カテゴリ
タグ
  1. TOP
  2. TUNE
  3. 初めての船体修理 2 「エンジンルームの塗装」 ジェットスキー(水上バイク)

初めての船体修理 2 「エンジンルームの塗装」 ジェットスキー(水上バイク)

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

エンジンルーム内の塗装

どうせ完璧に修復してもらうなら、エンジンルーム内がドンガラな今、内側の塗装もしてもらうことになった。塗装されたエンジンルームは、美しいだけでなく、視認性が上がり、オイル漏れなどのトラブルも発見しやすくなるという。
というわけで、この日からエンジンルーム内の塗装が始まった。

7月30日 ドンガラになったSX-R船体の内部の塗装を開始

全てのパーツを取り外したSX-Rを、ヒロキックスデザインに渡した。ここから、私にはオーバースペックと思えるぐらい、丁寧な修復作業の始まりである。
「ヒロキックスデザインの仕事は、10年後に違いが分かる」と佐々木宏樹氏は胸を張る。逆にいえば、10年間は分からないわけだ……。

船体補修に関するマニュアルは、世の中に存在しない。依頼を受けたショップやペイントショップが「正しい」と考える方法が、ある意味正解なのだ。
佐々木氏の言う「10年後に違いが分かる」も、あくまでもヒロキックスデザインの考え方であり、全ての塗装関係者がそう考えているとは到底思えない。

作業を担当してくれたヒロキックスデザイン・スタッフの江川湧樹氏。

余計な部分に塗料が付かないように、マスキングしていく。

船内を徹底的に掃除する。ゴミは塗装の大敵だ。

塗料が付いてはいけない部分を、キチンと養生(マスキング)する。これが雑だと仕上がりにも影響する。

こんな感じで養生していく。浮力体にも塗料が付いてほしくないから養生を忘れずに。

ネジ穴の中に塗料が付くと本来の機能が発揮できない。ネジ穴も忘れずに全部マスキングする。

プライマー(下塗り用塗料)塗装を行う。これは、船体と上塗り用塗料の密着性を高める接着剤としての役割を担っている。

これがプライマー。

エンジンルームの塗装。1回、10分くらいかけて塗り、10分ほど乾かすという工程を3回繰り返す。

プロが使う道具は、置いてあるだけでも雰囲気がある。

真夏でも真冬でも、作業場では冷暖房を使えない。風圧で塵や埃が舞うからだ。小さなゴミは塗装の大敵である。
7月の作業で一番大変なのは、汗だくになっても、1滴たりともエンジンルーム内に汗を垂らせないこと。もし汗が落ちれば、そこから塗料が剥離しやすくなる。過酷な作業である。

美しく塗られたエンジンルーム。この日の作業はこれで終了。

次へ 初めての船体修理 3 「成形・FRPによる補修」

前へ 初めての船体修理 1 「故障原因、症状」

関連記事
オイル、どこまで抜けるかやってみた
エンジンの降ろし方
3,000円でできる船体リペア
ジェットの最高速を、タダでUPする方法

ジェットスキー中古艇情報

月間アクセスランキング