ジェットスポーツが最も華やかだった1990年代前半、当時、全米ツアーはアメリカ人だけが戦う場所とされていた。アメリカ人以外の外国人ライダーは、全て「格下」扱いであった。
アメリカ人でなければ勝てないと言われていた全米ツアーに、日本で初めて果敢に挑んだ日本人ライダーがいた。名前を「飛野照正」という。彼こそが、1987年、日本人で初めてアメリカツアーに参戦したライダーだったのだ。
全日本チャンピオン経験者でもあり、当時の日本人ライダーは、皆、彼のライディングに憧れた。
このJS 550は、飛野氏がアメリカのナショナルツアーを戦った当時のものである。マシンのグラフィックは、アメリカンモータースポーツデザインの巨匠Troy Lee(トロイ・リー)が手掛けている。
1992年に飛野氏が帰国した際、マシンは当時のメインスポンサーに返却された。そのスポンサーがエンジンを降ろしてしまったので、現在、JS 550にはエンジンが搭載されていない。船体だけが、大切に室内で保管していたのだ。そのおかげで、28年経った現在でも、そのころのままのステッカーが貼られ、美しい姿で存在している。
飛野氏は、7年前の2012年に逝去されたが、もしご存命なら、このマシンが当時のままの姿であることに一番驚くだろう。
今でこそ、日本人ライダーがワールドファイナルなど、アメリカのレースに出るのは珍しくないし、活躍も目立つ。しかし、飛野氏が走っていた当時は、「アメリカの壁」が途轍もなく高かった。「外国人選手はレベルが低いので、一緒に走るのは嫌だ」と本気で言われていたほどだ。事実、それほどレベルに差があった。
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