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タネも仕掛けもチョットあるよ メルセデス ベンツ「スプリンター」カスタム(水上バイク)

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メルセデス・ベンツ「スプリンター」という車を知っていますか? でもこのクルマ、実はカスタムされた超有名カーショップのデモカーです

アメリカで人気を誇るMercedes-Benz Sprinter

メルセデス・ベンツ「スプリンター」は、ドイツのダイムラー社が製造・販売するライトバン(デリバリーバン)である。主に貨物車や宅配・訪問サービス用の車両として用いられているが、マイクロバスやトラック、救急車、キャンピングカーや各種特殊用途車両などのベースカーにも適している。

運転しやすく、移動が普通自動車のように楽で、モータースポーツの足としても良く使われている。室内が広く快適に長時間過ごせること、天井が高いことから、モトクロスのライダーが、車内でマシンを整備するのに使ったりしているそうだ。

アメリカでは、ファミリーでレジャー用として使用されることが多いという。排気量は2,150ccのディーゼルターボエンジンで、燃費が良くパワーがあり、長時間走っても疲れが少ないと言われている。

上品な顔の車。運転席が高いので、乗りやすい。

このクルマ、なんか好き! カッコイイ! 実はこれ、カスタムカーです

東京オートサロン2020で注目されていたデモカーが湘南に降臨

このカスタムされたスプリンターは、ポルシェのチューニングや整備で有名な横浜のカーショップ「チェックショップ」が手掛けたもの。今年1月に行われたチューニングカーの祭典、東京オートサロンにもデモカーとして展示されていた。
社長の大塚直彦氏は、30年ほど前、国内フリーライドの第一人者・村尾“DEVIL”高明氏とともに、JS440でレースに出ていたという生粋のジェット乗り。今日は、30年ぶりにJS550に乗りに来たという。

以前から、村尾氏のクルマのカスタムを手掛けている「オオツカさん」という名前は聞いており、非常に興味があった。村尾氏曰く「大塚さんの作ったクルマが格好いいわけではなく、『オオツカの作るクルマがカッコいい』んです」と言う。大塚氏が改造するクルマはすべて格好良くなると言っているのだ。

カスタムに確固たる理論と信念があるから、「格好良さ」がブレない

この日、大塚氏の話を聞いて感じたことは、「カッコいい」の定義が確立されているということだ。
村尾氏の作るカスタムJS550に通じるものがある。村尾氏の手掛けるJS550は、純正よりもカッコ良くて速い。しかも乗りやすい。最新のアフターメーカーパーツを使って組み上げられているので、過去と現在が絶妙に融合しているのだ。

分かりやすい例が、船体から左右に大きく張り出したリアスポンソンだ。こんなに大きなスポンソンは、昔はなかった。このスポンソンを装着すると、まるでJS 800SX-Rのような安定感を得られる。
このスポンソンを使ったことがない人には、生涯、現代のJS550のすごさは分からない。このパーツを装着して得られるメリットがあれば、当然、デメリットもある。村尾氏の場合、そのデメリットをどう消していくかではなく、大きなスポンソンを装着したことで得られる安定性を生かしながら、同時にコーナリング性能やトータルの乗りやすさを追求している。だから、純正のJS550とは全く違う、速くて乗りやすいマシンに生まれ変わっているのだ。

大塚氏のカスタムカーも同じように、まだ我々の知らない最新の優良パーツを、いち早く知り抜いて、クルマに採用しているのだと思う。現代の優れたチューナーは、そういったアンテナを常に張り巡らせ、自分の作品の反映させているのだろう。

大塚直彦氏のカスタムカーに対する考え方

大塚氏の作りたい車。それは、「格好よくて、速くて、乗り心地のいい車」という。
格好いいだけではダメ、速いだけでもダメ。もちろん、乗り心地が悪くてもダメ。
理想は、普通の奥さんが買い物に行けて、FSW(富士スピードウェイ)で50秒切れるクルマ。当然、羽根なんかなしでね(笑)。
それを実現するために、ずっとテストしています。 全てのクルマで、それを目標に毎日トライ&エラーの繰り返しです。

市販されているものが完璧なんて、全然思えない。だから、すべての物の中身から、用途から理解して、改造するのがチェックショップの仕事。
ショックも、ホイールも、ブレーキも、すべてクルマの足回りにこだわっています。結果が出るまでずっと、しつこいほどやっています。
そうでなければ、いいものはできません。クルマに対してはマジメです。

このメルセデス・ベンツ「スプリンター」を見て感じたこと

今回、大塚氏が手掛けた「メルセデス・ベンツ・スプリンター」を取材し、クルマに対する考え方を聞いて納得した。
私が「カッコいい」と思った理由は、2インチリフトアップし、17インチの“METHOD”ホイール&265/70のオープンカントリーを履いたタイヤ。そして、ルーフキャリアが装着されているせいだ。このあたりの選択が、大塚氏のセンスの良さなのだと思う。

今、この「スプリンター」という車種は、アメリカで人気が高い。「アフターパーツの種類がものすごく豊富で、日本のハイエース以上にパーツがある」といい、自分の好きなように内装をカスタムして楽しんでいる人が多いという。
気になるボディサイズは「一番大きいハイエースより、ちょっとだけ大きい」そうだ。日本でも、なんとか扱えるサイズである。さらに、「ディーゼルターボなので、燃費も良く、リッター8kmぐらい走りますよ」という。
新車での価格は、V6、2987cc CDIディーゼルターボ(190ps)、AT、4WDの1ナンバーで898万円〜、直4、2143cc CDIディーゼルターボ(163ps)、AT、2WDで698万円〜という。あながち、手の届かない金額ではない。

2インチリフトアップでタイヤ&ホイールを変更。ルーフキャリアを装着しているので、サイド部にハシゴを設置している。

圧倒的に広い荷室スペースは、身長190cmの人でも屈まずに立てるほど背が高い。

現在、まだカスタムの途中というのを、無理を言って中を見せてもらった。中央には取り外し可能なテーブル。上には2段ベッドも取り付けている。

テーブルを外してソファーの背もたれを間に挟めば、フラットな広いベッドが出現する。成人男性2人が余裕で横になれるほどのスペースがある。

「キッチン、シャワー、ベッド、収納など自分好みの内装のキャンピングカーに仕上げて、スプリンターライフを楽しんでください!」と大塚氏。

30年ぶりにJS550に乗ったという大塚氏。若いころ、体にしみ込ませた乗り方は、何年経ってもすぐに思い出す。

大塚氏曰く「クルマというのは、多少、見栄も張りたいものです」。

クルマは見栄も大事! タネも仕掛けもチョットあるよ

大塚氏は、ポルシェのレースをしている関係で、トレーラーに積んだレーシングカーを、このスプリンターで引っ張って街中を走ることが多いという。この日も、信号待ちをしていると、隣に止まっていたピカピカのベントレーに乗ったオジさまに、ガン見されたそうだ。その紳士が、心なしか首を傾げる仕草まで見えたという。
恐らく、相当なお金持ちだと思われたのだろう。「実は、ベントレー1台買うのに比べたら、相当、お釣りがくるのにね」と大塚氏は笑う。
でも、「ポルシェのレースなんて、普通の人はできませんよね?」と聞くと、「ジェットのレースのほうが、お金だけではなく体力も必要だから、普通の人にはもっとできませんよ」と言われた。

言われてみれば、一番上の写真、ヴィンテージマシン2台を引っ張っているスプリンターを見たら、ベントレーの紳士はもっとお金持ちと思うかもしれない。村尾氏にヴィンテージマシンの原価を聞いたら、ひっくり返るかもしれませんが……。

撮影協力/The Check Shop

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