カラーリング変更はどうすれば良いの？　デザインイメージが湧かない人に朗報　ジェットスキー（水上バイク）

上の写真が純正ノーマル艇。このままで、十分にステキなデザインを変更する。一体、どうすれば良いの？

下の写真が、まるっきりカラーリングを変えたSX-R

「カワサキ純正ノーマルより、少しだけレーシーで豪華版」というムチャ振りのリクエストに、この仕上がりです。すごいと思いませんか？

「フルグラフィックデカールキット」で外見が全く変わった我が愛艇。レーシーです。

具体的なデザインのイメージが湧かないときは、どうすればいいの？

ジェットスキーのお色直しを考えたとき、最大の懸案事項は「そのデザインで大丈夫？」である。
誰が見ても、普通に格好いい純正ノーマル艇のデザインを、わざわざ高いお金を払って変更するのだから、ノーマル艇よりも格好が悪くなってしまったら本末転倒だ。

今回は、我が最愛の「SX-R」が、華麗に変身する記事である。グラフィックを変える方法は、塗装ではなくラッピング。
簡単にいえば、ノーマルのデカールを剥がしたところに、高性能の「フルグラフィックデカールキット」を貼るだけ。

このデカールキットは、SX-R用だけでなく、ランナバウト用も用意されている。お色直しを考えているランナバウトユーザーにとっても朗報だ。

デザインから選んで、カスタマイズも可能なグラフィックデカール

今回、グラフィック製作をお願いしたのは、「SUCCESS Speed & Graphics（神奈川県相模原市）」。
国内ジェットスキーのレーシングマシンのカラーリングデザインの第一人者である。代表の佐瀬崇氏のセンスは定評がある。

SUCCESS Speed & Graphicsのホームページには、グラフィックデカールのベースデザインが並んでいる。そこから、「この部分をこうしてほしい」とか、「ベースカラーをブルーに変えてほしい」などとリクエストして、オリジナルのデザインを作っていく。ベースデザインがあるので、おかしな仕上がりになることはない。オリジナリティを大切にしてくれるので、まず他人とデザインが被らないのも嬉しい。

SUCCESS Speed & Graphicsのホームページには、写真のようなサンプルデザインが用意されている。金額も記載されているから安心だ。

「失敗のないデザイン」という安心感

私が、佐瀬氏にしたリクエストは、「純正ノーマルカラーとは全く違うデザインだけど、テイストはカワサキ純正を残したい」という、非常に矛盾したお願いだ。せっかくデザインを変えるのだから、全部のデザイン変更をしたい。でも、何の機種か分からなくなるのは嫌。「あくまで、SX-Rらしいデザイン」という超難度の高い依頼なのだ。

レースに出ないのでゼッケンを貼るスペースもいらないし、ハンドルポールも交換しないのでこのままでお願いした。

撮影の前夜、製作者の佐瀬氏から届いたメールに、「カワサキ純正ノーマルより少しだけレーシーで豪華版」というメッセージとともに、仕上がりのイメージ画像が添付されていた。
残念なことに、私のパソコンのモニターに映るイラスト画像を見ても、完成後の姿が想像できなかった……。
平面に描かれたデザイン画だけでは、何となくでもイメージか湧かないからだ。

すべて自社で作業するからこそ、きめ細かな要求に応えられる

令和2年2月の今現在、SUCCESS Speed & Graphics社内には、グラフィックデカールを作成するためのコンピュータと高性能プリンター、高性能スキャナー、3Dプリンターなど、すべての機械が揃っている。
コンピュータグラフィックのソフトも充実しており、実際にグラッフィックデカールが貼られた状態の画像を確認することができるので、平面に描かれたデザイン画だけでは、イメージか湧かないという不安もなくなった。
そして、パソコン上での変更なら、何度でもお願いできて、嫌な顔もされない。
「お客様に満足してもらえる」ために、高額な設備投資をしてマシンを揃えたと話してくれた。

人間誰しも、昨日まで「ブルー」と思っていても、前の日に「やっぱり赤色が良かった」という気持ちは理解できる。だから、自社で機械設備を揃えることで、いくらでも対応できるのだという。

SUCCESS Speed & Graphics最大のセールスポイントは「デザイン力」である。これまでにも、佐瀬氏のデザインしたレース艇を数多く見て来たので、何の不安もなく「素敵になるのだろう」と漠然と思っていた私である。