なぜ “雑誌社”である本誌が、ヤフーニュースに記事を配信するようになったのか。「月間 767 万pv 」読まれるサイトなら、「水上バイク」の“イメージ”を変えられる

本誌が「ヤフーニュース」に記事を配信する理由 !

多くの人に「ジェットスポーツ」を“正しく”知ってもらいたい

本誌は、月刊誌「ワールドジェットスポーツマガジン」を制作している。正直なところ、本の製作だけでも精一杯である。

そんな編集部が、なぜ「ヤフーニュース」に配信をすることになったのかを、少しお話したい。

本誌がヤフーニュースに配信を始めたのは 3年前の 2021年である。

当初、「ヤフーニュース用に記事を制作する」という話を頂いたとき少し困惑した。

本誌は「水上バイクの専門誌」という自負もあり、契約を交わす際にも「最低限の本数のしか、記事政策を行えないと思う」ということをお願いをした。

その理由は、本誌の読者とは違い、ネットユーザーは「ジェットに 興味がある わけではない」からだ。

圧倒的な「読者数の違い」に驚く日々

最初は、「水上バイクの話題なんて、一般人にはあまり読まれないだろう。それよりも本誌を作るほうが大事」と思い、最低限の決められた本数だけを制作しようと始めた。

しかし、編集部の考えはすぐに改められることになった。

それは、記事を配信するようになってから、本誌 Webサイトに流入してくる人数（ pv数・ページを閲覧した数）が、飛躍的に増えたからだ。

記事や本誌を読んでくれる人が増えるということは、それだけジェットに対する “ネガティブな認識” を変えてくれるいい機会になると思うからだ。

最初の頃は、Webサイトと同じ内容の記事を配信していた。

そして、あまりの pv数の違いに驚くと同時に、少し理不尽な気持ちになったのも確かである。

水上バイクに興味のある「一定数」は確かに存在している

2018年12月号を最後に、本誌は紙媒体から Webに移行した。

それは、ネットに慣れ親しんだ若者の読者が増えたことが理由だ。いわゆる“時代の流れ”に乗ったわけである。

紙媒体の頃は 1冊 1,000円で販売していた雑誌と全く同じものが、現在、本誌 Webサイトでは、無料で丸ごと1冊読める。

そのせいもあるのか、雑誌時代の販売部数より、格段に購読者数が増えた。

だが、それを差し引いても、ヤフーニュースからの流入量は桁違いだ。

2023年のジェットの 新艇販売台数は、約 2,000台 である。

仮に、新艇を買った人が 10年間乗り続けるとしても、稼働しているジェットは 約 20,000台だ。しかも、10年間も続けている人は少ない。

１本の記事をヤフーニュースに配信した場合、20,000pvも本誌 Webサイトに来てくれれば十分だと考えていたのだ。

しかし、現実には「月間最高 767 万pv 」を記録している。