1泊2日で行く、ジェット乗りを魅了する海
今年の日本列島、コロナ騒動で大変……。
自粛要請も出ているし、他府県間の移動も控えるようにとお願いされている。
こんな状況では、ツーリングの予定すら立てにくい。
だからこそ、行けるようになったときに備えて、素晴らしいスポットを紹介しておくことにした。
このツーリングは、ツーリングの鉄人、兵庫県西宮市のジェットショップ、パルアップの斉藤氏が、「1泊で、どこかに連れて行ってほしい」という、お客様からのリクエストに応えて、以前、夏に行った瀬戸内ツーリングです。
一応、お客様の希望や要望だけは聞きますが、天気だけはどうしようもありませんから……。
ここは、鞆の浦(広島県福山市)。アスファルトじゃなくて、石畳っていうだけで、なんだか涼しいような気がする。2017年11月に重要伝統建造物群保存地区に選定された。瀬戸内海航路の要所として発展した鞆の浦は、豪商の屋敷や船番所、古刹などが半径約200mほどの狭い範囲に立ち並び、短時間でも密度の濃い散策が楽しめます。
ここは、「崖の上のポニョ」の舞台にもなった鞆の浦。「潮待ちの港」として江戸時代に栄えた。その町並みが今も残された「ニッポンの宝」とも言うべき港町なのです。
懐かしい「ケロちゃん」。昔は、薬局の前には「カエルのケロちゃん」がいました。多分、昭和38年から全国の薬局に置かれ始めた初代のもの。鞆の浦にて。
瀬戸大橋をバックに「The・Wild・Man」。凄い写真だ。ジェットツーリング以外では、撮影不可能だ。
岩から飛び降りた「The・Wild・Man」を鉄人がレスキュー。この付近は海流の流れが強く注意が必要。
鉄人が「積木の岩」と呼んでいる。不思議な形の岩。
今回、参加台数が少ないので、現地集合ではなく、パルアップから朝1番で、各自のクルマで出発。高松市の瀬戸内マリンさんに到着したのは、午前10時。着替えをすませて11時に出航した。
海は、多少の白波が立っていますが、瀬戸内なので、風裏(風の当たらない場所)を探して走れます。瀬戸内海は、島がたくさんあるので、どこにでも逃げ場があるので、体力の温存にもなります。
高松マリーナを出発し、一番近くの女木島(通称・鬼ヶ島)の鬼をバックに写真撮影。次に映画のロケ地にもなった灯台のある男木島を経由して、直島に向かいます。ちょうどお昼の時間なので、直島に上陸して、いつも行くうどん屋で昼食にしました。
午後1時に、直島を出発。岡山県の島々を巡りつつ、小豆島を目指すことに。この日は、特に目的地もなかったので、いろいろな島の港に立ち寄り、ゆったりと、自由気ままなツーリングを楽しみました。
◆
小豆島では、ギネスブックに認定されている「世界で一番狭い海峡・土淵海峡」と、「天使の散歩道」といわれるエンジェルロードに行きます。ちょうど潮が引いていたので、歩いてエンジェルロードを渡る観光客もいました。「大切な人と手を繋いで歩くと、願いが叶う」そうですが…。
映画「二十四の瞳」のロケ地として使われた映画村で休憩し、内海湾を探索します。ここで、給油ポイントを発見! ガソリンスタンドが海に面して2件ほどあり、今度、ガソリンが必要になったときに使えることを確認しました。エンジェルロードよりも、ガソリンスタンドを見つけるほうが嬉しい!?
小豆島から四国側に渡り、屋島・高松を経由して、マリーナに戻ったのは午後5時でした。
夕食も美味しいうどんを食べてから、これまた高松名物・「骨付き鶏」を食べて、この日は終了です。
女木島(通称・鬼ヶ島)の鬼をバックに写真撮影。
「世界で一番狭い海峡」とギネスブックに認定されている「土淵海峡」。
「土淵海峡」は、全長約2.5km、最大幅は約400m。最狭幅は9.93mであり、世界一幅の狭い海峡として1996年ギネスブックに認定された。両岸がコンクリートの護岸で覆われているため、海峡というよりも河川のように見える。水深は3.4m(満潮時)、1.5m(干潮時)。海峡の最狭部分には、永代橋(えいたいはし)写真、が架けられている。
小豆島の二十四の瞳、映画村の入り口は、とてもキレイな砂浜。ここにアンカリングして上陸。
砂浜から、道路を渡れば、「二十四の瞳」映画村。
瀬戸内海の有人島「直島」 鉄人の昼の定番、「木の崎うどん」セルフサービス式の讃岐うどん店。安い・早い・美味いの三拍子(鉄人談)。うどんもいいけど、オススメはオデン。
木の崎うどん、香川県香川郡直島町2071-4 Tel.080-8636-7903オススメはオデンと言われても、この讃岐うどんが気になる。本場の讃岐うどんがセルフサービスですぐに食べられる。
午前10時、瀬戸内マリーナを出発。この日の目的地は、「鞆の浦」です。時間的な余裕もあるので、島々をめぐり、途中、ドローンで撮影をしながら、まったりとしたツーリングでした。
昼ご飯は、白石島で食べて、隣の北木島で給油することに。給油しなくてもギリギリ帰れるのだけど、余裕をみて、給油することにしました。
◆
予定通りに鞆の浦を見学し、マリーナに戻る途中、1艇のポンプケースのベアリングが悪くなり、このままエンジンをかけていると重大な故障に発展するおそれが……。牽引して帰ることにしました。
時間とガソリンは余裕があるものの、マリーナまでは残り約70。私の勘では、ギリギリ帰れる感じです。
ロープを最大限つなぎ合わせ、ジェットの冷却通路をふさぎます。最大限のスピードで牽引したいのに、中途半端な波に阻まれて、なかなかスピードに乗れず…。通常の3倍ほどの時間をかけて、ようやくマリーナに到着しました。
途中、予備で持っていたガソリン30リットルを給油しながら帰って来ました。北木島で給油していなかったら、恐らく戻れなかったでしょう。波風があるうえ牽引していると、メチャクチャ燃費が悪くなります。
何ごとも、余裕を持っておくことが肝心だと思い知らされました。常に、最悪のことを想定して、準備しておくことが大切ですね
暗礁に上陸している。瀬戸内科では干満の差が激しく4メートルを超える場合がある。
走っているジェットの前方に見えるのが暗礁だ。船乗りには「板子(いたご)一枚下は地獄」ということわざがある。暗礁は干満の差で現れるものもある。常に水面を確認しながら走る。大海原にある部分だけ白波が立っていたら、怪しんで欲しいと鉄人は言う。
もうすぐ大手を振ってジェットに乗れる日が来ます。その時こそ、夏を満喫しましょうね。
PAL-UP(パルアップ)
〒662-0934
兵庫県西宮市西宮浜1丁目46番
TEL.0798-26-7572
営業時間/9:00~19:00
年中無休
URL/https://www.pal-up.com/shopping3/index.html
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