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究極の「ジェット専用ハイエース」ができるまで ジェットスキー(水上バイク)

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「はたらくクルマ」を、「ジェット遊びのハイエース」に変える

コンセプトは「最低10年、余裕で乗れる快適なトランポーター」というこのハイエース。ジェット遊びに最適化した仕様となっている。
このクルマの特徴は、ジェットを車内に積める状態でキャンピング登録をしていること。塩害防止対策や、防錆・防水対策など、ジェット遊びに特化したハイエースの詳細を紹介しよう。

ジェット遊び用ハイエース製作上の注意事項

防錆対策・特にクルマの下まわりを防錆する

海に行くことが多いので、海水の塩分で自動車の下まわりが錆びやすい。錆を防ぐ専用溶剤を塗布する。こうしておけば、波打ちぎわも走れる。新車を購入したときにやっておくと、より効果的。

床下の錆つきを防ぐ溶剤「塩害ガード」。粘度が高いので、噴射口の大きい専用のエアガンで噴霧する。今回は、下まわりと室内に分厚くコーティングしたので、一斗缶の塩害ガード(1缶/約3万円)を2缶使用した。

中積み仕様にすると後端が錆つきやすいので、入念に塩害ガードを吹き付ける。

実は、塗布作業よりもマスキングのほうが大変なのだ。

防音処理(デットニング)

ハイルーフは走行中の騒音が気になるので、天井にもアルミ箔の専用シートを貼り付けてある。

作業前。フロアの内張を剥がしたところ。

外板の内側に貼った防音シート。

床板を張る

後ろの席と室内フロアの全面に床板を張る。これは、床面をフラットにする目的と、防音効果を狙ったもの。
現物合わせで合板を切り出していく。

シートレールのスライド部分の削りは職人の技。

室内フロアとピッタリ形状の床板。

床材は、店舗の床面用クッションフロア(防水仕様で硬め)を、専用ボンドで貼り付けていく。

キャンピングKIT製作・取付

ジェットが積める合法キャンピング仕様にするため、厳しい寸法規定をクリアしながら、ベッド、コンロ、水まわり、調理台(ガス台)を取り付ける。高さを変更できる上段のベッドは、3人が足を伸ばして寝られる広さを確保している。ちなみに乗車定員は4名・就寝定員は5名で登録。

調理台やコンロを置くテーブル。ワンオフで製作。

船台の土台。この上にジェットを置くための板が貼られる。

ジェットを置くための板。これは蝶番を付けて開閉式にする。

上板開閉式の船台の下は広い収納スペース。

キャンピングキットは、全てオートプロ藤井によるワンオフ。

運転席側から見た荷室部分。

X-2を含むシングル2艇積みもできる。

後ろから見るとこんな感じにジェットを積み込める。

オリジナルのキャンピングキットは、工具やガソリンタンクがジャストサイズで入るように設計されている。

座席シートの交換

運転席と助手席は、走りを追求して、レカロのバケット(SRタイプ)に変更。乗り降りしにくいが、走行時のホールド感は抜群に良く、疲れにくい。

後ろの席はエスティマのキャプテンシートを装着。床板の位置決めに苦労したそうだ。

ヒッチメンバー取付

ハイエースの前後にヒッチメンバーを装着。後ろだけではなく、前にも装着した

前にも装着する理由
トレーラーの運転で一番難しいのはジェットスキーを積んでない状態でバックすることだ。前にヒッチメンバーが付いていることで、トレーラーを押して動かせる。
もし、ジェットスキーを積んでない状態でも、トレーラーの挙動が視認できるので操作しやすい。特定の場所や状況によっては、トレーラーの操縦が格段に楽になるそうだ。

トレーラーのバックが苦手な人は、こちらもどうぞ! 「トレーラー運転マニュアル 誰でもトレーラーを牽いてバックができる」

フロントにヒッチを付けているところ。

ナンバープレート奧にブラケットが付く。

リアのヒッチは、オールステンレスの特注品。

ヒッチキャリア(ステンレス製)も付く。

ジェット用ハイエースのカスタマイズ

●防錆コーティング(下まわり&荷室床面) ●デットニング/防音(室内/天井・壁面・床面) ●車内コーキング処理 ●室内床板張り ●クッションフロア張り ●キャンピングKIT製作・取付(調理台、固定ベッド、脱着式ベッド) ●シート換装(社外・他車流用) ●ヒッチメンバー取付(フロント・リア) ●車高ローダウン(ダウンブロック・バンプラバー・リバウンドストップetc.) ●ナビ・オーディオ・F/R カメラ取付 ●車検取得(キャンピング登録)

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