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趣味のバイブル 趣味においては「知らない」より「知ったかぶり」がバカにされる ジェットスキー(水上バイク)

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趣味の流儀

始めに知っておいてほしいこと

今回は、我々ジェット乗りにも相通じる「趣味の文化」についての話だ。
趣味には、「文化」が存在する。クルマでも「アメ車」「旧車」「スーパーカー」「カスタムカー」「4WD」など、細分化された「趣味の文化」が存在する。そこには「暗黙のルール」があって、知らなければ確実に馬鹿にされる。
面と向かって馬鹿にされることはないが、陰では確実に笑い者になっている。

何千万円もする高額なスーパーカーを所有しているのに、陰で笑われているのでは割に合わない。 だから、他人が羨ましがる趣味をお持ちの方こそ、「趣味の文化」はキチンと掌握しておくべきなのだ。知らないだけで、最近の芸能人の不倫のように、「コレでもか!」というほど叩かれる。
しかし困ったことに、「趣味の文化」はどんな書物にも載っていない。暗黙の常識なのだ。

一番、たちが悪いのは、「知ったかぶり」だ。「知らない」のは、教えてもらえばいいし、バカにされても「知らなかった」ですむ。最も傷が深いのは、本人が「知ったかぶり」をすることだ。まわりは、浅い知識を笑いながら聞いて、あとで必ず酒の肴にされている。すごいものを持っているのに、酒の肴になるのは避けたい。

この記事で伝えたいのは「趣味の文化」は存在するということ

今回、この記事を制作するにあたり、「趣味の文化」を教えてくれる先生を探した。それでお願いしたのは、愛知県尾張旭市のジェットショップ・シーゲッツ代表・西本茂隆氏だ。 彼は、もともとジェットスキーのプロレーサーで、昔からラジコンやバイクなど「趣味の文化」に対して造詣が深い。揺るぎない「価値観」を持っている。

最初は、丁重に断られた。理由は「趣味の文化」を語るには、実際に自分が体験したことを伝えなければならない。そうでなければ、説得力が生まれない。
自分の趣味を公開することに問題はないが、それが、ただの「自慢」と思われたくない。西本氏は、純粋に自分が欲しいと思ったものだけを手元に置いているのであって、「人に自慢をするために集めたモノなど一つもない」からだ。

「趣味の文化」というものは、特定の誰かが作ったものではなく、連綿と長い時間をかけて培われ、受け継がれてきた価値観だ。なのに、それを自分が作ったみたいに誤解されるのも嫌だと言う。
編集部は、西本氏との長い付き合いの中で、そうではないことを知っていた。だからこそ、自信を持ってお願いしたのだ。
自慢のための話ではなく、純粋に世の中には「趣味の文化」というものがあるということを語ってください……と。
少し懐かしくて斬新。知っているようで、実はあいまいにしか知らなかった話をたくさん聞かせてもらった。

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現行モデルを何の改造もしないで乗る

WJS 車やオートバイは、あれだけこだわりを持ってカスタムしていますが、ジェットスキーなら何をしますか?
西本 何もしません。改造は絶対にしません。何もしないほうが、都合がいいからです。

WJS それはなぜですか?
西本 ジェットスキーのスタイルや外観は、完璧の域に達していると思います。逆に聞きますが、何か不満がありますか?

WJS 確かに、何の不満もないです。
西本 機能的にも、アクセルを握ればアッという間に100km/h以上出てしまいますよね。何か物足りないと思うことがありますか?

WJS ……十分です。
西本 陸上と違って、「水上」という大変過酷な環境で使用する乗り物。デリケートな部分がどうしてもある。

WJS だから改造はしないで、純正ノーマルのままが良いということですか?
西本 今のジェットは良くできてるから、ノーマルで大事に乗っているほうがいいです。改造すると、遊べる幅が狭くなる。それがとても嫌なんです。皆で遠くに遊びに行っても、一人だけ壊れる。1台だけ速いかもしれないが、燃費が悪く、ガス欠になる。そんなことを繰り返していると、誘ってもらえなくなりますよ。ジェットスキーは、乗ってナンボ。最初から格好いい。何もしないのが格好いいと思っています。

今回、話を伺ったシーゲッツ代表・西本茂隆氏(愛知県尾張旭市)

「趣味の文化」とは、教わるものではなく「気が付くもの」である

「趣味」には、必ず「文化」が存在する。ゴルフがいい例だ。ゴルフ場でルイ・ヴィトンやプラダといった、超高級ブランドのキャディバッグを持っている人がいたら、その人は絶対にシングルプレーヤーではない。誰も口には出さないが、ゴルフの上級者なら、誰でも知っている「暗黙の了解」だ。

しかし、どんなゴルフ雑誌を見ても、そんな話は載っていない。「趣味の文化」に教科書はないし、誰もそんなことは教えてくれない。
恐ろしい話だが、長い間、影で馬鹿にされた挙句、ようやく気が付くことなのだ。逆にいうと、気が付く、知っている。だからこそ、初心者ではない! ということなのだ。

趣味の文化2 「モーターサイクルコレクション」

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