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雨の日

仲間とジェットスキーでツーリングに行く約束をしていた休日。朝起きて窓を開けると、土砂降りの雨が降っていた。
そんな日は、外に出るのがちょっぴり億劫になる。友人たちとの約束は、たいてい「天気が良ければ」と条件をつけている。だから、「今日は中止ね」と電話をすれば終わりになる話だ。

しかしそれは、「みんなで乗る」を中止にすることで、私は一人で乗りに行く。せっかく予定を立てていたのに、家に閉じこもっていたらもったいないと、思ってしまうのだ。
雨の日に避けたいのは、嫌がる相手に無理強いすること。皆が皆、雨の中を走りたいと考えているわけじゃないことくらい、私でも理解している。それならいっそ、一人で乗ったほうがいいと思っている。

「雨の日のツーリングの楽しさ」って確かにあるのだ。

大海原で土砂降りの雨のなかを走ると、なぜか神聖な気分になる。大自然に対して、自然と畏怖の念が沸きあがってくる。これが地球か? と思うこともしばしばある。

灰色の空から落ちてくる大粒の雨が、黒みがかった水面にぶつかる音や波紋にさえも、心を奪われる。
雨の日の景色は、すべてがモノクロ。目に入る色は優しく柔らかい。普段見ている海とは違う姿に心が躍る。そして、なぜか水面が凪いでいることが多い。

水の上で大雨に遭遇すると、不思議と心が落ち着くのだ。滝や噴水など、水しぶきの多い場所にはマイナスイオンが豊富に出ると言われているが、雨の日の海もそうなのだろう。

古来より、雨は生命の神秘を支えてくれる大切な存在として扱われている。科学的にも雨の音は、リラックス効果が高く、幸福ホルモンを分泌させやすいそうだ。

私にとって「雨の日」というのは、単に事象の出来事だけではなく、全く違う体験が待っていることを意味している。いつもと同じ場所なのに、違う景色が見られるから。

ただし、雨の日のツーリングは、真夏でも体温が奪われる。ドライスーツやツアーコートなどの防寒準備だけは絶対に必要だ。楽しさは、快適のなかでこそ得られるものだから。

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