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【第2戦・山口大会】日本のレース【aquabike】「GP ランナバウト クラス」 【ALL JAPAN JET SPORTS SERIES】「A ランナバウト STK ALL」「OTHER ランナバウト RACE」2022

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最高峰の「GPランナバウトクラス」はマリンメカニック製レーシングーマシンの戦いでもあるのだ。モンスターパワーが対決するサバイバル・レース、いかに“壊さないか”が重要なのだ。

レース会場、山口県 周防大島 片添ヶ浜海水浴場。

2022年の国内レース 第2戦 山口大会

土曜日、日曜日 晴天の「山口県 周防大島 片添ヶ浜海水浴場」

5月21日(土)、22日(日)の2日間、周防大島(山口県)において、「aquabike(アクアバイク)」と「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2022 1st STAGE」の2つの大会が併催された。

「アクアバイク」は「aquabike JAPAN」が主催し、「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES」は、「日本ジェットスポーツ協会(略称:JJSA)」が、それぞれ主催をしている。

現在、国内のレースでは「aquabike(アクアバイク)」が最高峰であり、「スキーディビジョンGP1」「ランナバウトGP1」「スポーツGP1」の3つのカテゴリーがある。レースは15分+1周の3ヒート制で競われる。

土曜日、日曜日の両日天候に恵まれた。水面は瀬戸内の、湾内独特のフラットな水面コンディションとなった。
ここでは、「ランナバウトGP1」クラスについて報告する。


第2戦 山口大会は、国内ランナバウト最強王者・砂盃 肇の完全勝利!であった。

戦うピット、1日中マシンの整備が続く。マリンメカニック代表の今﨑真幸氏(左から3人目)、ランナバウト王者・砂盃肇(右)レーサー・千木良 真之(左)、メカニック・八巻氏(左から2人目)


ヒートアップする「aquabike R/A(ランナバウト) GP1」クラス

世界レベルの速さで駆け抜けるモンスターマシンの戦い。

この 「R/A(ランナバウト) GP1 クラス」戦いの土俵に上がるだけでも、マシンの準備を含め、かなりの出費を強いられる。「趣味です」などという、“軽い気分”で参戦している選手はいない。

このクラスの恐ろしさは、ライディング・テクニックも当然必要だが、マシンが壊れず「最後まで走り切れるか」という部分が、勝敗を決める大きな要素になることだ。

推定600馬力オーバーのモンスターパワーマシンは、その驚異的なパワー故に、非常に壊れやすい精密機器でもあるのだ。
たとえアクセルを全開にして走れたとしても、壊れた瞬間にノーマル艇より遅くなるのだ。

矛盾する要素!「壊さないで、最速」、が求められるのである。

今大会においても最終の戦い、MOTO 3に参戦していたのは、たった4艇のみだった。

しかし、この馬鹿ッ速いマシンを乗りこなして、本気でアクセルを握らないと勝利はないのだ。

されど、壊れた瞬間には“何もなくなる”という、本当に「残酷で過酷」なサバイバルレースなのである。


2022年「アクアバイク」GP ランナバウトクラス 第2戦!


みんな、頑張れ!

王者・砂盃 肇 、完璧な走りで「格の違い」を見せつける!

MOTO 1

土曜日午後に行われたMOTO 1で、トップに立ったのは第1戦の銚子大会チャンピオン・砂盃 肇だった。完璧なスタート、最後までミスのない王者の走りでホールトゥーフィニッシュの完全勝利であった。

2位には奥 拳太、3位には生駒 淳が続いた。

先頭の砂盃、2位の奥、3位の生駒という、上位 TOP 3の 順位は最初から最後まで変わらなかった。


MOTO 1のスタート、抜群の飛び出しは「NO 18 の奥 拳太」、優勝した「NO 87 の砂盃 肇」は奥の少し後ろにいる。

一周目を、トップ通過したのは王者・砂盃。このまま最後までアクセルを緩めずホールトゥーフィニッシュで1位。

2位が奥 拳太。彼は、この周防大島が地元である。砂盃に食らい付いての2位。「GACO 3」に乗って、2度目の大会でこの走り、ポテンシャルの高さを見せた。

走りながら、もどかし思いをしていたという、3位の生駒淳。

レースで勝っても、次のMOTO 2に向けてマシンのメンテナンス。

MOTO 1 “王者・砂盃 肇” 「完璧な勝利!」怒りの“パーフェクト・ウイン”の理由

「他のレーサーを圧倒して勝つ」と決めていた、ホールトゥーフィニッシュで勝利の砂盃。

レース前に本人から聞いた話だが、実は“怒って”いたのだ。前回大会終了後、SNS等のコメントから聞こえてくる内容が、なんとなく「砂盃の時代は、もう終わり」のようなニュアンスを含んでいるように感じたという。

今まで国内大会では、常にマシンを労わって戦ってきた。日本人には、誰にも脅威を感じてない、すべては“世界を獲るために”という目標で戦ってきた。意味のない場所で「大事なマシンを壊したくない」という考え方があるからだ。

しかし、「砂盃は“大したことない”」と言われては沽券に関わる。だから、今大会は普段よりアクセルを握ったという。もう2度と、誰にも「砂盃の時代は終わった」みたいなニュアンスを含んだ発言は“させない”という気持ちで挑んだと話した。

完璧な有言実行!。

彼はその言葉通り、MOTO 1、MOTO 2、MOTO 3とも、スタートからラストまで1位を独走するという、3ヒート、「ホールトゥーフィニッシュ」という完全勝利を成し遂げてみせたのだ。


見事な怒りの勝利! 国内のランナバウトクラスの頂点に立つ絶対王者・砂盃 肇。

MOTO 2

日曜日の朝一番に行われたMOTO 2でも、完璧なスタートを決めた、砂盃 肇が、最後までミスのない完璧な走りでホールトゥーフィニッシュの完全勝利を飾った。

2位には生駒が続いた、生駒は何度も選択コースを使い、王者・砂盃に果敢にアタックを仕掛けたが届かなかった。3位には奥が入賞した。


2 ミニッツホールド、エンジンがかからない等の場合 2 分間は待ってもらえるルールがある。自分のタイミングが悪い場合、選手は手を上げて合図をする!

研ぎ澄まされた緊張感の中、最高のスタートは王者・砂盃、少しだけ遅れて生駒が飛び出す。

砂盃、生駒、2 台のバトルが始まる。「15 分 + 1 周」の過酷な戦い。

完璧なスタートの王者・砂盃、最後まで隙のない完璧な走りを見せた。

2 位を走る生駒。

3 位を走行する奥は、無理をせずマシンを温存して走っているように見えた。今大会で、このクラス 2戦目とは思えないクレーバーな走りを見せていた。

2 位の生駒は最後まで砂盃に喰らい付いて勝機を探していた。

トップを走り続けた王者・砂盃。最後までミスの完璧な走りで、結果的にはホールトゥーフィニッシュの1位。

王者・砂盃に果敢に挑んだ生駒淳。

最終MOTO 3までに、マシンをメンテナンス。モンスターパワーで 2 ヒート走り続けている、マシンの負担は半端ではない。


MOTO 3

MOTO 3でも、完璧なスタートを決めた、砂盃 肇が、最後までミスのない完璧な走りでホールトゥーフィニッシュの完全勝利を飾った。

今大会の砂盃は、MOTO1、MOTO2、MOTO3、すべてのレースが1位、しかも勝ち方がすべて、ホールトゥーフィニッシュの完全勝利という、全く他を寄せ付けない圧巻のレース内容で格の違いを見せつけた。

2 位には奥 拳太、 3 位には生駒 淳。


砂盃と共にパーフェクトなスタートを決めたのはゼッケン「NO 18 奥 拳太」。狙っていた スタートダッシュ に成功!


アウトが奥、インが砂盃。奥のマシンは砂盃と同じ「GACO 3」だが、操縦安定向上のため重量が 20 Kgも重い。だから、最高速は砂盃に負ける。奥と同じチームでメカニックの殿井が指示しているのは「砂盃に喰らい付いて、彼の“走行ライン”を学ぶこと」だ! 砂盃のラインを走れてこそ、「世界で戦えるようになれる」という。

このMOTO 3も、誰もが付け入る隙のない完璧な走りを見せた王者・砂盃!今大会のテーマは「砂盃の時代は終わった」などと、金輪際、一切、誰にも言わせないこと!圧巻の3ヒート、すべてホールトゥーフィニッシュのパーフェクト・ウインであった。

第1戦・銚子大会でライディングの上手さは見せつけたが、マシントラブルで表彰台に上がれずに悔しい思いをした奥 拳太。今大会は結果を残す作戦であった!

3 位は生駒 淳。前回大会のMOTO 3で優勝し、手ごたえを掴んだはずの生駒だが、今大会はフラストレーションが溜まるレースを強いられたと話す。


奥 拳太のメカニック兼チームEXCEL ADOOR Racingの殿井久悦。彼は昨年まで、生駒淳のメカニックを担当していた。

奥 拳太は、攻めた走りで、会場を唸らせた。

見事 2位入賞! 「 奥 拳太 & 殿井 久悦 」チーム EXCEL ADOOR Racing の作戦

殿井が MOTO 3 のスタート前に、奥に伝えた作戦。

スタートで頑張って2位になろう。砂盃の次の 2 番手で 1 ブイに入る!生駒の前に出よう!。

そして予定通りに 2 番手を走れたら、砂盃から少し距離をとって離れよう。

砂盃を抜きにかかろうとして詰まると、その瞬間を狙っている、後ろを走る 3 番手の生駒に抜かれる。

そして、レース序盤から中盤までは、強烈な勢いで生駒に襲い掛かられるはずだ。

そこを、しっかりとブロックして、抜かさせなければ 2 位でゴール出来る。

得てして“その通り”のレ-ス展開となった。


左はレーサーの「奥 拳太」 & メカニックの「 殿井 久悦」。この2人のコンビは、かなり“強豪だ”と感じている。

奥の乗る「GACO 3」。師匠の今﨑さんは「GACOの生みの親です」、だからこそ何台ものマシンの面倒を見なければならないのですが、僕には“この1台だけ”です。これからも、壊れないように頑張ります。と殿井が言う。ヤマハ1800CCエンジン+マリンメカニック、オリジナル ターボチャージャー が組み込まれた、超モンスターパワーエンジン。


NO1ライダーの威厳を見せつけて完全勝利、誰にも真似のできない砂盃の卓越したライディング。

MOTO 3 レース終了後の光景!

思い通りの展開で2位に入賞し、結果を残せた「奥と殿井」。

「良いシーン!」 感激は態度に出る。金額的にも精神的にも非常にキツイ! それを感じる!、「ランナバウト GP1」クラスの戦いだ。

3位入賞の生駒 淳とチーム監督の秋本氏。

GOOD SIGHT! 良い光景!

 「戦って頂き、有難うございました!」と、「王者・砂盃」に挨拶、深々と頭を下げる「奥(左)」とそれを見て微笑む「殿井(左上)」。右側では 1 位の砂盃のマシンをインスペクターがチェックしている!

奥 拳太。「GACO 3」をドンドン乗りこなしてくる。先が楽しみ!

レースリザルト

順位 ライダー名(チーム名)
1位 砂盃 肇(マリンメカニック)
2位 奥 拳太(EXCEL ADOOR Racing)
3位 生駒 淳(#1 POUND ONE)

※上位3位までを掲載

「GPランナバウトクラス・GALLERY」

編集部が期待した、RXP-X type R に乗る田村 眞沙充は、モンスターパワー故のドライブシャフトがねじ切れるというアクシデントに見舞われた。マシントラブルで走れず。

レース終了後 田村 眞沙充 に“残念だ”と伝えると、本人曰く、本番の世界選手権で壊れないための「テスト」と辛そうに答えてくれた。26歳の若きライダー、彼はナイスガイだ。

残念だが千木良 真之もマシントラブル。

悔しい2人! 生駒 淳は3位で悔しい(左)と 林口 忠雄はマシントラブルで悔しい(右)。


このクラス、唯一ヤマハGP1800で参戦の林口。

チャンピオン砂盃 肇。キックボードに乗る!。

 

A ランナバウト STK ALL


頑張れ!

A ランナバウト STK ALL 迫力のスタートシーン!

A ランナバウト STK ALL

このクラスを注目していきたい。

未来を夢見る若い選手と、経験豊富な実力者の入り混じるクラスだ。

市販艇から、「改造できる範囲の少ない」、このクラスはライダーの実力が大きくモノを言うクラスだ。

このストッククラスこそが“レース業界の未来だ”と考えている。


優勝した佐川 隆。上手さが際立つ走り。

HEAT 1、HEAT 2 共に 2 位で総合 2 位の佐野 季輝。安定して速い!

HEAT 2 で1位 総合 3 位の大滝 純平。

白戸 裕太郎。

西田 惇平。

岡田 祐樹。

Racing preview A ランナバウト STK ALL

優勝はのEXCEL ADOOR Racingの佐川 隆。チームメンバーの方が嬉しそうだ!

優勝した佐川 隆のハンサムな顔。

写真奥が岡田 祐樹、手前が西田 惇平。

写真左が岡田 祐樹、右が西田 惇平。若い彼らが 業界の未来!

同じチームの2人。 生駒 明美(左)、白戸 裕太郎(右)。

OTHER RACING


OP ランナバウト OLL HEAT 1 で 1 位、HEAT 2 で 2 位、総合 2 位の池田 公男。

OP ランナバウト OLL HEAT 1 で 2 位、HEAT 2 で 1 位、優勝した浅井 信也。

A ランナバウト STK KAWASAKI HEAT 1 、HEAT 2 、共に 1 位で優勝した 山下 一夫。

A ランナバウト SLTD ALL HEAT 1 、HEAT 2 、共に 1 位で優勝した 生駒 明美(右)とチーム監督の秋本氏(左)

OPEN RUNABOUT NA 。優勝の西村 裕史。

怪我で欠場中の小西 洋一(左)と、白戸 裕太郎(右)。

DJ ハイコール さん。

DJ はSAKOさん。後ろはスタッフの畑中さん。


福田 義行艇。

生駒 明美艇。

JJSA 山崎 代表(左)と柚木 誠氏(右)。


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