2021 JJSA 最終戦「淡路・慶野松原大会」「A SKI-X SLTD ALL」 「M SKI-X SLTD ALL」 「M SKI-X SLTD ALL」「B SKI-X STK Kawasaki」クラスのレース結果 ジェットスキー(水上バイク)
ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2021の最終戦が、南あわじ市で開催
去る2021年10月9日(土)、10日(日)の2日間、兵庫県南あわじ市の慶野松原海水浴場において、JJSA 全日本選手権「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2021 FINAL STAGE」が行われた。
両日ともに、真夏のような快晴に恵まれた。水面コンディションは、ベタ凪のフラットウォーターと、絶好のコンディションである。ここでは、「A SKI-X SLTD ALL」「M SKI-X SLTD ALL」「M SKI-X SLTD ALL」のレース結果を紹介する。
「A SKI SLTD ALL」残酷物語
「ゼッケン71 齋藤正剛:87ポイント」「ゼッケン51 山中幸一:87ポイント」「ゼッケン41 束村智史:83ポイント」。
これが、前戦(第5戦)までのトップ3人のポイントである。
齋藤と山中は同ポイント、束村も最終戦の成績次第では、年間タイトルが狙える位置にいた。
最終戦を終えた時点の総合ポイントは、「齋藤正剛:117ポイント」「山中幸一:111ポイント」「束村智史:110ポイント」。接戦を制した齋藤が、年間チャンピオンを獲得した。
ちなみに、最終戦の第1ヒートは「1位・藤井亮平」「2位・山中幸一」「3位・束村智史」「4位・齋藤正剛」。最も、タイトルに近い位置にいたのは、山中であった。しかし今大会は、山中とって厳しいものとなった。
タイトルを決する「ヒート2」で、山中、痛恨のフライング
タイトル獲得がかかった第2ヒート。最もチャンピオンに近い位置にいた山中が、スタートでフライングのペナルティを受けた。この時点で、山中のタイトルの可能性は消えた。
しかし、このフライングを、単純に「山中のミス」と言い切ることはできない。山中のメンタルを揺るがす、さまざまな原因があったのだ。
写真奥:ピンクの点線が山中幸一。手前:黄色の点線が齋藤正剛。山中は後方よりスタート。
スタートのゴムが弾けた瞬間。齋藤のマシンのフードに、スタートのゴムが乗っている。この時点で、横の山中と、ほぼ並んでいる。
一斉にスタート。
スタート直後。山中が飛び出すが、レッドフラッグが振られて、レース中止。
ここで、山中とゼッケン19の小原奨二がフライングを取られていた。ペナルティは、両手を挙げて、デッドエンジンからスタートする、「通称・ばんざいスタート」である。この瞬間、山中のタイトル獲得の可能性は、限りなく低くなった。
なぜ、山中はフライングをしてしまったのか 【編集部の考察】
第2ヒートのスタート時、山中の隣には、ライバル・齋藤正剛がいた。このとき齋藤は、第1ヒートとは違うマシンに乗っていた。
このマシンは、ヒート1でトップフィニッシュした藤井亮平が乗っていたもの。このとき、山中は藤井に次ぐ2位でゴールしている。
藤井と齋藤は同じチーム(TEAM EAST JAPAN)で、今回藤井は、齋藤を年間チャンピオンにするために、スポット参戦していたのだ。
第1ヒートで自分の前を走っていたマシンに、ライバルの齋藤が乗っているのだから、山中の心中も穏やかではなかっただろう。逸る気持ちがあったことは、想像に難くない。
改めて上のスタートシーンの写真を見ると、山中はスタートラインより、かなり後方にいるのが分かる。この位置からのスタートなら、「フライングではないのでは?」と思うかもしれない。しかし、ルールでは「スターターの合図とともに動かなければならない」ことになっている。後方にいても、「合図前に動いた」と判断されたのである。
いずれにせよ、この時点で齋藤と山中の明暗が別れた。
「A SKI SLTD ALLクラス」表彰式
A SKI SLTD ALLクラス表彰式。左から2位の齋藤 正剛、中央:優勝した藤井 亮平、右:3位の束村 智史。
レースリザルト
順位 |
ライダー名(チーム名) |
1位 |
藤井 亮平 (TEAM EAST JAPAN) |
2位 |
齋藤 正剛 (TEAM EAST JAPAN) |
3位 |
束村 智史(Racing MOTOINE) |
※上位3位まで掲載
1位・藤井 亮平
本来であれば、スキークラスの最高峰クラスに参戦している藤井亮平。今大会は、年間タイトルがかかっているチームメイトのために緊急参戦した。
2位・齋藤 正剛
ヒート1では4位。ヒート2では藤井のマシンに乗って1位となった。これにより、シリーズチャンピオンを獲得した。
3位・束村 智史
年間チャンピオンの可能性があった束村 智史。
4位・山中 幸一
この日は「ツイて」いなかった。来年こそタイトル獲得を頑張ってください。
5位・小原 奨二
5位の小原奨二。
6位・松下 哲也
6位の松下哲也。
7位・伊藤 寛昭
7位の伊藤 寛昭。
8位・上田 裕
8位の上田 裕。
必殺仕事人・藤井 亮平
ヒート1でトップフィニッシュし、今大会のチャンピオンとなった藤井亮平。齋藤 正剛を勝たせるために参戦した。山中 幸一には悪いが「Good Job!」。
年間チャンピオン・齋藤 正剛
タイトルを獲得した齋藤 正剛。左側が自身のマシン。右が藤井のマシン。藤井のマシンで、勝利の女神は彼に微笑んだ。オメデトウ!
M SKI-X SLTD ALLクラス
M SKI-X SLTD ALLクラス表彰式。写真左が2位の北田 吉弘、右が優勝した竹内 武年。
レースリザルト
順位 |
ライダー名(チーム名) |
1位 |
竹内 武年(TEAM EAST JAPAN) |
2位 |
北田 吉弘(Sea 遊 sports) |
1位・竹内 武年
1位となった竹内 武年の走り。
2位・北田 吉弘
2位の北田 吉弘。
M SKI-X SLTD Kawasaki
M SKI-X SLTD Kawasakiクラス表彰式
レースリザルト
順位 |
ライダー名(チーム名) |
1位 |
上田 裕(Team 武蔵) |
1位・上田 裕
上田 裕の走り。
B SKI-X STK Kawasakiクラス
B SKI-X STK Kawasakiクラス表彰式
レースリザルト
順位 |
ライダー名(チーム名) |
1位 |
下園 光司(Racing MOTOINE) |
2位 |
竹内 武年(TEAM EAST JAPAN) |
3位 |
三好 達也(TEAM HAVAS) |
※上位3位まで掲載
1位・下園 光司
1位となった下園 光司は、このクラスのタイトルも獲得した。
2位・竹内 武年
2位の竹内 武年。
3位・三好 達也
3位の三好 達也。
4位・佐野 哲也
4位の佐野 哲也。
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