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例えるなら「静かなるライオン」

日本が誇るプレミアムブランド レクサス「LX570」で、ジェットレーシング界のメイドインジャパン、マリンメカニック製RXP-Xを牽いてゲレンデに行く。マシンは、サクセス スピード&グラフィックス製のグラフィックデカールでカラーリングされている。ホンモノ感が漂うエレガントな組み合わせだ。

レクサス「LX」を何かに例えるなら、崖の上から遠くを見つめる「静かなるライオン」だ。上品な外観とは裏腹に、強烈なパワーを秘めている。そういう意味では、マリンメカニック製RXP-Xも同じである。これは、最強の組み合わせといえよう。

「スピンドルグリル」のフロントマスクは、フラッグシップのオーラを放つ。

レクサスSUVの頂点に立つLX570。プレミアムブランドならではの装備と品質

トヨタ・ランドクルーザーの「レクサス版」として1996年に登場。この「LX570」は3代目にあたる

レクサス「LX」は、「ランドクルーザー」の姉妹車にあたり、初代から3代目の途中まで北米を中心に販売されていた。初代の「LX」の登場は1996年。トヨタ「ランドクルーザー(80系)」をベースに、LX専用のフロントグリル、ヘッドライト、フロントバンパー、アロイホイールを採用、本革シートや木目パネルなどを装備し、よりラグジュアリーなモデルとした。

この「LX570」は3代目。「ランドクルーザー 200系(以下、ランクル200)」がベースとなっている。2007年にアメリカでデビューし、日本仕様となったのは2015年からである。全長はランクルより長いが、それはオーバーハングの造形によるもので、ホイールベースやキャビン形状などクルマの根幹部分は両車共通である。
車高調整サスペンションやリアルタイム可変ダンパー、予防安全パッケージ「Lexus Safety System+(フルスペックの事前察知安全装備)」といった装備内容を見ると、ランクル200のなかでも最上級の「ZX」と考えればいいだろう。

ランクル200との大きな違いは、エンジンと変速機。4.6リッターV8+6ATのランクル200に対して、LXのエンジンは「5.7リッター+8AT」。各部を走行状況に応じて統合切り替えできる「マルチテレインセレクト」もランクル200と同じものだが、各設定を任意に組み合わせられるカスタマイズモードが用意されている。

日本での販売価格は1,100万円。シボ部分の大半は本物のレザー張りで、レザー以外の部分も分厚くて柔らかいソフトパッドに覆われている。セミアニリン本革のシート表皮、セカンドシートの電動スライド、サードシートの電動格納もすべて標準装備だ。

ダッシュボードもすべて専用デザインとなっている。エアコンの吹き出し口やスイッチ類のレイアウトなど、ランクルとはあきらかな差別化が図られている。内外装の質感は、世界の名だたるSUVと同等かそれ以上の出来栄えといえよう。柔らかな造形と精密でインテリジェンスな空間は、良い意味で不思議と「和のテイスト」を感じるのだ。

高い運転席からまわりを見下ろすと、普段の5倍ほど偉くなった気がする

車両重量は2,730kgだが、5.7リッターの大排気量V8エンジンと、8段ATのパワートレインV8エンジンのお陰で全く重さは感じない。LX570の乗り心地や操縦性は、「ラグジュアリー サルーンカー」としてのレクサスそのものである。時速100kmで高速道路を走行しても、他の車の50~60km/hのような静寂性と安定性を感じる。これは、エンジントルクに余裕があるからこそだ。

LX570は上品なだけの車ではない。量産国産車史上最大級の排気量だけに、アクセルを踏むとクルマ全体が身震いするほどの迫力がある。優雅でエレガントな内装に包まれ、高い運転席からまわりを見下ろすと普段の5倍ほど自分が偉くなった気にさせてくれる。スーパーカーやトラック、バス……。どんなクルマが来ても、精神的に負ける気がしない。

このモデルのすごさは、SUVでありながら狭い路地でも苦にならないこと。統合制御を「スポーツS」か「スポーツS+」モードにすると、ピタッと引き締まる電子制御サスペンションの成果なのだろう。見た目から想像するより重心が低い。絶対的な重さから走行姿勢が崩れる前にタイヤが音を上げる。しかし、不安を感じるような挙動はない。フロントに独立サスペンションを持つLX570の、走り味や乗り心地はモダンで快適だ。

「レクサスLX570」Specification

ボディサイズ:全長 5,065mm × 全幅 1,980mm × 全高 1,910mm

ホイールベース:2,850mm

車重:2,720kg

駆動方式:4WD

エンジン:5.7リッターV8 DOHC 32バルブ

トランスミッション:8AT

最高出力:377ps(277kW)/5,600rpm

最大トルク:54.5kgm(534Nm)/3,200rpm

タイヤ:(前)275/50R21 110H/275/50R21 110H(ダンロップ・グラントレックPT3A)

燃費:6.5km/リッター(JC08モード)

マシンは、ジェットレーシング界のメイドインジャパン「マリンメカニック」製RXP-X。デカールは「サクセス スピード&グラフィックス」のグラフィックデカールを使用。

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