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腑に落ちないガソリン問題!? 補助金投入は値下げのためではない。ならば「172円」の意味は何?

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腑に落ちないガソリン問題!?

急騰するガソリン。補助金が出ているのに、なぜ10週連続で値上がりするの?

最近のガソリン高騰に関する報道では、盛んに「国から25円の補助金」と言っている。しかし、「実際に、ガソリンの値段が下がっていない」と思っている人も多いだろう。
1リットルにつき25円の補助金が国から支出されているのに、一向に値が下がらないのはおかしいと調べてみたら、あれは「“値下げ”のためではなく、急騰を緩やかなものにする“激変緩和”が目的だ」というのが国の見解であった。もともとが、ガソリン価格を下げるための補助金ではないというのだ。

総理大臣が「172円に維持する」と

岸田文雄首相は、今月13日の自民党大会で、ウクライナ危機などの影響による原油価格の高騰に関し、「当面、ガソリン価格を172円に維持する」と表明している。ここまで具体的に金額を出しているので、国民のほとんどが「値下げのための補助金」と考えているはずである。私はずっと、「ガソリンを値下げする」ために発言していると思っていたが実情は違ったのだ。
 

なぜ、誰も問題にしないのか? ハイオクガソリンの虚偽表示!

このガソリン高騰問題に比べて、あまり社会的な問題にならずに来てしまっているのが、一昨年に発覚した「ハイオクガソリンはどこで買っても品質は同じ」という衝撃の出来事だ。
2020年6月に、毎日新聞が『ハイオクガソリン、実は混合 独自開発のはずが…20年前から各地で』と報道した。それを受けて同年7月17日には、業界団体「石油連盟」の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)が、「共同の油槽所(貯蔵タンク)の利用やバーター出荷などにより、他社から調達したものを自社製品として供給することがあるのは事実」、「各社のハイオクの品質はほぼ同じ」と記者会見で発言している。
しかし、謝罪の発言はない。

最近のフラッグシップ「水上バイク!」ハイオクガソリン「80リッター」か「70リッター」、ガソリン価格は重要な問題だ。


「ブランドの嘘」

どこで買っても「ハイオクガソリンの品質は同じ」という衝撃の事実

どこのガソリンスタンドで、どのブランドのものを買っても「ハイオクガソリン」の品質は同じという衝撃的なニュースがあった。

レギュラーガソリンについては、以前からどこのブランドも同じだと公表していたが、ハイオクガソリンは、各メーカーから個別のブランド品が出ていた。「我が社のスーパー○○を入れるだけで、エンジンがキレイになります」といったキャッチコピーを見たことがある人も多いだろう。地方に行けば、今でもポスターが貼ってある。

しかし、実は経費削減のため、ガソリンタンクを共用していたのだ。いくらブランドが違っても、同じガソリンタンクで保存されていたら、その中身は同一成分になる。「ココロも満タンに……」というイメージとは、ほど遠い販売方法を続けてきたのだ。

私はずっと、そのブランドを信じて、遠くのガソリンスタンドまで足を運んでいた。このニュースが発覚してから、近場のガソリンスタンドでハイオクガソリンを入れるようになった。中身が一緒なら、1円でも安い方がいい。

騙されていた! どこのガソリンスタンドで、どのブランドのものを買っても「ハイオクガソリン」の品質は同じなのである。


「嘘」をついていたにも関わらず、おとがめなし!

レギュラーガソリンは、「日本国内では、各社共通の規格品として販売している」ため、ブランドによる違いがない。どこで購入しても、同じであることを知っている人は多いだろう。

しかしハイオクガソリンは、ブランドごとに独自の特色があるとされていた。「使えばエンジンがキレイになる」とか「燃費がよくなる」といわれ、消費者もそれを信じて、わざわざ遠くのガソリンスタンドまで行って入れていた人もいるはずだ。

だが実際は、他のブランドと混合されており、レギュラーガソリン同様、「ハイオクガソリンの品質は、どのブランドも内容は同じ」であった。

石油元売り業者のトップが「嘘でした。各社のハイオクは同じタンクで保存しているので違いはない」と認めたのに、いまだに明確な謝罪はしていないように記憶している。

さらに腑に落ちないのが、このときのマスコミの対応だ。

この「ハイオクガソリン虚偽問題」が、毎日新聞社以外の大手メディアで大々的に報道されることがなかったのも不思議な話である。

国民に「嘘」をついていたにも関わらず、誰も大っぴらに騒がなかったため「石油元売り会社」の信用は高いままだ。


携行缶で買うならば、1件のガソリンスタンドで販売できる量が「1日200リットル未満」。 一体、誰に対して、何の目的で作ったのか? よく分からない法律だ。


アサリとガソリン

先月、熊本県のアサリが中国産だったことが発覚して大騒ぎになった。中国などから輸入されたアサリが「熊本県産」と産地偽装されて流通していた問題で、熊本県が偽装の温床とする「蓄養」に漁場を貸す漁協にアサリ関連の補助金を不交付とする方針を示している。

どのメディアもこぞって報道し、現在、「熊本県産」に偽装されていたアサリは、原産地の表示に切り替わったという。

アサリはこれだけ世間的に大騒ぎになったが、ハイオクガソリンの虚偽表示は騒がれない。どちらも消費者に対して嘘をついていたことに違いはない。アサリは補助金を打ち切られたのに、ガソリンは補助金が石油元売り会社に支給されている。

アサリの「産地”偽装”表示」は社会問題になった、ガソリンの「虚偽表示」は…。マスコミの追及もなし、この差はナンダ!


私の疑問:「石油元売り会社」は、本当に信用できるのか?

つねづね私が疑問に思っているのは、「石油元売りは、大丈夫なのか?」ということだ。この心配は、どこからも聞こえてこない。
経済産業省は今月10日から、ガソリンの販売価格の上昇を抑える原資として、1リットルあたり25円の補助金を石油元売り支給している。

今年度予算の一般予備費4500億円のうち、3500億円程度を投入する見込みだという。

2年前にハイオクガソリン問題で、石油業界の大きな嘘が発覚した。「嘘つきは泥棒の始まり」とまではいわないが、ハイオクガソリンの「虚偽表示」があったにも関わらず、そこに莫大な補助金が支給されている。「本当に信用できるのか?」と疑念を抱いてしまうのも、無理もない話だ。

ガソリン価格は、ジェット乗りに多大なる影響を及ぼす。1日も早くガソリン価格が下がることを強く望む。


ガソリン問題はグレーゾーンだ

ガソリンは、国民の生活必需品である。しかし、その「ガソリン」に、国民が振り回されているのも事実である。
資源エネルギー庁は、3月14日現在、1リットル当たりのレギュラーガソリンの店頭小売価格が「全国平均が175.2円」。先週と比べて0.6円値上がりしていると発表した。

これまでのレギュラーガソリンの過去最高額は2008年8月14日の185.1円。今回のロシアのウクライナ侵攻の影響でこのまま価格が上昇したら、2008年を上回る可能性もある。
ガソリン価格比較サイト・gogo.gsによると、現在、最もレギュラーガソリンが安いのが、和歌山県の163.4円、高いのが山梨県の181.0円と地域差も大きい。ハイオクガソリンも、全国平均182.6円となっている。

今回の補助金投入で、ガソリンの価格が下がるのなら大歓迎だ。しかし、このまま値上がりが続くなら、「補助金ではなく、ガソリン税を一時的に減税する『トリガー条項』の発動」を求める声も強まっている。

「どこのガソリンスタンドで、どのブランドのものを買っても『ハイオクガソリン』の品質は同じ」だった。この「虚偽問題」に対して、消費者が大きく裏切られた感はぬぐえるものではない。

力のあるものが不正を働いても罰せられず「許される」体質が、この国に見え隠れしているような気がしてならない。

ガソリン価格、1日も早くガソリン価格が下がることを強く望む。



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