コロナ後のスポーツ大会のカタチ大相撲　コロナ感染者が出ても“興業続行” （水上バイク）ジェットスキー

相撲協会の発表に見るアフターコロナ

7月19日（日）に初日を迎えた大相撲7月場所。
この日、幕下以下の力士1人が発熱を訴え、新型コロナウイルスの抗原検査を受けたところ「陰性だった」と相撲協会から発表された。今後、陽性者が出た場合でも「今場所は途中で打ち切らず、15日間実施する方針だ」という。

その理由を、感染者が判明して中止となった場合、「その人個人への精神的負担があまりにも大きい」からとしている。これは「感染者を悪者扱いしない初めてのケース」だ。ちなみに3月の春場所は、感染者が1人でも出れば、興行を完全に中止する意向だったそうだ。

我々のジェット業界のも、ボートショーをはじめ、3月以降のイベントは軒並み中止となった。
今回の相撲協会が、「興行を実施する」という方針は非常に良く理解できる。これについて賛否両論はあるが、興行を続ける最大の理由が「感染した人への精神的負担の大きさ」ということに、新型コロナウイルスという、過去に経験のない病気の奥深さを痛感させられる。

夜の街に行かなくても、誰もが市中感染する可能性がある今、普通に日常生活をおくるなかで感染した人が「戦犯」のように扱われる理由はない。そして、夜の街が全部、悪いわけでもない。

相撲協会の決断は、アフターコロナのイベント開催に多大な影響を与えることになると思う。感染者数が増え続けている現在、その時々の状況を見極め冷静に判断していくしかない。

中止一辺倒であった集客イベントに対して新たな見解を示した、相撲協会の決断は称賛に値にすると思う。

※写真はイメージ。2019年10月にアメリカで行われたワールドファイナルのもので、記事とは関係ありません。