「浜名湖で迷惑遊走が横行 ボートなど、禁止区域・時間破る」という記事が、8月24日付の静岡新聞に掲載されていた。内容は『遊走禁止エリアとされている「岸から200m以内」でプレジャーボートがウェイクボードを牽いて遊んでいた』というものだった。浜名湖は条例で遊走区域が設定されていて、岸から200m以内は遊走禁止エリアとなっている。
この湖は、全国的なマリンレジャースポットで人気が高いが、近年、プレジャーボートや水上バイクによる、「禁止された時間帯や区域で遊走する迷惑行為」が繰り返され、沿岸住民の批判が高まっているという。
浜松市は、「ビーチ・マリンスポーツの聖地」を謳っているが、このままでは「ルール破りは浜名湖のイメージを損ね、住民や一般利用者とのあつれきを強める」と、地元関係者は懸念している。
遊走が可能な時間帯は、プレジャーボートが日の出後、水上オートバイは午前8時以降で、ともに日没まで。しかし、早朝から、遊走禁止エリアでの遊走が日常的に見られているそうだ。
条例では、プレジャーボートの迷惑行為を禁じる内容が盛り込まれているが、現在、水上バイクについては自主規制のみ。
下記の「5項目の自主規制」が設けられている。
だが、自主規制には罰則規定がないので、違反を取り締まるのは難しい。管轄する県浜松土木事務所と浜名湖総合環境財団は現状に危機感を抱き、より厳しい規則が必要として関係機関との連携を強化し、水上バイクについても条例化を目指している。条例化されれば、罰則規定が適用されるので、今よりも厳しい事態となることは間違いない。
今、日本全国で水上バイクの迷惑行為が問題になっている。特に北海道ではゲレンデ閉鎖の問題にまで直面している。神奈川県でも、県迷惑行為防止条例での取り締まりの対象とし、独自のガイドラインを策定するなど厳罰化に取り組んでいる。
このままだと、水上バイクに乗れる場所がどんどん減っていくばかりだ。ジェットユーザーの大半はマナーもルールも守る人たちばかりだが、ほんの一握りの迷惑行為によって、乗り場閉鎖の憂き目に合ってしまうのだ。知らない人に対して、直接、迷惑行為を注意するのは怖いことだ。そんなときは海上保安庁などに連絡をして、しかるべき対処をしてもらおう。
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