トレーラーメンテナンス ハブのグリス交換方法 ジェットスキー(水上バイク)
超重要! トレーラーの「グリス交換」
グリスは潤滑剤の一種で、油よりも粘度が高く流動性が低いため、常温では半固体または半流動体の状態にあります。エンジン内部におけるオイル同様、経年劣化します。また、使用中に異物が混入したり、激しい温度変化による劣化があるため、定期的な交換が必要となります。グリスの交換サイクルは、使用頻度や環境によって違いますが、最低、年に1度は行いたいものです。今回は、グリスの交換手順を説明します。
よく分かる「グリスの交換」手順
1 車軸の下にジャッキをあて、タイヤを持ち上げる。
2 ハブまわりのボルトを外す。
3 タイヤを外す。
4 マイナスドライバーを差し込んでハブキャップを外す。
5 キャップを外した状態。
6 ハブの裏側を確認。オイルシール(回転軸における潤滑剤の漏れや、異物の混入を防ぐ密封装置の一種)の消耗具合や、グリスの漏れを見る。
7 せっかくなので、新品のオイルシールと交換するほうが安全だ。
8 グリスの注入孔。
9 注入孔にグリスガンのノズルを装着する。
10 グリスガンを差し込んだところ。
11 今回使用したグリス。WAKO製ブーム グリス U。
12 グリスガンの取っ手を握ってグリスを注入する。
13 古いグリス(黒色部分)が押し出されてくる。古いグリスは少し固まっていた。新品のグリスはキレイな緑色で柔らかい。
14 出てきた古いグリスをウエスで受け止める。
15 古いグリスが出つくし、キレイなグリスになったら拭き取る。
16 全て新しいグリスに入れ替わった。
17 写真左:交換前のグリス。右:交換後のグリス。色も粘度も違うのがひと目で分かる
18 ハブキャップを装着。 交換するキャップは新品を使う。
19 キャップを嵌める。
20 はみ出したグリスを拭き取る。
21 これでグリスアップが終了。
22 外したタイヤを装着。