと努力する人が多い。
しかし、完璧を求めすぎるため時間がかかり、なかなか完成しないといった欠点もある。そんな日本人を見て、アメリカ人は「コストパフォーマンスを考えろ」という。アメリカ人からすれば、日本人の仕事の効率は「時間とお金が無駄」にしか見えない。この感覚の違いが、アメリカ人と日本人の大きな差だと友人は言う。

アメリカ人と仕事をするうえで、 「それなりに頑張って、それなりのクオリティで仕上がるのが最良」という考え方を認めることが必要だそうだ。アメリカは、ある程度「許容する文化」だという。
日本人は無意識のうちに、自分にも他人にも「完璧」を強要する気持ちが強い。これが外資系企業で働いていると強く感じ、ストレスになっていると話していた。

このクルマなどは、この話の象徴のような気がしないだろうか?
ジェットの業界でも、「アメリカのアフターパーツはいい加減な部分がある」と、今でも言われている。「ボルトオンで付きます」というパーツでも、加工が必要なことは多々ある。
どのパーツでも、ボルトオンで付くのは日本製くらいだ。メイドインジャパンのクオリティは素晴らしい。
しかし、「あったらいいな!」と思うアフターパーツが最初に発売されるのは、たいていアメリカからだ。
便利だろ! スゴイ良いだろ! 細かいことは気にするな!! それも時には心地よいし、何より、有難いと思うときがある。


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