カテゴリ
タグ
  1. TOP
  2. TUNE
  3. 初めての船体修理 3 「成形・FRPによる補修」ジェットスキー(水上バイク)

初めての船体修理 3 「成形・FRPによる補修」ジェットスキー(水上バイク)

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ペイントの仕上がりを決めるのは「下処理」である

ヒロキックスデザインの信念

ヒロキックスデザインの本業はペイントである。なのに今回は、船体を削ったり、FRP樹脂を塗布しているだけだ。
これは、「下処理の良し悪しで、ペイントの良し悪し」が決まるという、代表の佐々木氏の考え方によるものだ。

仕事のやり方は、「経験からの逆算で決める」という佐々木氏。いくらキレイに仕上げても、1年後にダメになるペイントも多い。「10年経っても色褪せないペイント」を考えていたら、この方法になったという。

11月11日 今日は船底の成形とFRPによる補修の日

今回は、修繕すべき場所を研磨し、FRP樹脂を盛って成形する。文字通り「船体補修」だ。

毛布で保護したランチャーの上に、ハルの後部を置く。フロント部分は天井から吊り下げられたベルトに繋いで、作業を行いやすくする。

破損状況を確認する。改めて見ると痛々しい……。

補修箇所をサンダーで削っていく。削る深さは、クラック(ひび割れ)がなくなるまで。クラックが残ったままだと、そこからまた割れる。

落として傷つけたフロント部分を、サンダーで削ったところ。

よく見ると、かなりクラックは深くまで入っていた。奥まで削る必要がありそうだ。

ここまで削り取る必要があった。

剥き出しになったFRP樹脂。

FRP樹脂がむき出しになったまま乗り続けると、水が染み込んできてふやけてしまい、最後には水が船内に浸入する。

エンジンの真下にあたる、船底のこの部分にクラックが入るケースが非常に多いという。「エンジンが当たる」というのが理由らしい。

新艇のころは問題なくても、使い続けて、ハルが変形してくるとヒビが入りやすくなる。だから気にしていた方が良い。

FRP樹脂による成形

余計な部分にFRP樹脂が付くのは嫌なので、丁寧にマスキングする。

補修する場所にガラス繊維を乗せる。

ガラス繊維を乗せた部分に、ボンドを厚めに塗布する。

フロント部分も同じようにガラス繊維で補修していく。

硬化するまで待つ。

船底のチャインのように尖っている部分は、特に厚く盛っておく。乾いてから削って形成していくので多めでも大丈夫。

次へ 初めての船体修理 4 「パテ研磨」

前へ 初めての船体修理 2 「エンジンルームの塗装」

関連記事
オイル、どこまで抜けるかやってみた
エンジンの降ろし方
3,000円でできる船体リペア
ジェットの最高速を、タダでUPする方法

ジェットスキー中古艇情報

月間アクセスランキング