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PWCデザインの雄・ブロージョンが手がけたジェットスキー(水上バイク)

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PWCデザインの雄・「BLOWSION(ブロージョン)」とは

「BLOWSION(ブロージョン)」は、斬新なデザインのペイントから始めたペイントショップである。徐々に業務を広げ、現在ではジェットスポーツ業界のメジャーなアフターパーツメーカーとなった。

ブロージョンは、31年前の1989年に前代表である故ジョン・ダディ氏によって起業された。ダディ氏は、大学で美術を専攻しており、起業する2年前の1987年に、自宅のガレージで初めてジェットペインティングを行ったという。そして、その卓越したセンスを生かして、ヘルメットや車のペイントを始めた。現在はペイントだけでなく、アフターパーツも多数製作している。

毎年10月にアメリカで行われているワールドファイナルでは、ひときわ目を惹くアメリカンなペイントが施されたジェットや車を飾っている。販売もしているので、その場で購入もできる。

オリジナリティ溢れるペイントは、世界中のファンから支持されている

20年ほど前に、光り輝くブロージョンのコンプリートマシンを初めて見たとき、感心し、驚き、そして戸惑った。
ブロージョンのコンプリート艇には、決まってペインターであるジョン・ダディ氏が、左手にペイントガン、右手にビールを手にして立っているイラストが描かれている。まるで、「気楽に、楽しくやろうぜ」と言っているようだ。ペイント代に70万円近く支払って完成させているのに、「ビーチでガンガン乗り倒せ」と言われているような気がしてならない。

使い込まれたブロージョンのジェットをアメリカで見ると、傷も含めてカッコいい。映画でスーパーカーが小傷だらけなのを見ると、逆に「スゲーな」と思ってしまうのと同じだ。
これは、高額なスーパーカーは、ピカピカに光り輝いているのが当たり前だと思っているからだ。日本人である私の、「普通の感覚」なのだろう。

「BLOWSION(ブロージョン)」グラフィックコレクション

カワサキSX-R

一番手前のマシンは、「Kawasaki SX-R」、真ん中が「YAMAHA Super Jet」、奥が「Rickter」。

2017年12月当時、このマシンには、24,329ドル73セントという値段が付いていた。これは本体込みの値段である。内訳を見ると、約14,000ドルがパーツおよびペイント代と予想できる。

エンジンルーム。R&D Exhaust Collector(R&Dエキゾーストコレクター) 、High Compression Pistons(高圧縮ピストン)などが装着されている。

写真右上が、警告灯とイグニッションスイッチが別の場所に移植されている。左下:ハンドルポールパッド。ハンドルポールを下げたときに、本来の位置より高い位置にハンドルポールを止められるパッド。下中央:ノーマルのイグニッションスイッチ(中央オレンジ色のパーツ)をキレイに収める「ダッシュマウント」。右下:ブロージョンエキゾーストノズル。2つ取り付けられている緑色のパーツがドレンアダプター。

ハンドルポールもブロージョン製。付け根にはブロージョンのトレードマークである星があしらわれている。全体的に「フレーク塗装」と呼ばれる細かなラメが使われている。

Rickter(リクター) Edge Stars & Stripes

光っている部分はラッピングシール。塗装とグラフィックデカールが、混在している。写真右下がジョン・ダディ氏のイラスト。片手にビール、片手にペイントガンを持っている。

フリーライドマシン。星とストライプを巧みに使ったアメリカンなデザイン。

フリーライドマシン。大きく崩した「BLOWSION」の文字が、カラーリングをベストマッチ。

フリーライドマシン。「翼を授ける」のキャッチコピーで有名なRed Bullのロゴを入れることで、モータースポーツ感がグッと高まる。

ハンドルポール固定型のシングルモデル「Rickter(リクター)MX1」。

ブロージョンの手にかかると、アーティスティックな1台となる。

ブロージョンのペイント価格。スタンドアップ $1300.00~$2500.00以上。ランナバウト$1500.00~$2500.00以上で、このステキなジェットスキーが手に入る。

Shark Mouth

いかつい目と食われそうな口が付いた、「シャークマウス」SX-R。

こういったイラストの描かれた戦闘機を、映画や写真などで見たことがあるだろう。これはノーズアート(Nose Art)と呼ばれ、航空機の鼻(ノーズ)の近くから、胴体にかけて描かれている。

第二次世界大戦時のアメリカ軍では、戦闘機や攻撃機には、「シャークマウス」と呼ばれるサメの頭を模した絵が描かれていた。

戦闘機そのままの「シャークマウス」がジェットに描かれるなど思いもしなかった。「古くて新しい」ブロージョンのデザイン。「その手があったか!」と、思わずヒザを叩きたくなる。

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