2015年にオールニューモデルとして誕生したヤマハ「VXR」。当時のキャッチコピーは、「コンパクト・ロケット」だった。それが2019年に4年ぶりにモデルチェンジされた。
ミディアムサイズのVXハルに、1,812cc、170馬力NAエンジンを搭載。レギュラーガソリン仕様で、超軽量素材「NanoXcel2(ナノエクセル2)」を採用している。このおかげで、従来よりも約13kgの軽量化に成功した。パワーウエイトレシオがアップした分のパフォーマンスを最大限に引き出すため、新開発のインテークゲートとライドプレートが装着されている。
超軽量素材「ナノエクセル2」を船体に使ったことで、従来の整備質量348kgが、新しいVXRでは335kgと、13kgも軽くなった。マリンジェットにおいて「軽量化」による恩恵は大きい。より俊敏な走りが可能となったのだ。
それに伴い、インテークゲートとライドプレートといった足まわりが変更された。新開発のインテークゲートが水をしっかりと捉えてくれる。
ライドプレートは、レースからフィードバックされた新設計。後ろに長さを延長したことで、船体の安定性を向上させた。角度も、少し上向きにした。普通、ライドプレートが延長されるとフロント部が下がるが、装着角度を上向きにしたことで、以前と変わらない走行姿勢としている。