今回紹介するのは、「DODGE CHALLENGER(ダッジ・チャレンジャー) SRT」というクルマです。アメリカンマッスルスポーツの、ド真ん中というプロポーション。
年式も、イマイチ分かりにくい車です。この車は2018年モデルですが、5年前のモデルと言われても納得できるし、2019年モデルと言われても頷けます。
代表的なアメ車のスポーツカーには、トランザムやカマロ、コルベットなどがあります。ダッジのようなスポーツカーは、我々日本人には、あまり馴染みがありません。そこで、あえてDODGE CHALLENGER(ダッジ・チャレンジャー) SRTを選んだオーナーに、「なぜ、この車を選んだのか?」を聞いてみました。
オーナー もともとアメ車のビックエンジンのピックアップトラックに乗っていました。だから、次はスポーツカーに乗りたいと思っていたのですが、ありきたりのクルマは嫌だったんです。アメ車のスポーツカーといえば、トランザムとかカマロが代表的ですよね。この2機種は、アメリカンマッスルの原型みたいで好きです。コルベットみたいに、低くて、エレガントで、ぺタっとしている車は、個人的に嫌なのです。確かにカッコいいんですけど、自分には合わないと思いました。
WJS クルマ選びには、相当こだわっているのですね?
オーナー 当然です。それに、このダッジは特殊ですから、なかなか買いにくいんです。
WJS ダッジはどこで買うのですか?
オーナー ディーラーがないので流通が難しい。グレードも豊富で選択肢は多いのですが、試乗なんてできません。買うなら、直接、アメリカに行って、買い付けるのが主流です。だから、日本で見ることが少ないんです。
WJS ダッジは、どこが魅力的なのですか?
オーナー 武骨で硬派なデザインが気に入っています。トランザムやカマロには、まだ色気があるでしょ。でも、このダッジにお姉ちゃんの匂いは皆無です。
WJS 確かに、派手すぎる感じはありません。むしろ、一見、地味なのに、良く見ると押し出しがすごいですね。
オーナー ハハハ、「冠婚葬祭に使えるアメリカンマッスル」です。
WJS ホイールが車にマッチして、非常にカッコ良いです。
オーナー ありがとうございます。このホイールを装着するだけで、全体の雰囲気がガラッと変わります。ノーマルで装着されているホイールも、鍛造で機能性が高い、良いホイールですが、これと見た目が全然違います。
WJS そう聞くと、クルマは乗り手のセンスですね。見た目が地味なのに超マッスル。エンジンパワーも、すごいのですか?
オーナー アクセルを踏むとヤバいです。V8 エンジンの排気量は6,400ccで8気筒エンジンです。
WJS 燃費はいいのですか?
オーナー 街中で、普通に乗っていれば6㎞ぐらいです。それほど悪くはないですよ。8気筒中の4気筒しか動いていないので……。
WJS アクセルを踏んで、攻めた走りをしたらどうなのですか?
オーナー うーん……、1㎞とか……? これは、サーキットで乗ったときの燃費です。クルマは異常に速いですが、ガソリンもみるみる減っていきました。
WJS すごいですね。ある意味、すごい数字です。ちなみに、何馬力ですか?
オーナー 500馬力。スーパーチャージャーが装着されたモデルもあるんですが、それだともっと燃費が悪いですよ。
WJS アメリカ人はすごいですね。市販車で、これ以上のパワーはいらないのではないですか?
オーナー 絶対、いらないです(笑)。
WJS 見た目は、筋骨隆々の猛牛みたいですが、乗り味も無骨な感じなのですか?
オーナー いや、ラグジェアリーです。ボディもボンネットもアルミ製で、乗っていて重さを感じることはありません。足まわりも、ビルシュタインのコンピュータ制御のアクティブサスペンションなので、メチャクチャ快適です。Gセンサーが作動して、あらゆる挙動に適切に対応する硬さに瞬時に変わるので、本当に快適です。
WJS 実際に乗ると、ラグジュアリースポーツ。ドイツ車やヨーロッパのスポーツカーと同じなのですね。
オーナー はい。快適です。