東京の川をジェットスキーで走るときに気を付けること　「東京都水上安全条例」とは　ジェットスキー（水上バイク）

警視庁が取り締まり、違反すると「実刑もしくは罰金」が科せられます

「東京都水上安全条例」とは

毎年、夏が来るたびに「ジェットスキーユーザー」というだけで、肩身の狭い思いをすることもあるでしょう。朝のワイドショーや、夕方のニュースで”重宝“されている「悪質・暴走水上バイク」が報道される季節だからです。つい先日も、夕方のニュース番組でジェットスキーの迷惑走行が放映されたことは、記憶にある人も多いでしょう。

2018年7月から、東京の河川を航行する際の条例が施行されています。ここで改めて、この条例について説明します。
近年、都内の運河や河川において、一部の水上オートバイ等利用者による危険・迷惑な航行が問題となり、水上の安全確保が求められていました。
警視庁では、これらの危険・迷惑な航行に対応するため、『これまでの「東京都水上取締条例」を全部改正し、水上における船舶交通に関する秩序を確立するとともに、船舶の航行に起因する障害及び危険を防止することにより、安全かつ快適な水上及び水辺の環境を実現することを目的とした「東京都水上安全条例」が、平成30年第一回東京都議会定例会において可決され、平成30年3月30日に公布されました。（略）（｢東京都水上安全条例｣の制定より抜粋）』

東京都によると、条例で小型船舶の酒気帯び操縦まで対象となるのは全国初だといいます。知らないと、最悪の場合、実刑もしくは罰金刑となります。
ちなみに、昨年（2019年）6月には、お酒を飲んでプレジャーボートを操縦した男性が書類送検されています。起訴された場合、通常であればその後の刑事裁判で刑事罰が決定します。略式罰金の場合は、略式起訴という手続きによって刑事裁判は行われず、指定された罰金を納付すれば全ての刑事手続きが終了します。しかし、略式罰金も「前科」となりますので気を付けてください。