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5歳の時間・50歳の時間

歳を重ねると、驚くほど時間が経つのが早い。

年が明けたばかりの1月は、今ほど新型コロナの危機感はなかった。そこから世界は一変し、緊急事態宣言発令などを経て、あれよあれよという間に「もう5月なの?」という感じである。

歳を取るにつれて、「1年はあっという間」であり、「時間が経つのが早い気がする」ものだ。
言われてみれば、何となくそう感じる“この現象”は、「ジャネーの法則」と呼ばれている。
ジャネーの法則は、19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネーが発案したもので、記憶される年月の長さは、「若者には長く、年寄りには短く感じられる」という現象を、心理学的に解明したものだ。時間の早さは、「思い出や記憶の濃さ」に比例する。

50歳の人間にとって、1年の長さは人生の「50分の1」。5歳の子供にとっては「5分の1」に相当する。信憑性や真偽は別として、「なるほど」と感覚的に理解できるだろう。
5歳のころといえば、毎日が新鮮。見るもの、触るもの、やることなすこと、全てが初めての経験の連続だった。だから、強烈な思い出や記憶となって心に残る。

一方、50歳になると、世の中というものをひと通り体験し、新鮮な驚きに出会う機会は少ない。思い出を過去の類似体験と混同しがちになる。50歳は言う。「人生を振り返ってみると、アッという間である」と。

しかし、5歳の子供と、50歳のオジさん。今現在で考えると、逆のことが起きている

1日を長く感じているのは、オジさんの方なのだ。
5歳児は言う。「もっと遊びたい」「もう帰らなきゃいけないの?」。このとき、子供は時間の経過を早いと感じている。
外出自粛中の50歳のオジさんも言う。「まだこんな時間か」。このときオジさんは、時間の経過を遅いと感じているはず。
要するに、『退屈な生活』を送っているほうが、時間が経つのを遅く感じるのだ。

年齢を重ねてもジェットと共に、毎日が新鮮。
1年を振り返ったときに、充実感や満足感をしっかりと実感できる。そんな人生であれば、時間は5歳のころのように過ぎ去るのかもしない。

今年は新型コロナウイルスにより、世の中が大きく変わっている。世界中の人間にとって、今は普通の年ではない。この試練が終わった後、時間をどう使うことが良いのか、全人類が試されているのかもしれない。



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