後方に見える、防波堤の”向こう側”がJR須磨駅。１番上の写真のように、冬の時期は、駅の近くまで行ける。今年11月、神戸市は「須磨海岸（須磨区）と兵庫運河（兵庫区）で水上バイクの航行”禁止”区域を設ける方針」を固めた。理由は、水上バイクの危険運転が相次いでいるためだ。条例を改正し、来年（2022年）5月の適用を目指している。
県の水難事故防止条例では、海水浴場の遊泳区域への「水上バイク」乗り入れを禁じている。しかし、シーズン以外の規制はない。須磨海岸や兵庫運河では、季節を問わず利用者がいることから、一年中、“規制する必要がある”と判断したという。
新たに設定する航行禁止区域は、「須磨海岸の海域（幅約1.8km）」および、「JR和田岬線の旋回橋と材木橋の間の兵庫運河の2カ所」。兵庫運河は、環境学習を行っている小学生もいるので安全対策の必要性が指摘されていた。
本条例では、「水上バイクやプレジャーボート」などの航行を禁止し、違反行為に対しては、5万円以下の「行政罰（過料）」を設定する予定としている。
防波堤の内側、駅の前のビーチ。ここにアンカリングで停めて、須磨駅前の商店街で食事をする。現在「悪質水上バイク問題」に対して、兵庫県神戸市が新たなルール作りに取り組んでいる。市港湾局は来年２月の市議会に関連条例の改正案提出を目指しており、それに先立って、今年12月2日～2022年1月4日まで「パブリックコメント（意見公募）」を募集している。
先述のように航行禁止区域に指定されるのは、須磨海岸の海域（幅約1.8km）および、JR和田岬線の旋回橋と材木橋の間の兵庫運河の2カ所である。その条例案を確認した優良水上バイクユーザーであるTさんが、「水上バイク乗り」立場から、パブリックコメントを送ったそうだ。
Tさんは「悪質ユーザーなんて、この時期に一人もいない。冬場に進入禁止にして、一体、何がしたいねん？ 何から、誰を守りたいねん!!」という、心の叫びを「神戸市」に書いて送ったのだ。
神戸市の隣は明石市だ。今夏、いち早く「悪質水上バイク問題」に取り組んでいる明石市と連携せず、的外れな「航行禁止区域」を策定しようとしているように感じられてならない。
夏場の海水浴場が「水上バイク立ち入り禁止」なら理解できるし、すでに条例で定められている。
しかし、冬場も「立ち入り禁止」と定める理由が理解に苦しむ。それなら、夏場の条例違反をもっと厳しく取り締まるべきだし、罰則の強化をしていったほうがいい。
ビキニの女性がいない真冬に、わざわざ「水上バイク立ち入り禁止」と定めなくても、悪質な水上バイクはやって来ない。
Tさんも、明石市のように「良識ある対策」を講じて欲しいと、切に願っているそうだ。
アスファルト舗装の道路、向こう側にビーチ、内海、防波堤、外海が見える。須磨海岸内全域において、海水浴場開設期間以外の「乗入継続」を望みます。
須磨駅前から旧須磨水族館前の砂浜への乗入可能地区を定めて欲しい。この海域において、水上バイクで人命救助をした場合、この砂浜に乗入れ、救急車に乗せる方法がベストです。
1. 須磨駅前から旧須磨水族館前のビーチは、沖合に防波堤が設置されており、急に海が荒れた場合、転覆や事故を避けるために避難しています。ここを封鎖されると、人命に関わることにもなりかねません。
2. これは、健全なユーザーを排除することになる条例案だと思います。
健全な水上バイク、プレジャーボートユーザーは、悪質なユーザーの排除に協力しています。悪質で安全意識の低いユーザーには注意をしたり、それでも聞き入れられない場合は通報をして安全が守られるような活動を行っています。
3. 水上バイクは機動力に優れているので、浅瀬で溺れている人がいたら、すぐにそこに駆け寄ることができます。航行禁止にしてしまうと、近くに救助してくれる人がいなかったら、助かる命が失われる可能性もあります。
6. 須磨海岸は水面からのアクセスが良く、近くには舗装道路や駐車場があります。救急車を停車させる場所もあるので、溺水者などを助けたときに須磨海岸は必要な場所なのです。
冬場に、水上バイクなどを排除することは、救助可能者を排除することにもなります。
須磨海岸の健全化を図るには、“排除”ではなく“共助”。迷惑行為や他人を傷つける行為を強く罰する条例制定にしてください。
7. 「迷惑・爆音水上バイク」は、100台中1台いるかいないかで、夏の人出の多い期間にしか出現しません。それ以外の期間で須磨海岸を利用している水上バイクユーザーは健全なユーザーであり、須磨海岸の安全を担っていると思われます。また健全な水上バイクユーザーは、海水浴場開設期間以外の閑散期にも、須磨駅の周辺レストランや商店を利用し、地域経済に貢献しています。
8. 毎年11月から7月までは、水温22度を下回ります。海水浴場開催期間以外に遊泳している人はほとんどいません。
海水浴シーズン以外に立ち入り禁止にする意味が全くありません。
悪質な行為や、事故につながる行為をやめさせ、迷惑行為や事故防止につながる条例制定をお願いします。
冬場に海岸沿いを航行禁止にする意味など全くない！Tさんによると、神戸市から示された案は「通行禁止・侵入禁止」のオンパレードだという。しかし、冬場に須磨海水浴場に行く水上バイクユーザーのほとんどが、駅近くのレストランなどに行くために上陸するだけで、悪質なユーザーではない。そもそも、夏以外の時期に悪質な走りをしたり、ナンパをする人や、オラオラユーザーはいないのだ。
なんでもかんでも「中止・禁止」というのは、間尺に合わない話である。
これは、水上バイクの現状を「何も知らない人」が、「何も知らない世間の人々」に対し、「悪質水上バイク問題」を解決するため、「通行禁止・侵入禁止にしました」と言いたいのであろうが、これでは何の解決にもならない。明石市長のように“人知れず水上バイクの免許を取得”して、“実情を把握する努力”を積み重ねてから、問題解決に取り組んで欲しいものである。
兵庫県の海はマリンレジャーに最高の海岸。闇雲に禁止のオンパレードなど、絶対に良くない。Tさんはジェットに乗ると常に人命救助を心がけている。そんなユーザーは多いのだ！ 【関連記事】
・2022年 BRP SEA-DOO（シードゥ）ニューモデル国内全モデルラインナップ
・2021年 ヤマハ マリンジェット ニューモデル
・2022年 カワサキ ジェットスキー ニューモデル国内全モデルラインナップ
