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【RACE】日本の最高峰カテゴリー「特集・Pro Ski GP」【aquabike(アクアバイク)】山口周防大島大会

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2023年 aquabike シーズン開幕 「特集・Pro Ski GP」

4月14日(金)~16日(日)の3日間、片添ヶ浜海浜公園 特設会場(山口県大島郡周防大島町)において、「ALL JAPAN JET SPORTS SERIES 2023 1st STAGE」と「AQUA BIKE 全日本選手権シリーズ(国土交通大臣杯)」の2カテゴリーのレースが開催された。

当日の天候は雨模様とあまり良くなかったが、そのおかげか水面はドベタの平水。マシンのポテンシャルが、勝敗を分ける重要な肝となった。

ここでは、全レース中の"日本の最高峰カテゴリー"「Pro Ski GP クラス」の戦いを紹介する。



Pro Ski GP  世界最高峰・レースマシンの戦い!

今大会、メーカーの「市販・純正ハル」で参戦しているレーサーは1人もいなかった。

SXーRが「市販車ベースのレーシングカー」だとすれば、GPマシンは「F1で使われるフォミュラーカー」なのである。

「マシンも含めてのモータースポーツ」とは、よく聞く言葉だが、マシンの戦闘能力が低ければ絶対に勝てない時代なのである。

実際に、本レースに使用された「世界的 GPマシン・5種類」を紹介する。

「Fast Power Sports」 or 「KOMMANDER」

Fast Power Sports ファースト パワー スポーツ&「コマンダー」は、現世界チャンピオンの使用艇だ。今大会では「11台参戦中の"5台"が参戦!」世界で最もメジャーなGPマシンだ。「倉橋 秀幸」「桜井 直樹」「片山 司」「佐藤 颯志」「山中 祐太朗」が使用。
*マシンの詳細は「WJS 23年4月号」に掲載。 

「Pro Force」

Pro Force プロフォース、今大会には「平阪 勇助」、「海老原 祥吾」、「竹田 憲二」ら"3台"がエントリー!
今回は出場していないが、実力者の「小原 聡将」が"開発ライダー"だ。
*マシンの詳細は「WJS 21年3月号」に掲載。

「TK1R RACING」

TK1R RACING、昨年度からの参戦!「斉藤 貴彦」選手が自ら開発し、実践使用している。彼はハルのスペシャリスト。純正のSX-Rを短く切ってスペシャル加工した船体なのだ。今大会も総合3位の成績。1年間を戦い抜き、完成度が上がってきた!
*マシンの詳細は「WJS 22年5月号」に掲載。  

「CRAZY HOUSE JP1」

日本の"名門・アフターパーツメーカー"「クレージーハウス 社」が作成。「山本 陽平」選手が自ら開発し、実践で使用している。
*マシンの詳細は「WJS 23年4月号」に掲載。

「LIVAL」 HYPERION GP HULL

ライバルというマシン。"ハイペリオン・ハル"を使用し、マシン・コンストラクターとしても、評価の高い「服部 和生」選手が自ら改良し、実践で使用している。
*マシンの詳細は「WJS 23年5月号」に掲載。

Pro Ski GP 完成度の高いマシンが勝敗を握る

この「Pro Ski GP クラス」がスタンドアップ の"最強カテゴリー"なのだ。

最強な理由は、「レーサーのレベルと、最強マシン」ということにある。

GPマシンとは最も改造範囲の広いレーシングマシンのことだ。

エンジン出力もモンスターパワーだが、船体にも「世界的 メジャー・アフターパーツメーカーのオリジナル・ハル」が使われている。

日本最速の「Pro Force」

 昨年度のシリーズチャンピオンで今大会の勝者「平阪 勇助」選手。彼のマシンは完成度が高い。他の誰よりも、マシン開発には""精魂を込めて"取り組んでいる。

Pro Ski GP クラス

Pro Ski GP クラスの総合優勝は平阪 勇助選手。彼は、3ヒートある全てのレースでホールショットを獲得した。1周目の段階で、彼の前を走る選手は1人もいなかったのだ。

その平阪選手を追い続けたのが、倉橋 秀幸選手だった。決して諦めず最後まで追い続け、最終の第3ヒートの中盤では平阪選手に追い付き、抜くという劇的な勝利を見せてくれた。

「やはり、トップカテゴリーのレースは違う」と思わせてくれる"戦い"であった。

最終レース「MOTO 3」緊張のスタート前

「ホールショットを連発」する、平阪選手のスタートシーン!

スタートの瞬間。決して無理な飛び出しはしない! 平阪選手がフライングを取られた記憶がない。

「READY GO」 飛び出しはナシ!

写真左の、山本陽平選手、ゼッケン95の服部選手が、一番手前の平阪選手よりも前に飛び出している。

怒涛の加速!

写真左の、山本選手、平阪選手(右)と、服部選手(左隣)が前に出始めた。

決して、焦らない!

他の選手よりも、前に出る、平阪選手と服部選手。

しゃがむ服部に、立つ平阪!

平阪選手が服部選手に迫る。

この地点で平阪は2位!

この時点では、わずかに服部選手が前に出ている。

中低速から、更なる加速!

じわじわと服部選手を捉える平阪選手。

前に出て突き離しに…

ここで平阪選手がトップに立つ。

水を噛ませるライディング技術!

さらに加速する平阪選手。

先頭に出たら"どうにも止まらない"!

平阪選手の完璧なスタートダッシュ。この段階で、1位・平阪選手、2位・服部選手、3位・海老原祥吾選手、4位・斉藤貴彦選手、5位・佐藤颯志選手、6位・倉橋秀幸選手の順であることが分かる。

天敵、背後に張り付く緑のマシン!

1周目のコースを半分走った最奥のコーナーで1位の平阪選手の後ろに倉橋選手が見える。

Pro Ski GPクラス

Pro Ski GPクラス・リザルト

順位 ライダー名(チーム名)
1位 平阪 勇助
2位 倉橋 秀幸
3位 斉藤 貴彦(UNLIMITED)
4位 海老原 祥吾(SKU46H Racing)
5位 桜井 直樹(#1 POUND ONE)
6位 片山 司(ZERO)
7位 服部 和生(UNLIMITED)
8位 佐藤 颯志(#1 POUND ONE)
9位 山本 陽平(Team YRF)
10位 山中 祐太朗(ZERO)
11位 竹田 憲二

優勝 平阪 勇助選手

今シーズン、2連覇に挑む平阪選手。

「平阪 勇助」レースの流儀

「僕のマシンは世界レベル。特に加速性能なら世界最速だと思います」と、レース前に語ってくれた平阪選手。

ジェットがモータースポーツである以上、マシンは非常に大切だ。しかし、マシンにパワーがあり過ぎると、後半にバテるケースがある。乗りやすいセッティングにして、最後まで華麗に戦うことも出来る。しかし、勝率が上がるのは「先行逃げ切り」という戦い方である。

「たとえ無様と言われようが、勝負にこだわり、“結果を残したい”というのが僕の流儀です」と語ってくれた。

見ていても、平阪選手のプロフォースは速い。しかしそれよりも、彼の「ホールショットへの執着」は、尋常ではないものを感じる。
例えスタートの瞬間に出遅れたとしても、1ブイまでのストレートで必ず前に出てくる。現在のGP SKIクラスで最も勝つことに執念を燃やしているライダーだ。

昨年、シリーズチャンピオンを獲得しているが、今年もタイトルの可能性が最も高いレーサーの1人である。

何度やっても「ホールショット」は平阪 勇助!

MOTO2のスタート。明らかに平阪選手のマシンスピードは群を抜いている。

一人だけの旅!

平水面では2位の姿を見ることさえできないほど差が付いている。

誰が止められる?

まるで一人でコースを走っているようだ。

本当に、何度やっても「ホールショット」は平阪 勇助!

1位・平阪選手、2位・斉藤選手、3位・服部選手。常にホールショットは平阪選手だ。

この差が精一杯!

かろうじて平阪選手に追い付いたのは倉橋選手だけだった。

2位 倉橋 秀幸

「MOTO1・2位」「MOTO2・2位」 「MOTO3・1位」総合2位の 倉橋 秀幸

「MOTO1・2位」「MOTO2・2位」マシン・スピードの差で1位になれないのか?

「MOTO1」「MOTO2」では、頑張って攻めて、この位まで差を詰めるのが精一杯だった。

倉橋の応援団、千木良 真之 選手が「MOTO2」終了後にハッパをかけた。「MOTO3」で「勝たなきゃ承知しねえぞ」って!

倉橋 秀幸 怒涛の追撃&追い抜き

「MOTO3」の中盤、倉橋が初めて仕掛けた! 初めて平阪と並んだ!

大外から勝負!Attack from the Outside

大外から倉橋が挑みかかる!

ようやく捕らえた!caught prey

見ているギャラリーの息が止まる!

レーサーの夢 Side by Side

このように サイド バイ サイド で抜き去ることがレーサーの夢なのである。しかし、出来る人はほんの僅かである。

何かやってくれる!という期待を抱かせるレーサー I'll do Something!

抜いてからはドンドン差を広げてゴールした!

戦いが終わって… No Side

MOTO3」終了後に熾烈な争いを演じた平阪 勇助選手と。

Kurahashi Family

倉橋 秀幸ファミリー

3位 斉藤 貴彦

「MOTO1・3位」「MOTO2・4位」 「MOTO3・7位」総合3位の 斉藤 貴彦。唯一無二のオリジナルマシンで、見事に表彰台をゲットした。

4位 海老原 祥吾

「MOTO1・4位」「MOTO2・7位」 「MOTO3・5位」総合 4位の 海老原 祥吾。

5位 桜井 直樹

超ベテランの桜井 直樹 選手。

桜井 直樹 選手(右)と佐藤 颯志 選手(左)

6位 片山 司

久しぶりのレース参戦、熱い走りを見たい!

服部 和生

「MOTO2・3位」 「MOTO3・4位」の 服部 和生。NEWマシンを仕上げてきた!流石である。

素晴らしい走りを見せてくれたが、まだ"攻めれた"と感じた! 昨年の12月にタイで初乗り、そこからエネルギーを費やしココまで仕上げた。 だからこそ、強い服部選手が見たい!

佐藤 颯志

爽やかな走りを見せて!

山本 陽平

「CRAZY HOUSE JP1」での参戦!

元全日本チャンピオンの山本 陽平選手。スイッチが入ったら誰にも止められない。

山中 祐太朗

昨年A級から昇格した 山中 祐太朗選手。

竹田 憲二

今大会はマシントラブルに泣かされた。

GALLERY

 マシンコンストラクター、小西洋一氏。桜井 直樹 選手など彼にエンジンを作ってもらっている選手は多い。

なぜか、レース会場には"ハーレーダビッドソン"が似合う!

レース会場は、山口県の周防大島、片添ヶ浜海浜公園という場所だが、滅茶苦茶キレイな海だった。

カキが名産物! オイスターの文字が「牡蠣の貝殻」で出来ている!

土曜日は雨、日曜は昼過ぎまで晴れ、そしてまた雨。海は魚が目視できるくらいキレイだった。


 【RACE】【 JJSA 山口周防大島大会・特集】「Expert Ski GP」「A SKI SLTD」「A SKI-X SLTD」「Pro-Am Women Ski STK」「B SKI STK」「B SKI-X STK」「SKI SuperJet」                   「M Ski GPM Ski GP」「M Ski」「M SKI-X」

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【RACE】国内レース 「VINTAGE CLASS 特集」 【山口県・周防大島大会】「2023 JJSA・開幕戦 1st STAGE リザルト」 

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