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ホントにあった聞いていられない事件簿!!  ネットオークションでジェットスキーを買った人が、陥りやすい落とし穴! ジェットスキー(水上バイク)

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ネットオークションで、「カワサキのZXi」を買いました!!

何かパワーが出てない気がする? ってショップに持って来たのはいいけれど……

つい先日、埼玉のジェットプロショップ、ボンピートンボイの佐藤店長から、「こんなことがあったんですよ」という話を聞いた。何でも、ジェットスキー(以下、ジェット)のパワーが出ないと、お客さんがネットオークションで購入したジェットを持って来たのだという。

 何かパワーが出ていない気がする。どうなってるんでしょうか?
店長 何が、どうなりましたか?
佐藤店長は、優しくていねいに尋ねた。

するとそのお客さんは、隣の駐車場に停めてあるクルマから、ジェットをランチャーに載せ替えて店内に運んできた。意外と外観のキレイな、カワサキZXiだった。

ZXiは1990年代後半から2000年代前半にかけて販売されていた、2ストローク・3気筒エンジンの2人乗りランナバウト。排気量900ccと1,100ccの2機種が販売されていた。持ち込まれたのは、1,100ccのほうだ。

そのお客さんは「インターネットのオークションで買った」と言った。説明文には「走るのに問題ない」と書いてあったそうだ。

購入して乗ったところ、普通に走るだが「何か変」だった。しかし、ネットオークションの十八番、「ノークレーム、ノーリターン」の文言が付いていたので、文句を言うこともできない。

困ったお客さんは、古いジェット修理にも定評のあるボンピートンボイに駆け込んだのだった。

異常の原因

佐藤店長はまず、コンプレッションを確認すると、1つのシリンダー内の数値に異常を確認した。

そこでヘッドを外すと、エンジン内部はあきらかに『変』だった。
3気筒エンジンのうち、1本だけピストンサイズが違い、シリンダーがボーリングされていた。
残りは使い古されたままであった。

想像するに、売り主が何らかの理由で、1気筒だけピストンを交換し、残りは換えるのをやめたのだろう。

数値が『変』で、パワーが出ないシリンダーは、換わっていない2本のうちの1本だった。

エンジン内部のピストンヘッドの刻印をお客さんに見せながら、「恐らく、これが原因です」と店長は言った。

不具合を直すのなら、全部、同じサイズのシリンダーとピストンに交換するのがいい。

「メーカーから純正品が出ているので、全部交換してキチンと整備すれば直るし、長持ちするよ」と、お客さんに伝えた。

「直すといくらかかる?」と聞かれたので、「約10万円」と答えた。ちょっと困り顔のお客さんが「今からジェットに乗りに行くし、物足りないけど、とりあえず走るから……」と、そのまま店を後にしたそうだ。


翌日、そのお客さんがショップにやって来て、「走っていたら、途中でエンジンが動かなくなった」と、再度、ジェットを持って来た。

中を見ると、エンジンが完全に焼きついていて、クランクまで破損していた。

多分、1気筒だけ違うサイズのピストンに交換したとき、オイルがキチンと回るように出来ていなかったのだろう。バランスが悪いのでパワーが出ず、オイルが不足して焼き付いたのだ。

「金額的に、修理するより中古を買い直した方がよほど良い」と、アドバイスするしかなかったという。

ここ最近、ヴィンテージのジェットが流行っている。しかし、「安いから」という理由だけで素人が手を出すと、必ず痛い思いをする。

プロショップや知識のある仲間を間に入れて購入したほうが、結果的に安くつく。これは真理だ。

今回のケースでは、確かにインターネットで騙されて買ったかもしれないが、おかしいと気が付いてショップに持って行ったときに「10万円」で修理していれば、今も楽しくジェットに乗れていただろう。

教訓・どこかでキチンとプロを介在させていれば……。この手のトラブルは回避できたはずだ。

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