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【RACE】【 3rd & 4th STAGE 】JJSA 第3戦・新潟県 小針浜大会 & 第4戦・石川県 千里浜大会『 最高峰 Pro SKI GP クラス 「レース・リザルト & 最終戦の 見どころ」 』 

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国内スキークラス最高峰「 PRO SKI GP」クラス。海老原 vs 小原の一騎打ちが見どころ

 

「 海老原 祥吾 選手 」が 1位・ポイントリーダー、 2位が 世界の「 小原 聡将 選手 」。 最終戦 で 直接対決。


9月20日、21日 大阪・二色の浜で、 全日本選手権大会の 最終戦が行われる

スキークラスの最高峰「 PRO SKI GP 」クラスは、第4戦を終えて「 海老原 祥吾 選手 」が ポイントリーダーとなっている。

 

彼の成績は、「 第1戦・1位 」、「 第2戦・5位 」、「 第3戦・3位 」、「 第4戦・1位 」と、第2戦以外は 安定して 上位に入賞している。

ただし このJJSAでは、全5戦中 成績のよい“4戦”分のポイントで 競われるため、最終戦の成績が 非常に重要となる。

 

現在の ポイントランキング 2位は「 小原 聡将 選手 」だ。
終わった 4戦中、成績のいい 上位 3戦分の ポイントを計算すると、「 海老原 選手 が 168 ポイント 」。「 小原選手 は 156 ポイント 」だ。
両者のポイント差は 12 ポイント である。

 

1位は 60 ポイント、2位は 53 ポイント、3位が 48 ポイントだ。
最終戦で、海老原選手が 1位か 2位なら そのまま タイトル獲得となる。

 

問題は、小原 選手 が 勝った場合だ。小原選手が 勝つと トータルで 216 ポイントとなる。このとき、海老原 選手 が 2位なら 逆転ならず。

海老原 選手 が3 位なら、216 ポイントと 2人は 同ポイントで 並ぶが、規定で 一番最後の 成績が良い方が 上位になるので、小原選手が 国内初タイトルとなる。

 

海老原 選手 が、このまま 逃げ切るなら 2位 以上 で ゴール。

小原 選手 が 逆転するなら、自身は1位で 海老原 選手 が 3位以下 というのが 絶対条件となる。

 

「 国内最速 」と 言われる 小原 選手 だが、実は 国内タイトルを 1度も 獲ったことがない。本人も、全日本チャンピオンは 絶対に 欲しいところだ。

これだけでも、十分に 面白い戦い になる。 

 

 

2025年の 最強は誰か? 注目の最終戦が始まる。

「 最速スタンドアッパー  Pro SKI GP 」は、レーサーが 一番欲しがる“称号”

「 PRO SKI GP 」クラス の トップが、名実ともに 日本最速 レーサー と 言っても 過言ではない。

いくら お金を積んでも 買うことができない「 ゴールド タイトル 」なのだ。

超プレッシャーのかかる“痺れる”戦いを前に、「 初タイトル 獲得 」に 意欲を燃やす 弱冠 25歳の 海老原 祥吾 選手 に 話を聞いた。


現在のランキング1位・海老原 祥吾 選手 インタビュー

初のタイトル獲得に挑戦する海老原 祥吾 選手 。


今年のシーズン前から、海老原 選手 の 評価は非常に高かった

WJS 最終戦の直前で、心身ともに 大変なプレッシャーがかかっているのでは ないですか?

海老原 大丈夫です。こんなことで メンタルが ヤラれるようでは、レースでは 勝てないです。

WJS 海老原 選手 は、優しそうな外見とは 裏腹に、肝が 据わっている 選手だと 思っています。

今シーズンが 始まる前から、レース関係者の中でも 海老原 選手 の 評価が 非常に高かったです。

本誌も、話を 聞きに 利根大堰に お邪魔しています。


開幕戦の 約一カ月ほど前の3月2日。本誌は 利根大堰へ取材に出かけた。


海老原 選手の鉄壁サポート陣。海老原 選手 のお父様(写真奥)と、一味氏(手前)。彼らの応援が海老原選手の原動力という。


3月の段階では、まだ海老原 選手のマシンは真っ白のままだった。まだ ステッカーも 貼られていない。「 今年の 祥吾は 乗れている。必ず成績を残すよ!」と、利根大堰にいた 誰もが 口を揃える。


『 勝つ意欲は 重要ではない。重要なのは 勝つために準備する 意欲と行動だ 』。寒さを凌ぐためのトレーラーハウスの中に 掲げられたホワイトボード。


海老原 選手(写真左)と、エンジンを担当するメカニック・小西 洋一氏(右)。 
「 NEWマシンは乗りやすいので、自分でも自信があります。昨年、苦労したからこそ、“今年は飛躍することが出来ました!” と、胸を張って言えるシーズンにしたい 」と、海老原選手。



レースは 1人ではできない。ここでは、みんなが仲間であり、ライバルなのだ。
利根川は、関東ライダーにとっての「 虎の穴 」である。ここから 多くの チャンピオンが 輩出されている。「 努力は嘘 」を つかない。日々の鍛錬が、偉大な レーサーを 作るのだ。



マシンを乗り換えて、自信がついた

海老原 春先に 利根大堰に 来てくれましたよね。「 今シーズン、自信があります 」って、あのときも 言ったと思います。


WJS その通りに なりましたね。自信の「 源 」は どこに あったのですか?


海老原 マシンが 変わったことが、大きな 要因です。


WJS 一昨年は「 プロフォース 」で ランキング3位。タイトル争いにも 十分に絡める 位置にいました。

昨年は「ファースト・パワー・スポーツ F1(以下「F1」)」に 乗り換えましたが、苦戦していましたね。そして 今年は「 ハイペリオン 」です。


海老原 昨年の「 F1 」は、僕の 乗り方に 合わなくて、とても 苦労しました。


WJS 何が 一番 大変だったのですか?


海老原 自分の 乗り方で F1に乗ると、曲がれないんです。

シーズン中も ずっと マシンの改良を 続け、テストに 明け暮れていました。

納得して 曲がれるような マシンに仕上がったときには、もう シーズン終盤でした。


WJS 自分に 合った マシンに乗っていれば、もっと 成績が 良かったのですか?


海老原 「 1年間を 無駄にした 」って いうふうに 言われることも ありますが、僕は そうは 思いません。

今から思えば、苦しかったけど 大切な1年でした。

チームの仲間と一緒に、「 どうしたら F1を 乗りやすいマシンに 改良できるか?」という課題に、逃げずに 真剣に 取り組んだ 1年でした。


WJS その過程の中で、自分の ライデイングを 客観的に 確認することが 出来たのですね。

今年の春に 利根大堰で 海老原 選手 の 話を聞いたとき、精神的に 一回り 大きくなった 感じがしました


海老原 それも 全て、自分に合う「 ハイペリオン 」という マシンに 出合ったからです。


WJS どうして ハイペリオンに 決めたのですか? 昨年の シーズンオフに いろいろな マシンに乗ったのですか?


海老原 はい。メジャーな マシンは 全部 乗りました。

実を言うと、以前にも ハイペリオンには 乗ったことがあるんです。

そのときは、こんなに 好きでは ありませんでしたが、昨年の冬、服部 選手 から「 俺の ハイペリオンが完成した 」と 聞いたので、それに 試乗させてもらいました。

その瞬間「 あっ、これで 勝てる 」と 思いました。


WJS どの 瞬間に、そう 思ったのですか?


海老原 僕に 合っている と思いました。思い通りに 曲がってくれるし、自分の体の 一部のように 動いてくれる。

乗った その日に、「 買わせて ください 」って 服部さんに お願いして 帰りました。


「“服部”ハイペリオン」の製作者・服部 和生 選手(写真左)と、海老原選手(右)。


去年1年間、「 自分が 乗りやすい マシンって なんだろう 」と 考え続けた

WJS 試乗して 即決したのも、前年に 苦労しているから ですね?



海老原 はい。あの経験が あったから、「 自分の 欲しい マシン 」が 的確に 理解 出来たと 思っています。

あの1年間は  絶対に 無駄ではなく、「 自分が 成長するための 1年 」だったと 思っています。


WJS 2年前は 小原選手と 同じチームで、プロフォースに 乗っていました。

それが 今年は、小原選手とはライバル同士です。

今年の 開幕戦は、真っ向勝負で 小原選手に 勝ったのを 見て 驚きました。


海老原 それもすべて、ハイペリオンと 昨年の 経験の お陰だと 思っています。


WJS 失礼な言い方ですが、2年前のまま、プロフォースに 乗り続けていたとしても、小原選手に 勝てる日が来るとは 絶対に 思えませんでした。

それくらい、開幕戦で小原選手に勝ったのは衝撃的でした。


海老原 「 1年間 無駄にした 」とまで 言われるほど、去年、苦しんだ お陰です。

もう やりたくは ないですが、今は「 苦しみの中に 財産が ある 」 と 思えています。


 エンジンを担当するマリンメカニック埼玉の小西 洋一さん(写真左)。


ホールショットが獲れるほど速くなったマシンの理由

WJS 海老原選手のハイペリオンの エンジンは、マリンメカニック埼玉 の 小西 洋一 さんが作っているそうですが、マシンに対して どんな リクエストを しているのですか?

 

海老原 小西さんには、昨年の F1のときから エンジンを 見てもらっていますが、F1に 搭載していたエンジンを ハイペリオンに 積み替えました。

とにかく「 壊れないように してください 」と お願いしています。


WJS 今シーズンは とても マシンが“速い”ですが、エンジン以外で 何か しているのですか?


海老原 エンジンは 壊れない 仕様にしてもらい、足まわりの改良をしています。インペラと 足まわりは 金子 広雅さん が 仕上げてくれています。

小西さんと 金子さんの 2人で 相談しながら やってくれていて、エンジンと 足まわりの マッチングが 素晴らしいので、ホールショットが 獲れているんだと 思います。


第4戦・石川県 千里浜大会で 今シーズン2勝目を挙げる

レース後、 チームメンバーが祝福のために集まっている。


 海老原選手を支える 一味さん(写真右)も 嬉しそうだ。


応援してくれる仲間がいるから“強く”なれる

WJS 海老原 選手 の まわりには、熱心に 応援してくれる “大人”の 方が 多いですよね。

お父様を はじめ、利根大堰や レース会場では いつも“一味さん”が 応援しています。

海老原 選手 が 勝つと、本人より 喜んでいます。


海老原 ははは。僕に とって 一味さんは「 第2の お父さん 」の ような方です。

僕が 子供のころから 知っていて、可愛がって もらっています。

本当に 感謝しているので、応援してくれる 人たちのためにも、最終戦は 勝ちたいです。


WJS 海老原 選手 の 最終目標は、「 世界チャンピオン 」と 聞いています。最終戦は、世界を 獲るための 過程だと 考えていますか?


海老原 世界を“狙う”から こそ、国内では キチンと 結果を出して、一歩ずつ 階段を 昇って行かなければ いけないと 思っています。

最終戦では 頑張りますので、ぜひ 僕の“戦い“を 見てください。その中で、結果を 出したいです。


海老原 選手の最終戦が今から楽しみだ。


JJSA 全日本選手権大会  第3戦・新潟県 小針浜大会 & 第4戦・石川県 千里浜大会



すべての『 スキークラス 』のリザルトを掲載

2025年6月14日(木)~15日(日)、『 JJSA 第3戦・新潟県小針浜大会』が新潟県小針浜海水浴場で開催された。

また、7月12日(木)~13日(日)、『 JJSA 第4戦・石川県千里浜大会』が石川県 千里浜(宝達志水町千里浜なぎさドライブウェイ)で行われた。

ここでは、第3戦、第4戦の2戦分の「全てのスキークラスのリザルト」を掲載する。



第3戦・新潟県小針浜大会・ Pro Ski Grand Prixクラス



総合 1位 小原 聡将 選手

 小原 聡将 選手は「MOTO1・3位」、「MOTO2・1位」で、総合1位。


土曜日に行われた「MOTO1・3位」の水面は、翌日よりも穏やかだった。


日曜日の「MOTO2」は、荒れた水面での戦いとなった。最終コーナーで、“強引”に 突っ込んでいく小原選手。 この状態でも 転ばない超絶テクニック。まるで、超一流のサーカスの 曲芸を見ているようだ。
 

上写真の態勢から踏ん張り、普通の姿勢に戻る。鍛え上げられたライディングだ。


日曜日は、「インコースの方が“速い”」と いわれていた。ライバルの佐藤 颯志選手も 海老原 祥吾選手も、インコースを選んだのに、あえてスタートから アウトコースで勝負に出た小原選手。荒れた水面をもろともせず、合流でトップに躍り出て、そのままホール・トゥ・フィニッシュの完璧な勝利。


小原選手のマシンコンストラクターの藤江 功一氏(写真左)。佐藤 颯志選手のマシンも藤江氏が手掛けている。
「小原 聡将 選手のマシンと、佐藤 颯志 選手のマシンはどちらが“速い”のか?」と 聞いてみたところ 「 颯志 の GP1 のほうが 直線は速い」という 答えが 返ってきた。
小原選手の勝因を聞くと「荒れた水面にも関わらず、コース的に“不利”と言われていた アウトコースを、アクセル全開で 突っ込んで 行けたこと」と語る。



総合 2位 佐藤 颯志 選手

土曜日に行われた「MOTO1・1位」、日曜日の「MOTO2・3位」、総合 2位の佐藤 颯志 選手。


「MOTO2」で 2位以内なら、総合優勝だったのに、残念!


総合 3位 海老原 祥吾 選手

土曜日に行われた「MOTO1・2位」、日曜日の「MOTO2・2位」、総合 3位の 海老原 祥吾 選手。今年の 海老原 選手は 3位になっても、前を向いている。非常に良い感じで 戦えている。


レース直後、「 小原選手、佐藤選手に、最初から 最後まで 離されずに ついて行けた。 抜けなかったが 自分的には“良い走りが出来た」と 満足した表情で 語ってくれた。 


総合 4位 佐藤 舞旺 選手

総合4位の 佐藤 舞旺 選手。


第2戦のWGP#1 WORLD CHAMPIONSHIP 2025から、好調は続いている。


総合 5位 平阪 勇助 選手

総合 5位の平阪 勇助 選手。


平阪 選手は「自分より 格下」だと 思っている選手には、絶対に負けない。  昨年度のシリーズチャンピオンで、若手にとって「高い壁」となっている。
若手ライダーに話を聞くと、全員が 口を揃えて「 小原 選手に 勝ちたい 」と 言う。 しかし、その前に「 平阪 勇助 」に 勝たないと“明日はない”のだ。 彼に 認めさせて、彼を 超えるのは「 至難の業 」である。



今季から NEWマシンを投入した平阪 勇助 選手。 マシンの完成度は高まっているが、彼の 代名詞「 ホールショット 」を 獲れていないことが 気になる。


総合 6位 倉橋 秀幸 選手

総合 6位 倉橋 秀幸 選手。


本誌が 憧れるのは、マシンを “操れる”選手である。倉橋 選手は 本当に上手いレーサーだ。


水面が 荒れていた 「 MOTO2 」の 走り。 他の 選手に 比べて、明かに 脱力して 走っているのに 上位に 食い込む。


総合 7位 松浦 章人 選手

総合 7位の松浦 章人 選手。


ベテランの走りを見せてくれた。


総合 8位 山本 陽平 選手

総合 8位 の 山本 陽平 選手。


100% メイドイン ジャパンの“インターセプターJP1の 開発を行う「 クレージーハウス 」の 代表でもある。


自らがスキークラスの最高峰 GPクラスで戦うことで、マシンの完成度を 高めている。実際に 作って 走らせている「人」には 敵わない。


総合 9位 服部 和生 選手

総合 9位 の 服部 和生 選手。


ハイペリオン・ハルの開発ライダー。ウィメンクラスの“無敵ライダー”「 服部 恵 選手 」は、彼の奥様だ。 海老原 選手 の 大活躍も 服部 選手 の マシンが 影響している。
中部地区のリーダー的存在で実力者なので、ぜひとも来季は全日本タイトルを 狙ってほしい。欲を言えば、最終戦で 本気の走りを 見せて欲しい!


総合 10位 山崎 友裕 選手

総合 10位 の 山崎 友裕 選手。


総合 11位 日高 瑞夫 選手

総合 11位 の 日高 瑞夫 選手。


総合 12位 志水 秀行 選手

総合 12位 の 志水 秀行 選手。


今季は今一つ調子が出なかった志水 選手。


総合 13位 釘崎 勇真 選手

総合 13位 の 釘崎 勇真 選手。


総合 14位 前澤 貴仁 選手

総合 14位 の 前澤 貴仁 選手。


前澤 選手は「 インターセプターJP1 」で 参戦。 彼のマシンは、自分で  作り上げている。


総合 15位 齋藤 孝 選手

総合 15位 の 齋藤 孝 選手。


齋藤 選手のマシン「 インターセプターJP1 」は、青森県のオートプロ藤井の 藤井 亮平 氏 が 手掛けている。販売元の クレージーハウスとは 違う乗り味に仕上がっているという。


総合 16位 箭内 秀吉 選手

総合 16位 の 箭内 秀吉 選手。



PRO SKI GROUND PRIXクラス・リザルト

順位 ライダー名(チーム名)
1位 小原 聡将(SKU46H Racing)
2位 佐藤 颯志(PoundOne#1)
3位 海老原 祥吾(CLEVER WCR)
4位 佐藤 舞旺(TEAM TECHNO PRO)
5位 平阪 勇助(KILLER Racing)
6位 倉橋 秀幸
7位 松浦 章人(KHK Racing)
8位 山本 陽平(Team YRF)
9位 服部 和生(UNLIMITED)
10位 山崎 友裕(超Ponkan Racing)
11位 日高 瑞夫(FROLIC)
12位 志水 秀行(マリンメカニック)
13位 釘崎 勇真(Shindy Monster)
14位 前澤 貴仁(AUTO SWAP F.R.)
15位 齋藤 孝(TEAM EAST JAPAN)
16位 箭内 秀吉(AUTO SWAP F.R.)

第3戦・新潟県小針浜大会・ Pro Ski Grand Prixクラス TOPIX

この大会、1位~3位までの マシンは全て厳しい「インスペクション・ チェック」を 受けた。


「排気量をオーバーした エンジンが 搭載されているのではないか?」という疑惑

レース終了後、総合 1位~3位までの マシンが、「 インスペクション・ チェック 」で エンジン内部を 確認された。

確認理由は、「 排気量を オーバー しているのではないか?」という 疑いだ。

今大会、1位~3位までの 選手が “速すぎた” ということなのか、「既定の 排気量を オーバーした 1600CC エンジンで 走っていたのでは?」ということだった。


「 インスペクション・ チェック 」では、何をするの?

では、「 インスペクション・ チェック 」では “何を”するのか? といえば、排気量 オーバーの “疑い” なので、エンジンの ヘッドを開けて、ボアとストロークを計測する。

普通のレースでのインスペクション・チェックでは、ここまですることはない。



コンストラクターが「 “厳しい”インスペクション・ チェック 」を嫌がる理由

最大の理由は「 時間と 手間 」が かかることだ。

レースの直後だから、かなりエンジンが熱い。

熱いまま ヘッドを開けると、中が 歪んで 変形する場合が ある。

だから、十分に 冷やしてから 作業を行うのだが、このとき扇風機などで風を当てて冷やしていく。

自然の風を送るので、必然的に時間がかかる。

そして、インスペクション後は、バラバラにしたエンジンをそのままにしてはおけない。キチンと 組み立て直さなければいけないので、さらに時間が かかる。

今回は、プロのコンストラクター が エンジンをバラしたので そこまで時間はかからなかったが、これがレーサー自身でやるとなったら、もっと時間が かかる。

だから、エンジンをバラバラにするほどのインスペクションを みんな嫌がるが、規定である以上、仕方がない。
繰り返すが、普通のレースでのインスペクション・チェックでは、ここまですることはない。



佐藤 颯志 選手 の マシンを挟んで、左がコンストラクター 藤江功一氏、右がマシンオーナー で チーム監督 の 秋本氏。


写真左から、佐藤 選手、藤江 氏、小原選手、稲坂氏、小原選手の父・毅博氏。インスペクション・チェックでは、藤江 氏と稲坂氏でエンジンのヘッドを開ける作業を行った。

コンストラクター も、インスペクターも 大変である。海老原 選手 の マシンコンストラクター 小西 洋一さん(写真左)と、マシン インスペクター の タイゾウさん(右)。


「 違反は絶対にしていません。時間が かかるので、簡素な チェックにしませんか? 」 と 小西さん。 「 絶対 ダメです! 」と、インスペクター・タイゾウさん。


「 一人でも やるしかない……」と小西氏。 当然ながら、総合 1位~3位までの マシンに 違反は なかった。


第4戦・石川県 千里浜大会・ Pro Ski Grand Prixクラス



今季最悪の海上コンディション。大荒れの“ 水面”が 「 最強クラス の レーサーたち 」を 苦しめる!

水面が荒れれば荒れるほど、ライダーの“技量”が試される。


トップを走る 海老原選手の船体が、見えなくなるほどだった。


前が 見えない?!  過酷な スタート

スタートした瞬間から、波に突き刺さる!


トップが服部 和生 選手、2位 佐藤 颯志 選手、海老原 祥吾 選手の順で、波から飛び出してきた。


海老原選手が飛び上がる!


飛んだり、波に刺さったら、その隙をついて、あっという間に順位が入れ替わる。


監視タワーのスタッフも、目を凝らして見ている。


第4戦・石川県千里浜大会・ Pro Ski Grand Prixクラス・ラフウォーターの熱戦

総合 1位 海老原 祥吾 選手

総合 1位の 海老原 祥吾 選手。 MOTO2ではホールショットを獲得。


海老原 選手のすぐ真後ろから、同じ ハイペリオンに乗る服部 選手が迫る。


MOTO2では、荒れる水面を 恐れずに攻め続け、途中まで1位をキープ。終盤で 平阪 勇助 選手に抜かれて2位でゴールしたが、MOTO 1との総合ポイントで優勝。


心配そうに見守る一味 氏(写真右)。


笑顔がステキな海老原 選手。


総合 2位 佐藤 颯志 選手

総合 2位の佐藤 颯志 選手。


総合 2位の佐藤 颯志 選手。


総合 3位 佐藤 舞旺 選手

総合 3位の 佐藤 舞旺 選手。


荒れる水面を走るには、高いライディングスキルが必要だ。


佐藤 選手は、「カワサキのハイペリオン」で参戦中。


総合 4位 平阪 勇助 選手

総合4位の 平阪 勇助 選手。大荒れの「 MOTO 2 」でトップフィニッシュ。


船体が見えないほど うねる水面でも、見事なライディングを披露。これがベテランの実力。


「ホールショット・キング」 と 呼ばれている彼が、後方から追い上げてトップを狙うレース展開となった。


レース終盤、海老原選手の真後ろに迫り、“仕掛ける”チャンスを伺う。


見事に海老原選手を抜いて、トップフィニッシュ。


平阪選手は、やすやすと勝たせてくれるほど甘い選手ではない。“若手の厚い壁”として立ちはだかる。


総合 5位 山本 陽平 選手

総合 5位の山本 陽平 選手。


レースのたびに、「マシンの完成度」が上がっていく。これが“レーサー 兼 開発者”の強みだ。


ゴーグルがズレるほど、荒れた水面。


いかにこの水面でも速くマシンを走らせられるか。これがライダーのスキルの見せ所だ。


山本 選手のお父様・勝己氏(写真左)と、山本選手(右)


総合 6位 増子 隆二 選手

総合 6位 増子 隆二 選手。


これからの活躍が期待できる若手選手だ。


総合 7位 松浦 章人 選手

総合 7位の松浦 章人 選手。


荒れた海でも、ベテランらしい安定した走りを見せてくれる。


笑顔がステキな松浦 選手。


松浦 選手と、彼を支えてくれるチーム員の皆さん。


総合 8位 服部 和生 選手

総合 8位の服部 和生 選手。


痛恨! MOTO 2では2位を走っていたのに、波に刺さり失速。


中部地区のリーダー・服部 選手。


総合 9位 山崎 友裕 選手

総合 9位の 山崎 友裕 選手。


波で、ほとんど船体が見えない。


山崎 選手とお子さんとのツーショット。


総合 10位 倉橋 秀幸 選手

総合 10位 の 倉橋 秀幸 選手。


「波が出たらヒデ」と言われるほど、荒れた水面には強い。


納得のいかない、悔しそうな表情の倉橋選手。


New Helmet Introduced・倉橋選手の新作ヘルメット

倉橋選手の新しいヘルメットは「Nagai Designs」の新作。


ヘルメットペインターの長井 崇氏は、現在、難病を患い闘病中である。
それでも、サポートする選手のために真心を込めて塗っている。


誇らしげな表情で、新しいヘルメットを見せてくれた。


総合 11位 竹田 憲二 選手

総合 11位 の 竹田 憲二 選手。


総合 12位 箭内 秀吉 選手

総合 12位 の 箭内 秀吉 選手。


波に刺さりながらも善戦。


ベテランの箭内 選手。


総合 13位 前澤 貴仁 選手

総合 13位 の 前澤 貴仁 選手。


笑顔の前澤 選手(写真左)。


総合 14位 日高 瑞夫 選手

総合 14位 の 日高 瑞夫 選手。



いつ会ってもナイスガイな日高 選手。


New Helmet Introduced・日高選手の新作ヘルメット

日高選手のヘルメットも、倉橋選手同様、「Nagai Designs」の長井氏が手掛けている。

長井氏が良く用いる「トライバル」様の柄が、全周に描かれていてステキだ。

この格好いいヘルメットで、ぜひとも表彰台の一番高いところに立ってください!


総合 15位 斉藤 貴彦 選手

総合 15位 の 斉藤 貴彦 選手。


これほど荒れた水面だと、ブイも見えにくい。


斉藤 選手は、この千里浜大会が今シーズン初参戦となる。


総合 16位 増子 隆吉 選手

16位 の 増子 隆吉 選手。


最終ブイの直前、すごい勢いで 波に刺さった。


完璧なサブマリン。



増子 隆吉 選手は、今大会6位の増子 隆二選手のお兄さん。


PRO SKI GROUND PRIXクラス・リザルト

順位 ライダー名(チーム名)
1位 海老原 祥吾(CLEVER WCR)
2位 佐藤 颯志(PoundOne#1)
3位 佐藤 舞旺(TEAM TECHNO PRO)
4位 平阪 勇助(KILLER Racing)
5位 山本 陽平(Team YRF)
6位 増子 隆二(UNLIMITED)
7位 松浦 章人(KHK Racing)
8位 服部 和生(UNLIMITED)
9位 山崎 友裕(超Ponkan Racing)
10位 倉橋 秀幸
11位 竹田 憲二
12位 箭内 秀吉(AUTO SWAP F.R.)
13位 前澤 貴仁(AUTO SWAP F.R.)
14位 日高 瑞夫(FROLIC)
15位 斉藤 貴彦(UNLIMITED)
16位 増子 隆吉(UNLIMITED)

大会の冠スポンサー「 モンスタークラフト 」の 徳久 裕美 氏(写真左)と、Pro-Ama Runabouto 1100 Stock クラスに参戦している 井上 雅也 選手(右)。


【RACE】【 3rd & 4th STAGE 】JJSA 第3戦・新潟県・小針浜大会 & 第4戦・石川県・千里浜大会『 ランナバウトクラス レース・リザルト 』&2025 シリーズ・チャンプ決定!?

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